ニンテンドーDS名作・すばらしきこのせかい
スクエニのキングダムハーツやFFスタッフが手がけたアクションRPG、すばらしきこのせかいについて。
すばらしきこのせかいとは
『すばらしきこのせかい It's a Wonderful World』(英語版『The World Ends With You』)はスクウェア・エニックスより2007年7月27日に発売されたニンテンドーDS用ゲームソフトである。一般的な略称はすばせか。キャッチコピーは「世界を変えたければ、自ら境界を越えろ」。
『キングダム ハーツ』・『ファイナルファンタジーシリーズ』の制作スタッフが開発を担当する、アクションロールプレイングゲーム。これらの作品や、多数の人気作品・話題作品を手掛けている野村哲也がメインキャラクターデザインを行う。
またディレクターの神藤辰也は、DSで歌入りの曲を入れるために、予定していた圧縮ムービーを入れるのをやめ、その分の容量をすべて音楽に回し、曲に特化させたとコメントしている[1]。その言葉の通り、入っている34曲の内15曲(OPとEDを除く)に歌詞が入っている(その他にも何曲か声の入っているものもあるが、ORIGINAL SOUNDTRACKに歌詞が記載されているものだけを数えた)。
ゲームの舞台は21世紀前半(本作が発売された2006 - 2007年ごろ)の東京、渋谷区をモデルとしている[2]。街並みは(縮尺が一部極端ではあるが)ほぼ忠実に再現されており、当時の名所や有名な建物は各種権利の都合上、名称を変えてはあるものの、実に多様な物が重要な要素やランドマークとして登場している。
ゲームシステムとしては周囲にいる人の思考の断片を読み取り、ミッションのヒントとなる情報や鍵を手に入れる「サイキックスキャンシステム」やニンテンドーDSならではの2画面同時に展開する戦闘「ストライドクロスバトル(上下の画面でそれぞれの戦闘を行い、キー操作とタッチ操作の二種類の操作で二種類の戦闘を同時に行う特殊システム)」、タッチペンを多用する操作などが特徴。
タイトルの由来はルイ・アームストロングの曲、『この素晴らしき世界』から引用されている[3]。
海外では『The World Ends With You』として2008年に発売。世界各地で放映されているゲーマー向けチャンネルG4の『X-Play』では、2008年度ベストゲームにおいて最優秀携帯ゲーム受賞。また、最優秀オリジナルゲーム、最優秀ロールプレイングゲームの部門においてもノミネートされている[4]。その他にも、web上において伝統ある海外サイト『GameSpot』では2008年度ベストDSゲームに選ばれるなど[5]海外、日本ともに非常に高い評価を受けている。
2012年8月27日にiOS版の「Solo Remix」が配信された。1画面になったことで、いくつかの仕様が変更されたほか、容量に余裕ができたためか新規・既存BGM計60曲全てがフルコーラスで収録されるなど、引き続きBGMに力が入れられている。
2014年6月26日にAndroid版が配信された。
出典: ja.wikipedia.org
あらすじ・ストーリー
物語の舞台はシブヤ。主人公のネクはある日シブヤの雑踏で目覚めた。いつも通りに見えるシブヤの町並みだが、ネクはある異変に気がついた。それは周りの人達の考えていることが次々と頭の中に流れ込んでくるということ。この能力がどうして身に付いたのかは不明だが、気がついた時に手にしていたバッジと関係がある様子。戸惑うネクの元に不思議なメールが届く。その内容は、「ミッションをクリアしなければネクの存在が消える」という不条理なものだった。事態を理解する間もなく、タイムリミットが迫る。戸惑いながら行動を始めたネクは、シキという少女と出会う。彼女に言われるがままに、ひとまず協力しあうことになった彼らは、街にはびこる謎のバケモノ「ノイズ」を倒しながらシブヤを奔走する。
果たして彼らは生き残ることができるのか―――。
出典: ja.wikipedia.org
登場人物・キャラクターについて
ネク (NEKU) / 桜庭 音操(サクラバ ネク)
声 - 内山昂輝
本作の主人公。渋谷生まれ渋谷育ちの15歳の少年。他人と分かり合うことに疑問を感じ、一人でいることを好むと同時に他人と関わることを極度に嫌っている。常にヘッドフォンを着けているのは、自分と周りの世界を遮断していることの表れである。趣味は音楽や「グラフィティ」と呼ばれるストリートアート。シブヤで「CAT」と呼ばれる、グラフィティやデザインで有名な人物を尊敬している。バッジを利用したサイキックに長けている。また、エントリー料は記憶。自分の名前以外の記憶を失っており、理由も知らずにゲームへの参加を強要される形となる。しかも、事前に説明を受けたゲームにまつわる記憶すら奪われていた。周りの人々としばしば対立していたが、様々な人々と出会う中で徐々に軟化していく。
シキ (SHIKI) / 美咲 四季(ミサキ シキ)
声 - 鉢嶺杏奈
15歳の少女。落ち着いた雰囲気だが、やや天然なところもある。死神のゲーム初参加なのにネクと初めて会った時「契約すればノイズを倒せる」など死神のゲームに少し詳しいところがある(正確には、ネクがルールの記憶を奪われていただけだが)。おしゃれ好きで、ローライズのスカートをはき、手作りの黒ネコのぬいぐるみ“にゃんタン”をよく持ち歩いている。ファッションに興味があり、将来の夢はファッションデザイナー。
ヨシュア (JOSHUA) / 桐生 義弥(キリュウ ヨシヤ)
声 - 木村良平
15歳の少年。二週目のゲームにおいて半ば強引にネクと契約する。皮肉屋であり、常に飄々とした態度をとる。ミッションには消極的であるため、シキを奪われ負けるわけにはいかないネクとはしばしば対立している。常に携帯電話を所持している。死神のゲームについての知識が豊富である。主戦法は携帯電話を使用しての物体転送。後半では空中浮遊(レビテーション)することができ、白い高エネルギーを発して攻撃する。
ビイト (BEAT) / 尾藤 大輔之丞(ビトウ ダイスケノジョウ)
声 - 木村昴
15歳の少年。パートナーのライムと行動を共にしている。頑固で熱く、思いついたことをそのまま実行する短絡的で直情的な性格で、よくライムにたしなめられている。自分と正反対の性格のネクに対して少々熱くなることも多い。本名を呼ばれることを嫌がる。スケボーが得意で、主戦法はスケボーに乗っての白兵戦。自分をかばって消滅したライムを生き返らせるために死神となり、その後何度もネクに襲い掛かる。
ライム (RHYME)
声 - 生天目仁美
ビイトといつも一緒にいる、明るくひたむきな少女。一人称はボク(ボク少女)。ビイトと揃いのドクロマークのニットキャップを被っている。冷静な判断力を持ち、暴走しがちなビイトをサポートしている。頻繁にことわざを使う癖がある。
また、この五人は『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』にゲスト出演している。そちらではライムの声が竹達彩奈に変更となった。
出典: ja.wikipedia.org
すばらしきこのせかいの魅力
このゲームの魅力の一つは戦闘時の操作性だ。
上画面と下画面を使った操作になる。下画面では主人公ネク、上画面ではパートナーが表示される。
ネクとパートナーのHPは共有されており、ダメージを受ければ共有のHPが削られ、それが尽きるとゲームオーバーになる。
敵も同様に体力を共有しており、下の敵にダメージを与えれば上の敵のHPも無くなる。
下画面のネクの操作はタッチペンで行う。
装備したバッジをタッチ、擦るなどすると攻撃が行われる。
上画面のパートナーは十字キーで操作を行う。
十字キーを操作すると次の攻撃が決められるようになっている。
この上下画面同時に繰り広げられる戦闘は少々難易度が高く、それが面白いと言われる。
今までのスクエニ作品の中から見ると特異なシステムである。
もう一つの魅力はゲーム中に登場するBGMにある。
石元丈晴が手がけたBGMはこのゲームの世界観に合致している。
さまざまなジャンルのBGMが用意されているため、
さながら実在の渋谷の空気感を彷彿させる。
最後に
このゲームはiOSにも移植されており、ユーザからの好評を得ている。
すばらしきこのせかいのファンはいまだ根強く、続編が期待されている。
iOS版の映像から続編が制作されているという話題も上がっているのだが、詳細は明らかではない。
ただゲームをプレイするだけではなく、音楽そのものも楽しめるところがこのゲームの特徴である。
シブヤの町をただ歩くだけでも面白いかも知れない。