流れ星レンズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『流れ星レンズ』とは村田真優による少女漫画である。自分の本心を口にしない凜咲と真逆の性格で、本心に従って生きる夕暮の2人が恋をする。周りから「似合わない」と言われて自信を無くした凜咲を夕暮が優しく包み込む。初恋の2人は今まで感じたことがない感情を抱き、2人だけの幸せな世界観を作り出す。夕暮が凛咲へ「好き」な気持ちをストレートに伝えるセリフから初恋の初々しさを感じ、また夕暮の影響を受けて凛咲から前向きなセリフが増えていく変化も読み取れるラブストーリーである。

初めて誰かに恋をして、凛咲は夕暮を見るたびドキドキが止まらなかった。親友のゆっこに夕暮を好きになったことを伝えると、自分のことのように喜んでもらえた。ゆっこから告白することを勧められて凛咲は次の日に早速、夕暮に告白しに行く。美術の先生に荷物を美術室に運ぶように頼まれた凛咲は、すぐに夕暮に会えないことが残念に思えたが夕暮から美術室に来た。凛咲は今がチャンスと思い、「夕暮君が好き」と告白する。初めてあった日から話す機会が増え、夕暮も凛咲のことが気になっていた。夕暮は「花籠さんがいちばんかわいいと思う」と伝えて、両想いであることが分かった。

凛咲の手のひらに電話番号を書く

携帯電話を持っていなかった凛咲は、夕暮とメールや電話をする手段がなかった。ある日凛咲が先生に頼まれて英語の授業中に英語係の生徒と一緒に、夕暮のいる教室にCDプレイヤーを取りに行った。凛咲と一緒にきた英語係の生徒が教室に戻ろうとしたとき、夕暮れが追いかけてきた。2人きりで話す時間を作れて凛咲は少し嬉しかった。凛咲は学校以外でも夕暮と話したくて、携帯番号を知りたいと思う。「そういえば夕暮君の電話番号知らない」と言うと、夕暮は「手出して」と言って凛咲の手のひらに電話番号を書く。夕暮が慣れた手つきで凛咲の手の平に電話番号を書く一方、凛咲は顔を赤らめる。

「凛咲が初恋で初めての彼女」

放課後、校舎の外の広場で話す凛咲(左)と夕暮(右)。

付き合い始めてから凛咲と夕暮は、お互いに予定がない日は一緒に帰ることが習慣になる。付き合い始めて2週間がたった頃、凛咲はいつものように夕暮と校舎の外の広場で待ち合わせをしていた。凛咲が広場に着くと夕暮は友達とバスケットボールをして遊んでいる。夕暮は凛咲と話したくて試合から少し抜けて、凛咲と話す。凛咲は夕暮のことをそこまで深く知れていなかったため、知りたくなって詳しいプロフィールを聞いてみた。夕暮が誕生日、家族構成など基本的なことを伝えた後に「あっ、あと凛咲が初恋で初めての彼女」と加える。学校で一番の人気者の夕暮は恋愛経験が豊富なのだろう、と凛咲は思っていたためこれを聞いて驚く。それと同時に自分が特別な存在であることを知れる。夕暮の外見はピアスでロン毛で、制服を着崩している、という柄の悪そうな雰囲気である。しかし、好きな相手には一途でストレートに思いを伝えるところが男らしい面であり、それが表れている場面である。

「いやもう言ったから。花籠さんはボクのこと大好きなんですって」

大人しく優等生の凛咲と、成績が悪く先生から悪ふざけする生徒として目をつけられている夕暮が付き合うことは学校中の一大ニュースになった。複数の教員と生徒が驚き、体育の教員からは「夕暮が脅して付き合わせてるんだろ」と聞かれる。凛咲は驚いて「違うって言っとくね!」と言ったが、夕暮は「いやもう言ったから。花籠さんはボクのこと大好きなんですって」と、少しの恥ずかしさも見せることなく言った。夕暮は冗談で言ったが、自分に自信があるところが男らしく魅力的に感じる。

「てか、オレの方が好きだと思うわ」

電話番号を交換した後、夕暮は凛咲の教室に来て英語の教科書を借りに来た。凛咲は翌日に英語のテストがあるため、帰りには夕暮から返してもらおうと思っていたが貰いに行くのを忘れる。そのことによる気づき、凛咲はドキドキしながら夕暮の電話番号に電話をかける。その時、凛咲の家の電話が鳴り、出ると夕暮からだった。夕暮が「英語の教科書だよね?」と言いかけたところで携帯電話の充電が切れてしまう。凛咲は学校にいるかもしれない、と思って急いで向かう。その途中で夕暮の友達に会い、「統牙の彼女?わりと可愛いじゃん」と声をかけられて髪の毛を触られる。凛咲は怖くなって後ずさりしようとすると後ろから夕暮の手が伸びてきて、凛咲を後ろから抱きしめた。夕暮れは凛咲を連れてその場から離れる。凛咲に「大丈夫だった?」と声をかけると、凛咲は「夕暮君が好きすぎて吐きそう」と言う。夕暮は言葉の選択に驚きつつも、「いいよ。吐いて。全部もらうわ。てか、オレの方が好きだと思うわ」と凛咲に好きな気持ちを伝えた。

「あっ、1つだけあった。凛咲」

凛咲、ゆっこ、水月 朋華(みつき ともか、通称ともちん)と夕暮、武智亮(たけち りょう)、藤本貴史(ふじもと たかし、通称ふじもん)らと週末に遊びに行ったときにショッピングモールのゲームセンターで遊ぶ。ユーフォーキャッチャーが得意な凛咲はゲームセンターにつくとワクワクしながら遊び始める。夕暮にもユーフォーキャッチャーをやってみてもらうが、何回か失敗しているのを見てユーフォーキャッチャーはあまり得意でないと知る。凛咲が「夕暮君にもあたしよりできないことあるんだね」と言う。夕暮はそれに苦笑いしながら「何それ、いっぱいあるだろ」と返す。凛咲が「だってスーパーマンでしょ。弱点ないもんね」言うと夕暮は「あーあるよデッカイ弱点。凛咲」と言う。夕暮は凛咲に「好き」という気持ちはよく伝える方で、冷静に戸惑いなく愛情表現をする。しかし、凛咲が恥ずかしがったり戸惑っているのを見ると自分も恥ずかしさがこみ上げてくる。友達といる時とは違って凛咲といる時は、照れが出てしまう。それを言葉にする夕暮に凛咲は愛おしさを感じた。

「たとえ誰に嫌われようと、凛咲だけ好きって言ってくれりゃそれでいい」

夕暮はピアスをし、制服を着崩して、授業中も寝ることが普通であるため学校で一番先生から目をつけられていた。そしてルックスも抜群、明るい性格で友達思いなため男女から人気を集めていた。しかし凛咲と同じクラスの蜂野誠(はちの まこと)は、その外見を気に入らなかった。蜂野は夕暮のことを嫌っており、その彼女である凛咲も気に入らなかった。蜂野は凛咲に嫌がらせをしたり、夕暮にまで「視界に入ってきて目障り」など、言い始める。凛咲は夕暮に嫌な思いをさせたかもしれないと思って謝ると、「たとえ誰に嫌われようと、凛咲だけ好きって言ってくれりゃそれでいい」と話す。夕暮れが凛咲へ愛情をためらいもなく自信を持って伝えるセリフからは男らしさを感じる。

「ごめん諦めて」

夕暮と凛咲が2人でデートをしていた日、帰り際に夕暮は武智から「熱を出したから、薬を持って来てほしい」と頼まれる。武智の様子が心配になった凛咲は、夕暮について行く。武智は凛咲のことを友人の彼女、と思っていたが話しているうちに凛咲の誰にでも思いやりがあって笑顔なところに惹かれる。いつの間にか凛咲を好きになっていた。夕暮が薬を買いに行き、凛咲と家で2人きりになった時に武智は凛咲を抱きしめようとする。ちょうどその時、夕暮が帰ってきてしまい自分の気持ちを隠し通すのは難しいと考えて、夕暮の前で凛咲に告白をする。夕暮は一番の親友が大好きな彼女を好きだという事実に困惑し、その場から立ち去る。翌日、夕暮は武智と2人で話す時間を作り、「ごめん、諦めて」と思い切って伝える。夕暮は友達思いで、友人が困ったときは助けるような優しい人柄である。しかし、凛咲だけは誰にも譲れないという強い気持ちが伝わり、彼女に一途であることをうかがえる一言である。

「一緒に住みませんか」

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