テンカイチ 日本最強武芸者決定戦(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『テンカイチ 日本最強武芸者決定戦』は、原作・中丸洋介、作画・あずま京太郎による作品。『月刊ヤングマガジン』にて連載。織田信長が天下を統一した架空の戦国時代が舞台。死期を悟った織田信長が、天下の座を与える後継者を選任するために、代理国獲合戦「テンカイチ」の開催を宣言した。天下を狙う大名や公家の者は、名代として戦いを行う武芸者を率いて大阪城へと集う。架空の戦国時代を舞台にそれぞれの思いや力をぶつけ合い、天下を目指していく戦国奇譚。

バインド

西洋の剣技。刀身をぶつけて相手の動きを制御する技。

柳生新陰流禁伝・無極円環(やぎゅうしんかげりゅうきんでん・むきょくえんかん)

新陰流の太刀筋である廻し打ちと切り上げの組み合わせと基本とする攻防一体の連撃。相手の挙動までも制御し、気を失うことすらも許されぬ激痛を与え続ける剣技。

相撲・角力(すもう)

この時代の相撲は現代の相撲とは違い、元は村同士の水争いの代理戦争として発展した。蹴りや関節、絞めや噛みつきなどありとあらゆる攻撃が認められ、死をもって決着としていた。
水は生命の源で、失えば飢饉に苦しみ得れば豊穣に沸く。力士は命がけで村を守護する守り神のような存在であった。

無刀取り

脱力と身体操作により相手の力を受け流し、相手の態勢を崩させる。力を否定するほどの武術の最終形態ともいえる技。

天覚ノ門(てんかくのもん)

上泉伊勢守信綱が人間の域から神の域へとだとりつくため、剣を捨て瞑想の末にたどり着いた、武術の神髄に通ずる天地の理がある領域。力の流れをコントロールして、向きを変えることや上乗せして相手に返すことができる。

奥ノ門・天戸門(おくのもん・あまともん)

天覚ノ門の先にある神の領域への門。天地を構成する大小無数の物質や力の流れを感知でき、どう動けばいいのかを察知できる技。

最奥ノ門・極落門(さいおくのもん・ごくらくもん)

天覚ノ門、天戸門のさらに奥にある神の領域の門。黄泉がえりの軌跡ともいえる生命力にも影響する神の領域の技。これにより上泉は一太刀ごとに若返り、生命力を増していくのだが、その反動により寿命を迎えるほどの力を使う。

神舞太刀(かまいたち)

日野長光のもつ神の肉体を最大限利用して、真空の刃を飛ばす技。

『テンカイチ 日本最強武芸者決定戦』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

本多忠勝(ほんだただかつ)「俺がこの“テンカイチ”を制し、信長公の下にある天下を家康様(じじい)のモノにしてやるよ、家康様(じじい)の治める天下それがオレたちの目指した、たったひとつの夢だったはずだ」

テンカイチが開催される前に、徳川家康が、本多忠勝に武芸者としてテンカイチの殺し合いに参加を依頼したことを申し訳なく思っていると、忠勝が家康を担ぎ、大阪城から城下を見下ろし、「俺がこの“テンカイチ”を制し、信長公の下にある天下を家康様(じじい)のモノにしてやるよ、家康様(じじい)の治める天下それがオレたちの目指した、たったひとつの夢だったはずだ」と家康の夢である天下泰平のために勝つと啖呵をきる。

宮本武蔵(みやもとむさし)「今、アンタを超える」

本多忠勝と対峙し、勝つために武蔵が導きだした構え

齢16歳の武蔵が、名実ともに武力天下最強の男と出会い、その怪物を倒すべく、本来の歴史を超える速度で成長した。「今、アンタを超える」すると脇差を抜き、二刀に開眼した。史実でもある二刀流の宮本武蔵の誕生である。

本多忠勝(ほんだただかつ)「本多平八郎忠勝(ほんだへいはちろうただかつ)、最後の忠義果たさん。徳川家康、アンタのために戦えて幸せだったぜ」

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