あずきちゃん(漫画・アニメ・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『あずきちゃん』は、原作を秋元康、作画を木村千歌が担当した少女漫画。講談社の少女漫画雑誌『なかよし』にて、1992年8月号~1997年4月号までの5年間連載された。全57話で、単行本は全5巻。主人公のあずきこと野山あずさの、小学5年生~中学卒業までの日常が描かれている。テレビアニメや劇場版アニメも公開。
ごく平凡な女の子であるあずさの毎日は、転校生のカッコいい男の子、勇之助によって少しずつ変わっていく。『あずきちゃん』は、幼いながらも一生懸命恋をするあずさたちによる「恋の教科書」である。

『あずきちゃん』の概要

『あずきちゃん』とは、少女漫画雑誌『なかよし』にて1992年~1997年までの5年間連載された少女漫画である。原作・秋元康、作画・木村千歌によって描かれた。NHK衛星アニメ劇場にてテレビアニメも放映されており、1995年4月4日から1998年3月17日までの全117話と長く愛されていた。原作ではあずさが中学を卒業するまでを描いているが、アニメ版では小学5年生の1年間を繰り返しており進級しない。原作で登場回数の少ないキャラクターにも焦点が当てられ、アニメオリジナルキャラクターも登場するなど、物語の幅はかなり広くなっている。初回放送から3年間で複数のチャンネルにて再放送がされており、当時の人気が伺える。アニメ放映中に劇場版『ホワイト・バレンタイン♥恋のチャンスがやってきた!!』も公開されている。こちらは同じく『なかよし』にて連載されていた『美少女戦士セーラームーン』の劇場版、『美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡』との同時上映作品である。

ちょっぴり内気な主人公の野山あずさ(のやまあずさ)は、転校生の小笠原勇之助(おがさわらゆうのすけ)に一目惚れ。それまで平凡だった毎日は、少しずつ刺激的に変わっていく。勇之助と交換日記をしたり遊園地へデートに行ったり、徐々に2人の距離は縮まり両想いに。幼いながらも恋に友情にオシャレに一生懸命なあずさと周りの友人たちから目が離せない、甘酸っぱく素朴な恋愛ストーリー。

『あずきちゃん』のあらすじ・ストーリー

小学5年生編

あずさ(左)と勇之助(右)の遊園地デートの場面

主人公の野山あずさ(のやまあずさ)は、ごくごく普通の女の子。みんなからは「あずきちゃん」と呼ばれている。小学校5年生になったばかりの4月。親友の西野かおる(にしのかおる)やジダマこと児玉翠(こだまみどり)と、特に胸をときめかせるでもなく、いつもどおりの毎日を送っていた。そんな中、あずさの同級生の高柳ケン(たかやなぎけん)が、いつものようにあずさのスカートめくりをし、「あずきのパンツはあずき色!」とからかった。迷惑がるあずさに、突然「パンツ、ほんとにあずき色なの?」と声をかけてきた見知らぬ男の子。彼はあずさのクラスに転校してきた小笠原勇之助(おがさわらゆうのすけ)である。これがあずさと勇之助の出会いであった。勇之助はスラっと背が高くてカッコよく、他の子どもっぽい男子たちとは違っていた。あずさは思わずときめいてしまう。ドキドキとするこの気持ちが恋であることに、少しずつ気づいていくのだった。しかし勇之助の人気は相当のもので、転校早々他のクラスの女の子までが勇之助を一目見ようとあずさのクラスに押し寄せてくるほど。ライバルはとても多いのだった。勇之助はスポーツも万能で誰に対しても優しい男の子。あずさのクラスでも彼を気に入っている女子は多かったが、中でも猛烈なアプローチをかけていたのは榊原ヨーコ(さかきばらようこ)だった。彼女があずさの最大のライバルとなる。ヨーコも背が高くて大人っぽい美少女。あずさは、平凡な自分よりヨーコの方が勇之助とはお似合いだと意気消沈してしまう。年に2回だけの席替えで、背が高くサッカーが好きな勇之助はきっと校庭が見渡せる窓際一番後ろの席を選ぶだろうと予想したあずさは、その隣の席を狙ったが、先にヨーコに座られてしまった。仕方なくヨーコの前の席を選ぶが、やはり勇之助はあずさの狙いどおりの席を選んでいた。すぐ後ろの席で、ヨーコと勇之助が仲良く話す様子を見せつけられ落ち込むあずさ。そんなあずさを見てかおるは、あずさが勇之助を好きだということに気づく。かおるは小学3年生のころからケンのことが好きで、席替えでケンの隣になり、いつもケンにからかわれているあずさを羨ましく思っている。

あるときヨーコのカード占いが当たると評判になり、あずさも占ってもらうことに。「好きな人の名前の数だけカードを切る」よう言われ、あずさは勇之助の名前の数だけカードを切る。クラスで名前が10文字ある男の子は勇之助だけなので、ヨーコに好きな人が勇之助であることがバレてしまう。さらに、そばでその様子を見ていた高橋朋美(たかはしともみ)にもわかってしまったのだった。あずさは好きな人がいることがバレてしまったことにショックを受けるが、かおるも朋美も誰にも言わないと約束してくれ、恋の悩みを共有できる存在となるのだった。ヨーコとはライバル関係となり、ことあるごとに意地悪を言ったり、勇之助との仲の良さを見せつけてくる。しかし、少し抜けた勇之助はヨーコの熱烈なアプローチに対しても鈍感で、ヨーコが悔しがる場面が多々ある。勇之助もあずさのことが気になっている様子が見られ、ヨーコや他の女の子たちとは扱いが違っていた。誰に対しても優しいところは変わらないが、バレンタインには「あずきはオレにチョコくれないの?」と言ったり、クラスで行ったひなまつりパーティーでは「あずきがお嫁に行き遅れたらオレがもらってやるよ」と発言したりと、あずさに対する特別な言動が目立つようになる。そんな中、あずさは勇之助から二人きりの遊園地デートに誘われる。楽しい時はあっという間に過ぎ、別れのときには離れがたくなるあずさ。そんなあずさの様子を見て、勇之助は証明写真機で写真を撮ろうと提案。二人きりの遊園地デートに2ショットの写真。ドキドキしっぱなしのあずさだったが、幸せでいっぱいなのであった。

小学6年生編

6年生になったあずさたち。勇之助との距離は遊園地デートからぐっと縮まっていた。しかし、相変わらず勇之助はヨーコとも仲が良く、あずさはモヤモヤしていた。そんな気持ちを勇之助に打ち明けると、彼は「交換日記をしよう」と提案。二人の交換日記の最初のページに、勇之助は「なんでも話す事を誓います」と書くのだった。さらに、勇之助は夏休みにあずさを家に招待する。勇之助もあずさも夏休みに誕生日があるため、あずさはプレゼントを持って訪れるのだった。夏休みの終わりには、勇之助から財布をプレゼントされている。ライバルであるヨーコは、二人の親密な様子が気になり、あずさを公園に呼び出す。そして、「どちらが勇之助を一番好きか」を競おうと提案する。その場に勇之助が交換日記をもって現れたため、勝負は決着がつかなかったが、ヨーコは二人が交換日記をするほどの仲だということを知ってショックを受ける。夏休みが終わると、クラスでもあずさと勇之助の仲は評判となっていた。お互いに「好き」という気持ちを伝え合っているわけではなかったが、確実に愛を育んでいる様子。

あるとき、あずさと勇之助が二人で下校しているときに事件が起きた。中学生の男子3人に絡まれたのだ。勇之助はあずさを守るため、必死に立ち向かっていくが、こてんぱんに殴られてしまう。通りかかった先生のおかげで中学生たちは逃げて行き、助かった二人だが、あずさは勇之助の怪我を心配し「私のせい」と心を痛める。そんなあずさに勇之助は優しく声をかけ、キスをするのであった。突然の出来事に戸惑う二人。その後もあずさの頭の中はキスのことでいっぱいになる。そしてキスをするということはどういうことなのか母に尋ねると、「だいじなしるし」だと教えてくれた。そんなとき、クラスではある話題で持ちきりになっていた。「赤ちゃんはどこからくるのか」という議題に、「キスをすると赤ちゃんができる」と男子たちが盛り上がっている。それを聞いた勇之助は、何をするにも上の空で様子がおかしい。彼は、先日あずさにキスをしたことで赤ちゃんができてしまうと本気で悩み、今後どうしていくかを真剣に考えていたのだった。そんな優しい勇之助の姿がおかしくて嬉しいあずさは、彼を愛おしく思う。「あのあとすぐお風呂に入っちゃったから、赤ちゃんはできないよ」と優しい嘘をつくのであった。

すっかり両想いの二人だが、また勇之助の様子がおかしいことに気が付くあずさ。バレンタインに贈ったマフラーを、暖かくなってもまだ身に着けていたり、ぼーっとすることが多くなったり。何かあったのか尋ねると、勇之助から衝撃的な事実を打ち明けられる。父親の仕事の都合で、アメリカへ行くことになったというのだ。あずさは現実を受け入れられずショックを受ける。しかし時は無情にも過ぎていき、いよいよ卒業式の日となった。涙は見せまいと今まで必死に堪えてきたあずさだったが、ついに気持ちが溢れ、勇之助の胸の中で泣いてしまう。「絶対に迎えにくるから」と言い残し、勇之助は両親の迎えの車に乗り込むのだった。

中学1年生編

中学生になったあずさだが、勇之助のことを考えない日はない。勇之助からの手紙も来ず、不安で寂しい春休みを送っていた。遊園地で撮った写真を、勇之助にもらった財布の中に大事に仕舞い、お守りにしているあずさ。かおるやケンとクラスが離れてしまい、新たな生活が始まる不安と勇之助に会えない寂しさからつい泣きそうになり、勇之助との写真を見つめる。そんな中、同じクラスでパイナップル頭の男子、松岡竜一(まつおかりゅういち)と出会う。彼はあずさに「一目惚れした」と言うのだった。お調子者の竜一に振り回されっぱなしのあずさは、彼に誘われるままにテニス部に入部することになる。ドタバタとした日々を過ごすうち、同じテニス部の新しい友達本田ミカ(ほんだみか)とも仲良くなり、少しずつ中学生活にも慣れてきた。それでも勇之助に会えずに泣きべそをかいてしまうあずさ。勇之助に国際電話をかける勇気もない。しかし突然あずさの前に勇之助が現れる。聞くと、竜一が「あずきが会いたがっている」と連絡をしてくれたとのこと。勇之助に会えたのはほんの一瞬だったが、それだけであずさの心はほっと温かくなるのだった。そして、自分のために代わりに連絡をしてくれた竜一を見直すことになる。

竜一はムードメーカーで、上級生の女子にもモテている。変わらずあずさにはちょっかいをかけ、アピールしているが、あるとき男女でプールに行くことに。そこで、その場にいる人の中で好きな相手の名前を書いて見せ合うというゲームをすることになるが、あずさは誰の名前を書くか迷う。そのとき、見知らぬ女性二人組から「小学生みたい」と意地悪を言われて落ち込むあずさだったが、竜一がすかさず反論して守ってくれ、だんだん意識するように。

夏休みも終わるころ、あずさは「宿題を写させてほしいと」と竜一に頼まれ、彼の家へ行くことに。物置小屋を改装した狭い部屋でドキドキするあずさ。そこで二人はキスを交わすのだった。これを機にあずさは竜一のことをしっかりと意識する。竜一が他の女の子とデートをしたと聞いてヤキモチを妬いたことで、彼を好きなのだと気づく。そして好きな人は二人いていいものなのかと悩むのだった。大晦日には竜一から初詣に行こうと誘われ、夜のデートを楽しむ二人。時間も遅いのでもう別れなければならないとなったとき、離れたくないと思うあずさ。2年生のクラス替えで竜一と離れてしまったらどうしよう、と不安になるなど、竜一のことが大好きだと再確認するのだった。

中学2年生編

ドキドキのクラス替え。竜一と違うクラスになってしまい落ち込むあずさ。しかも、竜一の傍には竜一を狙っている緑川理恵(みどりかわりえ)という女の子が常に一緒にいて、さらに不安になるのだった。緑川は、「狙った男は外さない」と小学生のころから有名だった。竜一を取られてしまうのではないかと気が気ではない日々が始まる。ところが、そんなあずさの前に現れたのはなんとヨーコだった。同じクラスになったヨーコは、あずさと竜一の仲にすぐに気がつく。そして、「勇之助くん以外の人と付き合うなんて許せない!」とあずさを責めるのだった。しかし、可愛い容姿で男子から人気のある緑川に対して、自分が一番可愛いと思っているヨーコは闘争心をむき出しにする。緑川に嫌味を言われたヨーコは、「あんなのに負けちゃだめよ!」とあずさの味方となり、竜一との仲を応援してくれる頼もしい存在となる。緑川はことあるごとにあずさに嫌味や意地悪を言うが、ついにはテニス部のマネージャーにまでなってしまった。夏の合宿やサマーキャンプでも、大胆な行動を起こしてなんとか竜一を振り向かせようと必死だ。しかしそのたびに竜一のあずさに対する一途な思いと行動で、あずさはほっとするのだった。

強力なライバルの登場にもめげず、竜一との仲も順調だったが、そんな日々に衝撃がやってくる。なんと、2学期になって突然、勇之助が戻ってきたのだ。しかも、あずさと同じクラス。竜一と付き合っていることなどもちろん話せていないあずさは動揺する。竜一は、「昔の男が戻ってきたからって気にしない」と気丈にして見せ、あずさは少し安心する。そんな中席替えがあり、あずさは勇之助の隣になってしまう。勇之助と出会った小学5年生のときは、あんなに彼の隣に憧れていたのに、今はそれを喜べず、昔を思い出すあずさ。竜一と勇之助二人の間で揺れるあずさは、思い悩み、竜一に「一人になりたい」と別れを告げるが、その様子を勇之助に見られていた。意を決して、竜一との関係を正直に話し、勇之助は「不安にさせてごめん」と謝る。そして、「今度はオレが待つから」と優しくあずさに伝えるのだった。

中学3年生編

いよいよ中学3年生になったあずさたち。新しいクラスはヨーコもかおるも一緒で喜ぶあずさだったが、なんと勇之助と竜一も同じクラスだったのだ。二人から想いを寄せられ、どちらも選ぶことができずに悩むあずさには心苦しいクラスとなってしまう。3年生のビッグイベントである修学旅行では、勇之助と同じ班となったあずさ。竜一は気が気ではなく、お土産交換をしようと誘うなど必死である。そんな中、勇之助たちの寝泊りする部屋に他の女子たちと遊びに行ったあずさ。見回りの先生が来ることを知ったみんなは、慌てて布団の中や押し入れに隠れた。あずさも布団に潜り込んだが、そこには勇之助もいたのだった。ドキドキが止まらないあずさと勇之助は、こっそりと口づけを交わす。懐かしい気持ちが蘇るあずさ。しかし、ヨーコから「勇之助くんのことが好きになっちゃった」との告白を受け、あずさの悩みは尽きないのであった。

ところが、またしても勇之助がアメリカへ行ってしまうという事実を聞かされ、あずさとヨーコはショックを受ける。あれよあれよとお別れ会の日となり、あずさは実感が湧かないままだった。翌日、登校すると上履きの中に勇之助の手紙が入っていた。あずさは手紙を握りしめ、大急ぎで空港へ向かう。勇之助がアメリカへ発つのは今日だったのだ。あずさにだけそのことを手紙で伝えていた。なんとか出発に間に合ったあずさは、また勇之助と離れることになり、自分の本当の気持ちに気が付く。別れを惜しみながら、勇之助とあずさは互いの時計を交換しあい、あずさは今度こそ彼を待つことを決意する。

そんな中、部活中に緑川の不注意を助けようとした竜一が腕をケガするという事故が起きた。テニスの強豪校を志望していた竜一だが、ケガのために推薦入試を受けられなくなってしまう。テニスを諦め、「あずさと同じ高校に行く」「寂しい思いはさせない」と告白ともとれる発言をする竜一。しかし、あずさは勇之助を待つと決めたことを伝えるのだった。正月になり、やっと勇之助から連絡がきた。一時的に日本へ帰国していたのだ。勇之助はあずさを呼び出し、夕暮れ時の部屋の中で互いの気持ちを確かめ合った。

そしてあずさたちを待っているのは受験シーズン。先生からバレンタイン禁止令が出てしまうが、竜一から「義理でいいから試験前にチョコが欲しい」とお願いされる。もう気持ちは勇之助に向いているあずさだが、応援の気持ちを込めて竜一にチョコを渡した。そして無事にみんなは志望校に合格。推薦入試では苦い結果となった竜一も、繰り上げ合格となり皆で安堵するのだった。
いよいよ、中学卒業の日を迎える。

その後

中学の卒業から10年後。慌ただしく準備をするあずさは25歳になり、5歳の男女の双子を育てていた。この日は大切な親友、かおるとケンの結婚式だったのだ。子供たちを母に預け、式場へと向かうあずさ。その腕には、空港で勇之助と別れる際に受け取った大きな腕時計が、時を刻んでいた。式場へ着くと、ミカやヨーコ、朋美など懐かしい面々が続々と集まっていた。遅れて登場したのは勇之助だ。二人はめでたく20歳で結婚していた。勇之助はあずさに「まだその時計してるの?」と尋ねる。あずさにとってその時計は、何物にも代え難い大切な思い出を刻む宝物なのであった。

『あずきちゃん』の登場人物・キャラクター

野山家(のやまけ)

野山あずさ(のやまあずさ)

CV:野上ゆかな
この作品の主人公。小学5年生の平凡な女の子。名前は「あずさ」だが、みんなからは「あずきちゃん」と呼ばれている。この呼び名の由来は、1年生のときに同級生のケンが「あずき」と読み間違えたことから。父・母・弟の4人家族で、マンションに住んでいる。小学生時代はツインテール、中学1、2年生は三つ編みのおさげ、中学3年生は大人っぽいおさげと、成長と共に髪型も変化している。8月30日生まれ、乙女座のA型。
5年生になったばかりの4月。同じクラスに転校してきた小笠原勇之助(おがさわらゆうのすけ)に恋をする。「あずきのパンツはあずき色」とケンにからかわれ迷惑していたが、「ほんとにパンツあずき色なの?」と勇之助に声をかけてもらったことがきっかけでよく話すようになる。背が高くてスポーツも勉強もできるカッコいい勇之助なので、ライバルは多い。しかし、勇之助もあずさに好意を持っており、他の女の子とは扱いも特別である。お互いに「好き」と想いを伝えることはないが、両想いである。2人で交換日記をしたり、勇之助の家に招かれたりもしている。アニメ版では2人の接点も多く、あずさの非常にやきもち妬きな一面が目立つ。些細なことで嫉妬をし、親友のかおるともケンカになったことも。浮き沈みも激しく、勘違いからやきもちを妬き、誤解だと分かると明るくなる。勇之助と出会ってからは、彼中心で物事を考えることが多く、家族旅行に出かける際にも「勇之助くんと会えなくなるから」と気乗りしない様子を見せる。勇之助が関わると、だいずやクラスメイトの男子に対してヒステリーな一面を見せることも多い。同じく同級生のケンからも好意を寄せられており、しょっちゅうからかわれている。しかし、親友のかおるがケンを好きなため、ケンの自分への気持ちにいつも困惑した様子。6年生の卒業のタイミングで勇之助がアメリカへ行ってしまうことになり、ショックを受けるも、アニメ版ではなんとか立ち直って笑顔で彼を見送ることができた。原作では、これまで抑えていた寂しさが溢れて勇之助の胸で泣いてしまう。中学に入学しても、最初の頃は勇之助のことばかり思い出していた。しかし、同じクラスの竜一からの強引なアタックにより、一緒にクラス委員をやる羽目になったりテニス部に入部したりと忙しく過ごすうち、少しずつ寂しさが薄れていく。最初はお調子者の竜一のことを毛嫌いしていたが、真剣な気持ちや優しいところに惹かれ、「いいやつ」であることがわかり、めでたく付き合うことになる。中学2年生の9月、突然アメリカから勇之助が帰ってきて同じ中学に通うことになり、2人の間であずさの心は揺れ動く。勇之助と竜一、どちらも選ぶことはできないと思い悩む日々が続き、とうとう竜一に別れを告げて1人になることを選ぶ。そして中学3年生のとき、また勇之助は父親の仕事の都合によりアメリカへ。そのとき、自分の好きな人は勇之助だと確信したあずさは、勇之助と離れることを辛く思う。しかし勇之助と腕時計を交換し合い、必ず戻ってくるという勇之助のことばを信じて「待つ」ことを決めた。その後10年の年月が過ぎ、25歳になったあずさ。勇之助とは20歳のときに結婚しており、男の子と女の子の双子を授かっている。勇之助の腕時計は、今もあずさの腕で時を刻んでいるのだった。

野山だいず(のやまだいず)

CV:小桜エツ子
あずさの弟。小学1年生。あずさとは違い、能天気で人懐こい性格。原作ではあまり登場しないが、アニメ版ではだいずが主役級の話も多い。物怖じしない性格のため、トラブルを起こしがちである。姉であるあずさを慕っていて、しょっちゅうちょっかいをかけている。部屋に入るときはノックをするようあずさから再三言われているが、きちんとノックをすることはなく、その度にあずさに注意されている。ケンのことを「親分」「ケンにいちゃん」と慕っており、よく野球を教えてもらったりケンの家のラーメン屋の手伝いをしたりと仲の良い姿が見られる。年上の綺麗なお姉さんが好きで、あずさのクラスメイトのヨーコに憧れている。同じクラスのまどかと付き合っているらしいが、だいずに恋愛感情があるかどうかは怪しい。

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現在人気のアイドル、乃木坂46。 現在のエースや十福神といったフロントメンバーの人気は非常に高まっており、今や公式ライバルであるAKB48グループをもしのぐものとなっています。 しかし、メンバーの層は厚く、次世代と言われる若手のメンバーの人気も実力も上がってきていると話題になってきています。 そこで、今回はそんな乃木坂46の次世代メンバーを紹介します。

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【AKB48】メンバー全員の子供の頃からの顔の変化をまとめてみた!【整形疑惑】

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「会いに行けるアイドル」をコンセプトに活動し、絶大な人気を博したアイドルグループAKB48。そのメンバー1人1人の現在と子どもの頃の画像を比較して紹介する。 成長するにつれて顔立ちが変わることは珍しくないが、中には別人のように雰囲気が変わり、ファンの中から「整形したのでは」といった声が聞かれるようになったメンバーもいるが、真相は闇の中である。

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AKB48メンバーの水着・下着セクシーショットを集めてみた!ギリギリ画像もアリ!

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AKB48として活躍するメンバーの中には、水着などのグラビアに挑戦してきた人もたくさんいます。若い女の子たちが披露するセクシーな姿を見ていると目の保養になりますよね。この記事では、そんな彼女たちの様々なセクシーショットを集めてみました。ギリギリのキワドイやつもあるから、お子様は入室禁止ですよ!

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AKB48を辞めたメンバー218人の”その後”まとめ!2006年から2017年まで

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大人数のアイドルグループで知られるAKB48。2005年の活動開始以来、11年間のうちに218人ものメンバーがグループからいなくなっていました。その理由については、卒業や辞退、解雇、移籍など、様々です。この記事では、そんな彼女たちの現在についてまとめました。あなたの応援している子は、この中にいますか?

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