Sonny Boy(サニーボーイ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Sonny Boy』とは夏目真悟の原作をもとに、 2021年7月からTV放送された、全12話のSF青春群像劇アニメーションである。主人公・長良を含む中学生36人は気がつくと真っ黒な異世界にいた。超能力の有無や理不尽な異世界のルール、変化する世界を漂流しながら、元の世界に戻るべく謎を解明していく。BGMも少なく、世界観や説明的なセリフもない「わかりにくいが、なんかいい」異色なSFアニメだ。

配送はゲンが行う

元の世界にあるものを猫が配送してくれる。
トラが注文を受け、さくらがコピーし、ゲンが配送を行い、瑞穂が受け取る。ジャンクフードなども可能だ。
コピー主であるさくらの倫理観によって生き物は持ってこない。注文表にない「ちゅ〜る」が届くこともある。

キズアート

やまびこの心の傷が具現化した赤い石の塊。人の体に突起物として現れ、体を蝕んでいく。

HYO-RYU-COIN

ラジタニが作った漂流世界の仮想通貨。ヒョウと龍がデザインされている。

ロビンソン計画

ラジタニが計画している帰還計画。時空移動や希の見える光を考慮した、相対性理論や量子力学を使ったもののようだが、詳細は不明。
ラジダニの能力「ポケコン」や「ニャマゾン」を駆使し、本格的な発射場を建設し、ロケットで宇宙へ向かい無事に帰還に成功する。Ver.5にて完成を迎えた。

シェルター建設計画

明星が皆を守るために計画した、エコで自己完結型の方舟。能力異物・Mを使うことで完成した。

『Sonny Boy』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

長良「どうせ僕たちに世界は変えられないんだ。だから大丈夫だよ」

長良は燃えてしまった島が、元に戻っていく様子を見ながら「どうせ僕たちに世界は変えられないんだ。だから大丈夫だよ」と呟いた。漂流世界では自分たちが起こした火事をもってしても、世界は変えられない。
多少の失敗は大丈夫、とも取れるし、自分たちのちっぽけさを嘆くようにも聞こえる。

朝風「ラジダニは森になった」

元の世界に帰る長良と瑞穂に、朝風がその後のラジタニについて「ラジダニは森になった。動物と暮らしている」と報告した。
2000年の旅で、オウムと行動を共にしていたラジダニは漂流世界で動物と暮らすことを選んだ。元から思慮深く賢いラジダニだったが、再登場した際は謎の踊りをし、ヨガを習得しているようだ。
とてもラジタニらしい選択で、印象的なセリフである。

希「誰かに見捨てられた事が、誰かを見捨てる理由になるの?」

希はハテノ島の校舎で瀕死のカモメを見つける。長良に「無駄だよ」と言われた希は「誰かに見捨てられた事が、誰かを見捨てる理由になるの?」と聞いた。
長良は漂流前に校門前で瀕死の鳥を見過ごし、見殺しにした。また、その後担任教師から鳥殺しの犯人扱いまでされたことを希はを見ていた。
長良は大人から、何度も見捨てられてきたのかもしれない。自分がされた絶望は長良の心を少しづつ殺していったのだろう。最終話では長良はツバメを助けようとした。

ラジダニ「前に立ち寄った世界に故郷の情景が描かれた世界があってね、それは恐ろしいほどに正確で鮮明、何より神秘的だった。不安になるくらいにね。だけどちょっと違うんだ。元の世界より元の世界らしい世界だった」

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