パリピ孔明(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『パリピ孔明』とは、原作・四葉タト、作画・小川亮が2019年よりコミックDAYSで連載していた漫画および、それを原作としたアニメ作品。その後、週刊ヤングマガジンに移籍した。中国で3つの国が覇権争いをしていた三国時代、天才軍師の諸葛亮孔明は病で息を引き取る。だが、なぜか死んだはずの孔明は現代の日本で蘇り、1人の歌を歌う少女と出会う。それをきっかけに、孔明は歌手を目指す少女を軍師のごとく、成功に導いていく。本作は累計部数160万部を突破し、2023年秋にテレビドラマも放送予定である。
第1話で夢を諦めようとする英子に、孔明が伝えた言葉が「あなたの軍師になります」である。英子はシンガーソングライターを目指していたが、オーディションに落ち続けて自信を無くし、夢を諦めようとしていた。だが、英子の歌に魅了された孔明は彼女の軍師になり、夢を応援することを決意した。夢を諦めようとする英子を留まらせ、彼女の夢を全力で応援しようとする孔明の思いが伝わる名言だった。
英子が苦悩する七海に歌を届ける場面
街で偶然出会った英子と親しくなった七海は、AZALEAのメンバーであることを彼女に打ち明けた。しかし、七海は自分たちのやりたかった音楽をやることができず、思い悩む。そんな七海の心を救おうと、英子は自分の歌を届けた。そして涙を流しながら感謝する七海に、英子は「また一緒に歌おう」と伝えた。自殺を考えていた学生時代、自分も歌で救われた経験があることから、七海に歌を届けた英子。そんな彼女の切実な思いが、七海の心に響いた感動的な名場面だった。
七海「あの頃に戻ろうか」
第12話、ゲリラライブで英子の歌を聞いて心を動かされた七海が、一夏と双葉に言った言葉が「あの頃に戻ろうか」である。元々ハードロック主体の音楽でバンド活動をしていたAZALEAだが、人気獲得のために我慢して唐澤の指示に従っていた。しかし、英子の歌を聞いて涙を流す一夏たちを見た七海は、初期のバンドスタイルに戻ることを決意。理想のスタイルで再スタートを切るきっかけとなった七海の言葉が、メンバーたちに勇気と希望を与えた心に響く名言だった。
『パリピ孔明』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
作者の友人のアイデアから生まれた『パリピ孔明』
本作は実在した中国の武将である孔明と、現代のクラブミュージックという何の関係もない要素が組み合わさった作品である。このような内容になったのは、原作者の四葉タトが三国志好きなDJの友人に、孔明がパリピになったら面白いんじゃないかといわれたのが、きっかけだったようだ。連載当初から、古代中国の人間である孔明があっという間に現代に馴染んで最新機器を使いこなすというご都合主義的な展開が、「伝説の軍師として名高い孔明なら仕方ない」との意見であっさり受け入れられていた。
関羽が主役のおまけ漫画
単行本ではおまけとして、三国時代を代表とする武将である関羽が主役の漫画も掲載されている。実は関羽も孔明と同じく現代に転生していたという設定で、世界を旅しながらインスタ映えするスポットを巡り、投稿していくというストーリーだ。いずれ関羽が本編に登場し、孔明と再会するかどうかは不明である。
大きな話題となったOP曲「チキチキバンバン」
アニメ『パリピ孔明』のオープニングテーマ曲として、QUEENDOMの「チキチキバンバン」が採用されている。これはハンガリーの歌手のJOLLYによる楽曲を、QUEENDOMがカバーしたものである。懐かしさを感じさせるメロディは中毒性が高く、登場人物がダンスを披露するオープニング映像も話題となって大ヒット。YouTubeにアップロードされたアニメのオープニング映像は再生回数が1000万回を超え、SNS上に「踊ってみた」動画が多く投稿されている。また日本のみならず世界でも、台湾やアルゼンチンでiTunesの総合チャート1位、Spotifyでは台湾や香港でバイラルチャートトップ3入りするなど大きな話題となった。
声優と歌手の二人三脚で歌われた劇中歌
本作は英子の歌も見どころの一つ。英子の声は本渡楓が担当しているが、歌唱パートは歌手としてメジャーデビューし、声優やVtuberとしても活動する96猫が担当している。そのため歌唱シーンにも力が入っており、歌手になりたいという英子の強い思いが込められた劇中歌が、数多く披露されていることも話題となっていた。特にYouTubeにアップロードされた96猫が歌う挿入歌「Be Crazy For Me」のミュージックビデオの再生回数は、1000万回を超える大ヒットを記録した。
『パリピ孔明』の主題歌・挿入歌
OP(オープニング):QUEENDOM「チキチキバンバン」
ED(エンディング):EIKO Starring 96猫「気分上々↑↑」
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目次 - Contents
- 『パリピ孔明』の概要
- 『パリピ孔明』のあらすじ・ストーリー
- 現代の日本に転生する孔明
- 孔明の知略で徐々に人気を獲得していく英子
- 七海と英子の出会い
- 10万イイネ企画の行方
- 『パリピ孔明』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 諸葛亮孔明(しょかつりょう こうめい)
- 月見英子(つきみ えいこ)
- BBラウンジ
- KABE太人(かべ たいじん)
- DJ SATORI(でぃーじぇー さとり)
- 小林(こばやし)
- 英子のファン1号
- アーティスト
- ミア西表(ミア いりおもて)
- RYO
- MASA
- TAKU
- 赤兎馬カンフー(せきとば カンフー)
- 久遠七海(くおん ななみ)
- 一夏(いちか)
- 双葉(ふたば)
- スティーブ・キド
- マリア・ディーゼル
- 業界人
- 近藤剛(こんどう つよし)
- 近藤の秘書
- 唐澤寿彦(からさわ としひこ)
- その他
- 佐々木(ささき)
- 劉備玄徳(りゅうび げんとく)
- 陸遜伯言(りくそん はくげん)
- 『パリピ孔明』の用語
- BBラウンジ
- MCバトル
- サマーソニア
- 『パリピ孔明』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 孔明「私があなたの軍師になります」
- 英子が苦悩する七海に歌を届ける場面
- 七海「あの頃に戻ろうか」
- 『パリピ孔明』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作者の友人のアイデアから生まれた『パリピ孔明』
- 関羽が主役のおまけ漫画
- 大きな話題となったOP曲「チキチキバンバン」
- 声優と歌手の二人三脚で歌われた劇中歌
- 『パリピ孔明』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):QUEENDOM「チキチキバンバン」
- ED(エンディング):EIKO Starring 96猫「気分上々↑↑」
- 劇中歌:EIKO Starring 96猫「DREAMER」
- 劇中歌:EIKO Starring 96猫「I'm still alive today acoustic ver.」
- 劇中歌:EIKO Starring 96猫「Be Crazy For Me」
- 劇中歌:EIKO Starring 96猫「Shooting Star」