少女少年学級団(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『少女少年学級団』とは『別冊マーガレット』(集英社)から連載された藤村真理の漫画。小学生たちが悩みながら、成長していく青春学園ストーリーである。野球が大好きな女の子中谷遥が、高校生で甲子園に行った経験のある田辺健に憧れる。健と一緒に過ごしているうちに憧れではなく好きという気持ちに変わっていく。自分の思いを上手く表現出来ず葛藤しながらも、周りの人や状況を受け入れながら、大人になっていく姿が描かれている。

ヒロシ

健の友達である、中学時代に野球も一緒にしていた。夏休みの最後になると渡の宿題を手伝わされている。渡から身長が低いことを相談されたこともある。健が本気で甲子園を目指して野球ができるように、リトルリーグで野球をすることを認めてほしいと、健の親に頼むほど仲間思いの優しい性格である。

花帆(かほ)

波月凛の友人で同じ女子校に通っている。交際相手に不満を抱いている。健と合コンで知り合い、好きになる。凛に協力を依頼し、アドレスを教えてもらう。

その他登場人物

池口 美咲(いけぐち みさき)

萌香の姉であり、おしゃれで可愛い妹とは違い不細工であると自分に自信がない。母親のように男にだらしないようにはなりたくなくて、ファッションに気をつかう萌香にも厳しく接する。エステティシャンである小絵の母に、肌の手入れをしてもらい変身する。また、遥達の真っ直ぐな思いを受け取り、自信をつけていく。健のことが好きで、遥のことを同じ好き仲間だと言う。

中谷 忍(なかたに しのぶ)

遥の姉であり、健と同じ高校である。健のことを「田辺先輩」と呼んでいる。妹思いで、いつも気にかけており、悩んでいる時に声をかけ背中を押す頼りになる存在である。落ち着いた雰囲気で、穏やかな性格である。彼氏とキスをして遥に見られたこともあり、動揺することもある。

江島啓一(えしま けいいち)

若草第一小学校の教諭。5年次の遥や渡の担任の先生。小絵に思いを寄せられているが子供扱いをして断っている。赴任してきた保健の先生に一目惚れし、やがて結婚にまで至る。萌香の母と付き合っていたという過去がある。男女のクラス仲が悪いと悩んでおり、マラソン大会で渡がやりすぎていると注意もする。

『少女少年学級団』の用語

若草第一小学校

主人公遥が転校してきたこのクラスは、男女が完全に分裂しているクラスである。運動会の出し物も音楽会の曲目も全て多数決となっている。そのため、男子が少ない状態なので、全て女子の意見となっている。担任は江島。マラソン大会を通して、クラスが1つにまとまっていく。

リトルリーグ

勇馬が所属している野球チーム。軟式ボールではなく硬式のボールで野球をする。所属する人数が多いので、レギュラーを取ることも大変。

タイムカプセル

小学生の時に宝物や思い出の品をみんなで土に埋めた物。高校生の時に掘り起こし、懐かしむこととなる。渡は10点のテストを入れ、小絵は好きだった担任の先生江島のプリクラ、一寛は遥との2人の写真、萌香は好きなモデルの写真に目標と書いた紙を入れていた。

『少女少年学級団』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

健兄「人を殴ったら自分も痛い思いすんだよな」

遥の手を摩り、渡を殴った理由を優しく聞く健

遥が昔のチームメイトからもらった大事なボールを捨てられたことから、渡を殴ってしまう。そのことから健に言われた言葉が、「人を殴ったら自分も痛い思いすんだよな」である。
殴ったことは悪いことだと自覚しており、怒られてしまうと思っていた。しかし、殴った理由を聞いてくれ、気持ちに寄り添ってくれた健の一言から遥の感情が動く。この時には、好きという気持ちにはまだ自分自身で気づいていないが、この言葉をきっかけに健との恋物語がスタートする印象的な場面である。

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