うそつきリリィ(うそリリ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『うそつきリリィ』とは、小村あゆみによる漫画である。通称「うそリリ」。2009年から少女漫画雑誌『マーガレット』で連載が始まり、作品が人気になったため単行本も出版された。高校生の早乙女ひなた(さおとめひなた)は、ある日校内一イケメンな篠原苑(しのはらえん)に告白される。面食いのひなたは快諾したが、後に苑が男嫌いが高じて日常的に女装していることを知る。苑とひなたのほか、クラスメイトをはじめとするカップルをとりまく日常を描いた作品である。

バリバリ働くキャリアウーマン。花苗のことがずっと好きだったが、思いを伝えられないまま花苗の雑貨店に入り浸っていた。その後花苗と両思いであることが判明し、交際することになった。

黒瀬拓真(くろせ たくま)

中学時代のひなたの同級生。当時ひなたから熱烈アプローチを受けていたが、気持ちにこたえることはなかった。ややナルシストで、同窓会で再会したひなたがまだ自分に気があると思っていた。

藤崎英護(ふじさき えいご)

直太の護衛係。普段は「影」と名乗っている。直太の彼女である玲那に恋心を抱いてしまい、彼女にだけ本名を明かした。

ルーカ

苑の母・琳のビジネスパートナー。密かに琳に思いを寄せており、篠原家が琳の赴任先に遊びに来た際、慎之介に宣戦布告する。

ステッラ

琳の赴任先の国で暮らす女性。亡くなった母が遺した日本風レストランを継ぐため、軒に日本料理を習いたいと頼む。一緒に料理をするうちに、軒とは恋人関係になった。

『うそつきリリィ』の用語

女苑(にょえん)

作中、苑は何度か事故に遭い記憶喪失になり、そのたびに人格が変わる。1回目の記憶喪失では自身を本当に女性だと思い込み、周囲から「女苑」と呼ばれた。普段の苑は女装をしているものの恋愛対象は女性だったが、「女苑」状態の時は直太のことを好きになり猛アタックする。2回目の記憶喪失では一転、女嫌いの男性の人格になり、彼女であるひなたすら拒絶された。

ラヴァーズ・カフェ

可愛駆が営む異性のカップルでないと入れないカフェで、雑誌にも取り上げられるほどの人気店である。店名は「Lovers' Cafe(恋人たちのカフェ)」だと誤解されるが、本当の由来は「Robbers' Cafe(恋泥棒のカフェ)」。苑とひなたがアルバイトとして働いている。

『うそつきリリィ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

篠原苑「ごめん、告白取り消すね」

ひなた(左)に別れを告げる苑(右)

好みど真ん中のイケメン・苑に告白されたひなただが、苑の趣味が女装だと知り断ろうとする。どうしてもひなたと付き合いたい苑は女装を辞めると宣言し、鏡で自分の顔を見つめ続ける特訓を始めた。男嫌いゆえに鏡に映る自分の顔すら許せないのだった。しかし特訓はうまくいかず、苑は女装姿のまま付き合うのはひなたに迷惑がかかると思い、「ごめん、告白取り消すね」と別れを切り出した。

初めてのキス

自分から苑(右)にキスをするひなた(左)

女装を辞めようとしてまで自分を諦めたくないと思ってくれていることに心を動かされ、ひなたは本格的に苑との交際を始める。ある日ふいに苑からキスされそうになるが、ひなたはそれを拒否。恋愛に夢見がちなひなたにとってファーストキスは憧れのイベントであり、「女装姿の彼氏とはしたくない」と思っていた。ひなたの気持ちを聞いた苑は男装姿でもう一度ひなたにキスをしようとしたが、今度はひなたの瞳に映る自分に許せずまたもや失敗してしまった。その後、小町らからのアドバイスを受け、ひなたは女装姿の苑とキスをするときは自分が目をつぶるから、男装姿の苑とキスをするときは苑に目をつぶってほしいと提案。ついにファーストキスをすることができた。

『うそつきリリィ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

タイトルの意味

『うそつきリリィ』というタイトルには、「一見女性同士の恋愛だが実は違う」という意味が込められている。「リリィ」は英語で「百合」を意味し、「百合」は女性同士の恋愛・ガールズラブを意味する言葉として知られている。

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