赤ずきんチャチャ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『赤ずきんチャチャ』とは、彩花みんによるギャグ漫画、および漫画を原作としたアニメ作品。1992年6月から2000年7月まで『りぼん』で連載された。アニメ版はテレビ東京系列で1994年7月から1995年6月まで、74話放送された。
魔法使いのたまごチャチャは、赤ずきんがトレードマークの12歳の女の子。師匠のセラヴィーや親友のリーヤとしいねちゃん、魔法学校のクラスメイトたちを巻き込んで、ドタバタ劇を繰り広げる。個性豊かな大勢のキャラクターと、独特の世界観のギャグが魅力で、年齢性別問わず楽しめる。

『赤ずきんチャチャ』の概要

『赤ずきんチャチャ』とは、彩花みんが1992年6月から2000年7月まで『りぼん』で連載していたギャグ漫画であり、それを原作としたアニメ作品。単行本全13巻、文庫版全9巻、小説10巻、絵本全5巻が発売された。作者の彩花みんは『赤ずきんチャチャ』が初連載作品であり、連載終了後は漫画家活動を休止している。アニメ版は74話制作され、テレビ東京系列で1994年1月7日から1995年6月30日まで放送された。原作の30話までがベースになっているが、原作とは設定が異なるため、ほとんどがオリジナルストーリーで構成された。
もちもち山で、師匠である世界一の魔法使いセラヴィーと暮らす魔法使いのたまごチャチャ。ある日、セラヴィーから1人前の魔法使いになるための検定を受けることに。友人の狼男リーヤと、同じく魔法使いのたまごしいねちゃんと共に旅に出る。アニメ版では、スポンサーの意向で変身ヒロインものに設定が大幅に改編されたことで話題となる。チャチャの出自が魔法の国のお姫様となり、プリンセスメダリオンでマジカルプリンセスに変身し、魔王と戦うという原作とは全く違う設定となった。原作とは全く違う設定となり賛否はあったものの、アニメ版も高い人気があり、テレビシリーズ終了後にはOVAが3作品リリースされている。2024年4月には、アニメ放送30周年を記念し、Blu-rayBOXが発売された。
非常に多くのキャラクターがいるが、1度だけの登場でも記憶に残る強い個性を持っているところが魅力の1つである。テンションの高いギャグや、ロボットやヒーローなどの要素もあり、少女漫画ながら男児にも人気であった。

『赤ずきんチャチャ』のあらすじ・ストーリー

赤いずきんの見習い魔法使いチャチャは、世界一の魔法使いセラヴィーの弟子として、もちもち山で暮らしていた。
ある日、世界一の魔法使いの称号を奪うため、うりずり山の魔女どろしーがセラヴィーを罠に嵌め攫っていった。師匠を救うため、チャチャは幼馴染の狼男リーヤとともに、うりずり山へ乗り込むことに。魔法を失敗しながらも、なんとかセラヴィーを救出することに成功した。どろしーの弟子のしいねはチャチャに一目惚れして、これ以降行動を共にすることになる。

原作

魔法使い検定編

チャチャは、セラヴィーからひととおりの魔法の基礎を教えられ、1人前の魔法使いになるための検定を受けることとなった。検定の内容は鬼ごっこで、チャチャはセラヴィーを、しいねはどろしーを捕まえて西の果てにある魔法の国へ連れていくことができたら合格というもの。リーヤも加えた3人で、セラヴィーとどろしーを探す旅に出る。チャチャたちが困難な状況になると、変装したり隠れたりしたセラヴィーとどろしーがサポートをして、何とか危機的状況を回避する。双子の魔法使いカンカン・ランランの策略で、子供の姿に変えられたどろしーをしいねが捕まえ、検定に合格した。その後、どろしーの協力もあり、チャチャもセラヴィーを捕まえることに成功し、検定に合格することができた。

うらら学園編

魔法の国へ引っ越した5人。チャチャとリーヤとしいねの3人は、学力の遅れを取り戻すため、セラヴィーとどろしーの母校であるうらら学園へ入学することにした。3人が編入したバナナ組には、チャチャとしいねと同じ魔法使いや、くノ一など、個性豊かな生徒が在籍していた。鞭使いで強面だが、性格は優しく可愛いもの好きの担任・ラスカルも含め、騒がしい学園生活を送ることとなる。原作の大部分がこのうらら学園編となっている。6巻から、もみじ学園からのスパイとしてポピィが登場。当初は、うらら学園の壊滅を命じられていたが、もみじ学園を裏切りチャチャたちと行動を共にするようになる。そのため、ポピィを狙った刺客が次々と送られるようになる。ポピィの刺客や、セラヴィーから世界一の称号を奪うためやってくる敵を、チャチャたちが迎え撃つのが大まかなストーリー。段々とチャチャの魔法が上達していくところも見どころ。それぞれの家族が登場したり、下級生が入学してきたりと、キャラクターの心の成長も見られる。卒業式は意外とあっさり描かれている。

マジカルレンジャー編

うらら学園を卒業したチャチャたちは、正義の隊員募集の求人チラシを見て、採用試験を受けることにした。筆記、体力テスト、適性検査を経て、無事3人とも合格となった。ポピィの弟でエスパーのなるとと、大魔王の八男の平八(へいはち)も含めた5人で、マジカルレンジャー「レインボー小隊」として活躍する中、突然セラヴィーが大魔王の長男だったことが判明する。実の父親である大魔王が、魔法の国のコミックマーケットに出かけた際、山の中に乳児のセラヴィーを忘れてきたという。弟たちの理解も得られ、セラヴィーは次期大魔王を継ぐこととなったが、セラヴィー本人はそれを拒否し続ける。そんな中、セラヴィーはどろしーにプロポーズをし、どろしーは条件付きで了承した。条件とは、師弟を交えた鬼ごっこ。チャチャがどろしーを捕まえれば、セラヴィーとの結婚に応じ、しいねがセラヴィーを捕まえればセラヴィーは大魔王になるため魔界に帰ることになる。鬼ごっこの最中、チャチャとリーヤは大げんかをしてしまい、リーヤが一時行方不明に。1週間探しても見つからなかったが、憔悴したチャチャの元に魔界に行っていたというリーヤが戻ってきた。魔界で1番高価な宝石を渡して、チャチャと結婚の約束を交わした。鬼ごっこの結果は、12秒差でどろしーが勝利し、セラヴィーは魔王として魔界に帰っていった。魔界に帰ったセラヴィーはやつれ、夜中に城の中を徘徊するほど精神を病んでしまう。そこに、セラヴィーがいない生活に音を上げたどろしーが会いに来るが、いつものごとくセラヴィーがどろしーを怒らせてしまった。番外編では、大人になったチャチャとリーヤ、セラヴィーとどろしーはそれぞれ結婚している。

アニメ版

大魔王編

うらら学園に入学するチャチャに、師匠のセラヴィーが秘密の小箱を渡す。中には、プリンセスメダリオン、勇気の腕輪、希望の指輪が入っていた。本当に大事な友達に渡しなさいと言われたチャチャは、腕輪はリーヤに、指輪はしいねに渡すことにした。プリンセスメダリオンの愛の力、腕輪の勇気の力、指輪の希望の力で、チャチャはマジカルプリンセスに変身する。実はチャチャは魔法の国の王女で、王家の血を絶やすことを企てた魔界の大魔王に、命を狙われていた。卒業試験を経て、無事にうらら学園を卒業したチャチャたちは、魔力によって操られたしいねの父アクセスと戦うことに。アクセスを倒すため、不死鳥の件・ウィングクリスを手に入れ、決着をつけた。さらに、強力な攻撃に耐えられるバードシールドを手に入れ、大魔王との決戦に向かった。大魔王との戦いに勝利し、石像にされていた国王と王妃が元に戻り、魔法の国に平和が訪れる。しばらく平和な日常を過ごしていたが、暗黒魔界へと通じる扉を閉じるため、プリンセスメダリオンと勇気の腕輪、希望の指輪で封印した。

日常編

買い物をするチャチャ(中央)、リーヤ(右)としいね(左)

プリンセスメダリオンを失ったチャチャは、同時にマジカルプリンセスへと変身する力も失う。代わりに、両親と祖父からお助けアイテムを授かった。うらら学園の中等部に進級したチャチャは、お助けアイテムを使いながら困難を乗り越える。最終話は、セラヴィーとどろしーが結婚式を挙げることとなったが、式場が崩壊し破談に。これまで通りの関係に戻ることとなった。

『赤ずきんチャチャ』の登場人物・キャラクター

メインキャラクター

チャチャ

CV:鈴木真仁
赤いずきんと金髪のおさげがトレードマークの主人公。年齢は12歳で、しし座のO型。師匠であるセラヴィーの方針により人を攻撃する魔法は教わっておらず、召喚魔法と箒による飛行魔法を習得している。ただし、箒の2人乗りはできない。性格は明るく能天気だが、嫉妬深い一面もあり、ボーイフレンドのリーヤが他の女の子と一緒にいると「リーヤを殺して私も死ぬ!」と言うなど、セラヴィー譲りのヤンデレとなる。ネズミが嫌いで、しいねがネズミに変身した際、スリッパで叩き潰そうとしたことがある。トレードマークの赤ずきんは、箒の飛行練習の際、頭から落ちたことがきっかけでセラヴィーが自作して与えた物で、衝撃吸収やダメージ軽減の魔法がかけられている。赤ん坊の頃に両親からセラヴィーに預けられ、そのまま弟子として育てられた。リーヤとは幼いころから大の仲良しの幼馴染で、特別な存在だと認識している。家族構成は、魔法使いの両親と妹のチュチュ。大人になるとリーヤと結婚した。
アニメ版では、王女にして、大魔王を倒すため、プリンセスメダリオンでマジカルプリンセスに変身して戦う。マジカルプリンセスに変身すると、大人の女性の等身になる。

リーヤ

petits_pois1
petits_pois1
@petits_pois1

目次 - Contents