マニアックなサザエさんの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ

『サザエさん』を見ると憂鬱になったり体調を崩したりしてしまう現象「サザエさん症候群」

「サザエさん症候群」とは、日曜日にサザエさんを観ると、休日の終わりや会社や学校の始まりを意識してしまい、憂鬱になったり体調を崩してしまう心理現象である。
世界的にはブルーマンデー（症候群）と呼ばれ、軽いうつ病の一つとも言われている。月曜日のことを考えて、酷い時は、吐き気や頭痛、不眠といった症状が起こる。また、独り暮らしの若者などは、磯野家の楽しい一家団らんを観て、里心がついてしまい、余計に気分が落ちる場合もある。

では、サザエさんを観なければ、このような現象に落ちないか、といえばそうではなく、同じく日曜日の定番である「笑点」「大河ドラマ」などでも同様の現象は起きるし、日曜が仕事で、平日が休みの職業などの人も、休日に似たようなきっかけがあれば、サザエさん症候群になる。

具体的な対処法としては、休みの日に寝すぎず、平日と同じようなリズムの生活を心がける、休みの日に一人で何もせずに過ごさない、月曜日から張り切りすぎず余裕を持つ、などが有効とされている。

脚本家の中にはあの三谷幸喜もいた

『サザエさん』のテレビシリーズのエピソードは、原作の4コマ漫画をベースに、何人かの脚本家の手により執筆されている。
その中には、あの『真田丸』や『古畑任三郎』シリーズなどでおなじみの人気脚本家、三谷幸喜のエピソードもある。
しかし、ある物語の内容が過激すぎて、わずか4本で脚本家をクビになったのだとか。
その内容とは、なんとあのタラちゃんが、筋肉増強剤を使いオリンピックに出るという、かなりぶっ飛んだもの。タイトルは『タラちゃん成長期』という。

エンディング曲は2番の歌詞が使用されている

『サザエさん』と言えば歌が有名である。オープニングもエンディングも知っている人の方が多いだろう。
しかし、エンディング曲は3番まであり、使用されているのは2番と3番のみなのだ。

テレビ放送でエンディングの歌詞は「大きな空を眺めたら～」で始まるが、実はこれは1番ではなく2番の歌詞。1番の歌詞はある理由で使用されなくなった。
それは、サザエさんが住む家には2階がないにもかかわらず、歌いだしが「二階の窓を開けたら～」と始まるから。

サザエさん エンディングテーマの歌詞
作詞：林春生

【1番】
二階の窓を開けたらね 朝の光がさしこんだ
とてもすてきな とてもすてきな 日曜日
ほらほらいつもの 声がする
サザエさん サザエさん サザエさんは愉快だな

【2番】
大きな空をながめたら 白い雲がとんでいた
今日は楽しい 今日は楽しい ハイキング
ほらほら明るい 声がする
サザエさん サザエさん サザエさんは元気だな

【3番】
静かな森を歩いたら 赤い花が咲いていた
今日は楽しい 今日は楽しい ハイキング
ほらほらみんなの 声がする
サザエさん サザエさん サザエさんは愉快だな

莫大な広告効果とブラックマネー疑惑

『サザエさん』のオープニングでは、サザエさんが気球で色々な観光地へ行く。実際に存在している地名を用いてその風景をアニメーションで紹介をしている。
さまざまな観光地が紹介されるため、それを楽しみとしている視聴者もいるだろう。

行き先は毎回同じではなく、一定期間、季節に合わせて変わっている。
実はあれは、観光地をアピールするためである。『サザエさん』はかなりの視聴率を誇る人気番組。そこで観光地として紹介されることで多くの集客が見込める。実際にサザエさんがオープニングで行った所は旅行者が増えるとも言われている。
つまり、県や自治体が広告費を払って宣伝してもらっているのだ。しかも、広告費は他よりも安いし影響力も高いのだという。
その影響で、いろいろな地域の観光協会からブラックマネーが流れているのではないかと言われている。

例えば、2007年の愛媛の松山市と富山市が支払った協力金はそれぞれ840万円。
2008年には山口県が630万円を、2015年には宮崎県が650万円を支払ったのだそう。
一見高額すぎるとも思えるこの額だが、半年間で『サザエさん』効果を得られることと比べればコスパが良いと言える。

『サザエさん』のキャラクターは意外に高学歴

そそっかしいサザエさんに比べて、ほのぼのゆったり気弱なマスオさん。実は一流企業勤めらしい。そんなマスオさんの学歴はなんと早稲田大学商学部である。
波平にいたっては京都大学出身である。ちなみに、アナゴさんも同じく京都大学出身だと言われている。

他にも、ノリスケさんは東大、その奥さんであるタイコさんは立教大、三河屋のサブちゃんは一ツ橋大と名立たる大学が軒並みを揃えている。

国民的アニメにしては少々高学歴過ぎるが、主人公のサザエさんは旭ヶ丘中学校からあわび女子学園に進学し、短大を中退している。そこだけは、そそっかしいサザエさんらしい。
エリート一家の日常を見ていたのかと思うとやりきれなくない思いを抱く視聴者もいるかもしれないが、もしかしたら好感度の低下を恐れて設定を表に出さないのかも知れない。

波平の妻・フネの秘密

いつも明るく賑やかなサザエさん一家だが、アニメにはない暗い設定がいくらか存在している。

一家のお母さんであるフネ。
まず、フネの旧姓は「石田」である。実家は静岡のいなからしい。
また、実はフネは波平の後妻であり、サザエさんは前妻の子供らしい。
原作では波平とフネさんが前妻の墓参りに行くシーンもあるとか。

サザエさんとカツオ・ワカメは異母兄弟説

サザエさんとカツオ・ワカメの間がすごく年が離れている。原作漫画のエピソードの中には、波平さんとふたりで前妻さんのお墓参りにいく話もある。
さらに、原作ではサザエさんが生まれた時フネさんは21歳であるため、継母説という都市伝説が生まれたのだろう。

しかし、著作権を持つ長谷川町子美術館認定のキャラ説明では、フネさんが28歳の時にサザエさんを生んだことになっている。つまり、今では継母説は「なかったこと」になっており、”サザエさんの実母はフネ”が公式なのだ。

タラちゃんの失言や悪ガキ設定

実はタラちゃんにも意外な裏話がある。いつも素直で礼儀正しいタラちゃんは、初期は乱暴者の設定だった。
悪戯して物置に閉じ込められたとき、「開けろ！子供をいじめるな！」と今では考えられない台詞を吐いていた。
他にも、タラちゃんが『サザエさん』のスポンサーである「東芝」の名を作中でしゃべってしまったことがあった。その後、批判の投書が新聞一面を賑わせた。

タラちゃんの輝かしい経歴

タラちゃんは赤ん坊コンクールで2等賞をとった事がある。