エリート(海外ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ
『エリート』とは、Netflixで配信されているスペインのTVヒューマンドラマである。エリート階級の学生達の通う高校が舞台のエロティック学園サスペンスである。エリート階級の私立高校に転校してきた、労働階級のサムエル達がある事件をきっかけに殺人事件に関与していくストーリー。サムエルの兄・ナーノが殺人犯として警察に捕まってしまい、サムエルが兄の冤罪を証明するために動き出す。本編は学園で起こる事件はもちろん、生徒達がそれぞれ性や宗教などの悩みを抱えており、多様性を尊重した物語となっている。
シーズン2第1話。ポーロが犯人であることを知っているクリスチャンがサムエルに真実を伝えようか迷っていたが、脅されている恐怖よりも親友を助ける方が大切だと考えたクリスチャンは真実を伝えようとパーティーを抜け出す。しかし、その途中で謎の車に追跡され、引かれてしまうことで重症を負う。話すこともできず、身体を動かすこともできずに結局クリスチャンは見舞いに来たサムエルにも本当のことを伝えることができずに手術のため海外に出ることになる。クリスチャンはサムエルやクラスメイトが見舞いに来た際に「サムエルのことを頼む」と息も絶え絶えな状態で告げる。それを聞いたアンデルは「任せておけ」と返事を返し、病院から出て行く。
クリスチャンは大切な親友のサムエルが苦しんでいるのに我慢できずに真実を伝えようと考え直すのだが、結局カーラ側の人間によって口封じされてしまう。しかし、黙っていれば自分に被害が及ばないと分かっていても親友のために動いたクリスチャンは勇敢な心の持ち主であることが分かる。
仲間へ捧げる賞
シーズン3第7話。卒業式で奨学金授与のスピーチをするナディアとルー。しかし、スピーチでは一緒に卒業できなかったサムエルやグスマンの話をする。ナディアとルーが手に入れた賞を仲間達に捧げると話すナディア。学園で不当な扱いを受けるサムエル達の真実をスピーチを通して告げ、罪を他人に擦り付けたポーロに言い聞かせるように会話を続けた。
ナディアとルーは奨学金が取り消される覚悟でスピーチに臨んだ。自分達だけがこのまま卒業し、晴れた将来に進むのはおかしいと考え、彼女らは犠牲となったサムエル達のための行動した。
オマール「遠のけられてもそばを離れない。診察結果なんて関係ない。科学治療が100年続いてもずっと看病する」
シーズン3第8話のセリフ。大学進学のため、アメリカへ向かうナディアに付いていくことになったオマール。最後までアンデルのことが頭から離れなかったオマールは空港で佇み、ナディアと顔を合わせ、彼女を見送ることに決める。その後、オマールはアンデルのいる病院に向かい、診察結果を待つアンデルの元に駆け付ける。そして、彼に「遠のけられてもそばを離れない。診察結果なんて関係ない。科学治療が100年続いてもずっと看病する」と告白し、アンデルと共にいることを決める。その言葉を聞いてアンデルは寛解期であることを告げ、2人一緒に喜びキスをする。
家族か友人か
シーズン5第8話。ベンジャミンがアルマンドと関わりがあったことを隠すためにサムエルに罪をかぶってもらったことを良く思っていないアリだったが、ベンジャミンの言うことを聞かなければ家族がバラバラになってしまうことを心配して逆らうことができなかったアリ、メンシア、パトリック。サムエルがベンジャミンにプールに突き落とされ、頭から血が出る現場を見てしまったパトリックは救急車を呼ぼうとするが、ベンジャミンに止められる。「父親が捕まる」ことと「サムエルが危険な状態である」ことでどちらを選べばいいのか決められないパトリック。しかし、自分の中でどちらが大事なのかを考え、パトリックは救急車を呼ぶ。さらに、駆け付けたメンシアはベンジャミンの前で警察を呼ぶ。自分の犯行を隠すことに必死なベンジャミンだったが、子供たちはそんなベンジャミンを見て失望し、今することはサムエルを助けることだと決意を決める。
作中を通して、ベンジャミンに逆らうことができないブランコ家の子供達だったが、最後は自分の意思で行動し、結果ベンジャミンは逮捕される。家族がバラバラになってしまうことを恐れていたアリ達だったが、最後は友人のためにすべきことを選んだ。
『エリート』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
キャストが皆仲良し
作中ではよく対立する生徒達だが、撮影裏では本当のクラスメイトのように仲が良い。キャスト達のSNSには撮影の風景やキャスト同士仲良くツーショット写真を撮る様子が確認できる。ルーとナディアは作中では恋人を通して犬猿の仲なのだが、写真に写る2人は親友のように仲良しである。ほかにも作中で恋人同士のアンデルとオマールの日常生活を撮影したかのような1枚が投稿されていたりする。キャスト達が投稿するSNSがドラマの延長上であるかのような演出がドラマをより楽しめるポイントでもある。
『エリート』の短編集
『エリート』には本編だけではなく、それぞれの登場人物にスポットを当てた短編集がいくつか存在している。『サムエルとオマール』編、『フィリップとカエタナとフェリペ』編、『パトリック』編、『ナディアとグスマン』編。そして『オマールとアンデルとアレクシス』編などと、本編では語られていない部分を知ることができる。ナディアがアメリカに行ってからのグスマンとの関係や、アンデルとオマールが病院で出会ったアレクシスのもとを訪れる話、親友であるサムエルとオマールの話など短編を見ていればより本編を深く楽しむことができる。
『ペーパーハウス』でおなじみのキャストたち
スペインドラマといえば、2017年から配信されている『ペーパーハウス』がまず浮かぶ人も多いはずだ。『ペーパーハウス』はスペイン王立造幣局を乗っ取り、犯罪を行う8人のストーリーである。この作品に登場するキャストが『エリート』でも数人演じていることが話題になった。初めの被害者であるマリナ役を演じるマリア・ペドラサやナーノ役のハイメ・ロレンテ、クリスチャン役のミゲル・エランの3人が両作品に登場する。『ペーパーハウス』に登場するキャストが『エリート』でも登場すると知ったことで『エリート』がさらなる人気を集めたのも事実である。
『エリート』の主題歌・挿入歌
挿入歌:Jugle 「Happy Man」(シーズン1第1話)
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目次 - Contents
- 『エリート』の概要
- 『エリート』のあらすじ・ストーリー
- ラス・エンシナス高へ転校
- マリナ殺害事件
- サムエルの失踪
- 新たな事件と真相
- 新しい学園
- 守るべきものは家族か友人か
- 『エリート』の登場人物・キャラクター
- 転校組
- サムエル(演:イツァン・エスカミーリャ)
- ナディア(演:ミナ・エル・ハマニ)
- クリスチャン(演:ミゲル・エラン)
- オマール(演:オマール・アユソ)
- エリート階級の生徒
- マリナ(演:マリア・ペドラサ)
- グスマン(演:ミゲル・ベルナルドゥ)
- ルクレティア(演:ダナ・パオラ)
- ポーロ(演:アルヴァロ・リコ)
- カーラ(演:エステル・エルパソ)
- アンデル(演:アーロン・パイパー)
- レべカ(演:クラウディア・サラス)
- カエタナ(演:ジョージーナ・アモロス)
- ヴァレリオ(演:ホルヘ・ロペス)
- イェライ(演:セルヒオ・モモ)
- アリ(演:カーラ・ディアス)
- パトリック(演:マヌ・リオス)
- メンシア(演:マルティナ・カリッディ)
- フィリップ(演:ポル・グランチ)
- イサドラ(演:バレンティーナ・ゼネレ)
- イヴァン(演:アンドレ・ラモグリア)
- その他
- ナーノ(演:ジェイミー・ロレンテ)
- パイラー(演:イレーネ・アルコス)
- アズセナ(演:エリサベット・ゲラバート)
- ベンジャミン(演:ディエゴ・マルティン)
- アルマンド(演:アンドレ・ヴェレンコソ)
- 『エリート』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- サムエルを思うクリスチャン
- 仲間へ捧げる賞
- オマール「遠のけられてもそばを離れない。診察結果なんて関係ない。科学治療が100年続いてもずっと看病する」
- 家族か友人か
- 『エリート』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- キャストが皆仲良し
- 『エリート』の短編集
- 『ペーパーハウス』でおなじみのキャストたち
- 『エリート』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:Jugle 「Happy Man」(シーズン1第1話)
- 挿入歌:Reyko「Spinning Over You」(シーズン2第4話)
- 挿入歌:Amber Lucid 「Fantasmas (Élite Netflix)」(シーズン4 第6話)