流れ星レンズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『流れ星レンズ』とは村田真優による少女漫画である。自分の本心を口にしない凜咲と真逆の性格で、本心に従って生きる夕暮の2人が恋をする。周りから「似合わない」と言われて自信を無くした凜咲を夕暮が優しく包み込む。初恋の2人は今まで感じたことがない感情を抱き、2人だけの幸せな世界観を作り出す。夕暮が凛咲へ「好き」な気持ちをストレートに伝えるセリフから初恋の初々しさを感じ、また夕暮の影響を受けて凛咲から前向きなセリフが増えていく変化も読み取れるラブストーリーである。

『流れ星レンズ』の概要

『流れ星レンズ』とは村田真優による少女漫画である。少女漫画雑誌『りぼん』にて2011年2月号から2014年8月号まで掲載された。第38回講談社漫画賞でノミネートされ、バラエティ番組『おはスタ』にてアニメ化されて放送された。また、『りぼん』主催のイベント『りぼんフェスタ2012』にてアニメ化されて上映されていてる。主に小中学生から人気を集めており、漫画は全10巻を発売している。天然でふわふわした髪の毛が特徴の凛咲を中心に、女の子らしいキラキラした世界観が村田真優によって描かれる。花籠凛咲(はなかご りさ)と夕暮統牙(ゆうぐれ とうが)の恋の展開にドキドキする場面も含めつつ、小ネタを含んでユーモアに描いている場面もあるため笑いの要素もあるラブコメディである。
自分の本心をあまり口にしない凜咲は、友達や家族に遠慮して自分の意見を言わない控えめな性格である。人生で一度も恋をしたことがことがなく恋愛相談の聞き役の凛咲ではあるが、実は恋をして好きな男の子に特別な感情を持つことに憧れていた。そんな時中学校で問題児として名が知れている夕暮と出会う。凛咲の夕暮への第一印象は問題児で、ピアスをしており、先生によく怒られている生徒というものだった。夕暮は自分とは正反対の性格の凛咲のことが気になり、凛咲を見かけると話しかけるようになる。話す時間が増えるにつれてお互いに好きになり、真逆の性格の2人は付き合い始める。
しかし、凛咲は人気者の夕暮が初めての彼氏になって嬉しいと思う反面、人気者の夕暮につり合う彼女になれるか心配していた。凛咲のセリフからは周りの可愛い女の子への「劣等感」を感じさせるものが多い。夕暮の隣を歩いている時、凛咲は自信なさげに歩くことが多かったが夕暮は「ありのままの凛咲」が好きであることを伝え続ける。周りの目を気にして生きてきた凛咲と、周りの人間を勇気づけるパワーを持つ夕暮の2人がお互いに支え合いながら生きていく。夕暮が凛咲にストレートに思いを伝え続ける部分にドキドキを感じる一方、その言葉で凛咲も自信を持ち始めることができる。2人のセリフからは少しずつ内面的な成長、変化が表れる。

花籠凜咲の名言・名セリフ/名シーン・名場面

恋人の印を持っていたい

夕暮統牙(ゆうぐれ とうが)は授業中によく居眠りをするため、あまりテストの成績が良くなかった。理数系は得意だか、特に文系教科の成績が悪かった。定期テストが来るたびに憂鬱な気分になる夕暮に、花籠凛咲(はなかご りさ)は何かできないかと考える。思いついたのは2年生に上がってから始めての定期テストで夕暮が頑張れるように、お互いのノートに応援メッセージを書くことだった。凛咲はクマをモチーフにした雑貨を沢山持っており、夕暮は「凛咲クマ」と名付けて凛咲のノートに描く。凛咲はオリジナルのノートを交換できて、教室が離れていても夕暮から元気をもらえる気がした。

「帰りたくない」

2年生になって夕暮と過ごす初めての体育祭に、凛咲はワクワクしていた。夕暮が学ランを着て応援団でパフォーマンスをするところや、リレーで走っているところを見るのが楽しみだったからだ。しかし、凛咲は体育祭の途中で熱を出し、保健室で寝込んでしまう。保健室の先生からは「親御さんに電話して迎えに来てもらうわ」と、帰るように言われる。しかし凛咲は体育祭が始まってからまだ夕暮と話すことができておらず、応援団のパフォーマンスも始まる前だったため見れていなかった。
その時、運動場では夕暮が凛咲の友達の南由里子(みなみ ゆりこ、通称ゆっこ)から「凛咲が熱出して保健室にいるって!」と聞くと急いで凛咲の様子を見に保健室に向かう。夕暮は保健室の窓から中へ入り、凛咲を驚かせる。凛咲の体調を心配し、「帰るの?」と聞くと、凛咲は「帰りたくない」と本当は夕暮と最後まで体育祭を楽しみたいことを伝える。あまり本心を打ち明けない凛咲が夕暮に真っすぐに気持ちを伝えた。

凛咲からキスをする

体育祭の途中で熱を出した凛咲は保健室で休み、夕暮の応援団のパフォーマンスを近くで見ることができなかった。凛咲は「帰りたくない」と夕暮に言うが、保健室の先生が凛咲の母親に電話をしていたため帰るしかなかった。応援団のパフォーマンスが始まろうとしていたため、放送で呼び出された夕暮は凛咲の顔を少し見た後、運動場に戻ろうとする。そして夕暮が最後に振り向いた時に凛咲からキスをする。凛咲からキスをしたのはこの時が初めてで、夕暮も驚くしかできなかった。と同時に嬉しさがこみ上げるのだった。

「統牙」

夕暮と付き合い始めた凛咲は付き合う前に「夕暮君」と呼んでいたのに慣れてしまい、夕暮のことを下の名前の「統牙」と呼ぶことが恥ずかしくなっていた。夕暮から「いつまで夕暮君なの?」と言われるが、凛咲は「下の名前で呼ぶの慣れなくて」と言う。夕暮は凛咲と付き合う前は「花籠さん」と名字で呼んでいたが、恋人同士になってからは「凛咲」と名前で呼んでいた。凛咲がなかなか「統牙」と呼んでくれないため夕暮は凛咲に少し意地悪をして「花籠さん」と呼んでみる。それを嫌がった凛咲は、自分も「統牙」と恥ずかしがりながら名前で呼んだ。

「明日も一緒にいてほしい」

凛咲と4月の春に出会ってから約1年が経とうとしていた2年生の3月に、凛咲と夕暮は2人で学校の屋上に行く。凛咲は卒業してお互い離れ離れになっても夕暮と一緒にいたいと願っていた。凛咲は夕暮と付き合い始めたころは学校で1番の人気者である夕暮と、地味な自分がつり合うのか心配していた。周りからも「彼女地味じゃない?」と言われたこともあり、どうしたらつり合う彼女になれるのか分からず時には、夕暮の隣を歩くことに自信を無くしていた。それでも夕暮は凛咲のことが好きで凛咲が周りから悪く言われても言い返し、守ってきた。そんな夕暮の存在を大事な存在であるとともに、一生失いたくないと思って「明日も一緒にいてほしい」と言う。

夕暮統牙の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「はい、ようこそ」

凛咲が夜に父親の仕事後の至福の楽しみのサイダーを買いに出かけると、夕暮に会う。夕暮れは数学の宿題のプリントを忘れて学校に取りに来ていた。凛咲が夕暮が閉まっている門を飛び越えて校舎に入っているの見ていると、夕暮はそれに気づいて「一緒に来る?」と声をかける。夜の学校に入ることに好奇心が湧いた凛咲は「私もついて行っていい?」と聞く。「どうぞ」と答える夕暮に付いて行って、夕暮の教室の前まで来たところで凛咲はそれ以上は入ろうとしなかった。誰かが見ていないところでも、他教室に入ることはいけないことだと思ったからである。また、凛咲と夕暮の学校では教室の外のベランダに出ることは禁止されていた。凛咲はそれは知っていたが、一度はベランダから見える景色を見たい、と思っていた。夕暮は凛咲の気持ちがまるで分かったように凛咲の手を引っ張り、「はい、ようこそ」と言いながら凛咲をベランダに出す。凛咲は物静かで目立たない自分とは正反対の夕暮に近づくのは、申し訳ない気がしていた。凛咲のそんな張りつめていた緊張をほぐすような一言である。

「花籠さんがいちばんかわいいとと思う」

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@mi_3_3_ai7

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