旅のラゴス(筒井康隆)のネタバレ解説・考察まとめ

『旅のラゴス』とは、1984年から1986年にかけて雑誌『SFアドベンチャー』に連載された、筒井康隆による長編SF小説である。文明が退行し超能力が定着した異世界を舞台に、知を求める男ラゴスの生涯を綴る。北から南へ、そして再び北へと大陸を縦断する旅を通じ、人間の一生と文明の消長を乾いた質感で描き出している。
私的な動機で旅するラゴスの冷静な視点と、ロードムービーのような情緒が魅力の作品。知の探求という普遍的なテーマを壮大なスケールで構築した、連作長編叙事詩である。

ある画家の放浪記に挿画として描かれている伝説的な存在。その容姿はラゴスがかつて出会ったデーデに酷似しており、老境に入ったラゴスを再び旅へと駆り立てる動機となる。

『旅のラゴス』の用語

動物・植物

スカシウマ

この世界において、移動や運搬の手段として広く用いられている家畜である。馬に類する生物であり、冒険者や商人の旅を支える重要な存在となっている。

カナの実

ポロの盆地付近の森に自生し、赤い実をつける植物である。ラゴスの調査により、かつての移住者が栽培していた「コーヒーの木」が野生化したものであることが判明する。

地理

この世界は大きく「北の大陸」と「南の大陸」という二つの大陸に分かれており、それらは「ワインの海」と呼ばれる海域によって隔てられている。

北の大陸

比較的治安が安定しており、北方の文化都市群は互いに警備態勢を整えている。

リゴンドラ

北の大陸にある活気のある商業都市。

シュミロッカ平原

北の大陸にある。ムルダム一族の村々に囲まれた広大な牧草地である。

オレンジの市

北の大陸にある。かつてはオレンジの収穫で栄華を極めたが、現在は衰退し、往時の賑わいは失われている。

石造りの町

北の大陸にある、岩山の山腹に位置する町。石畳が敷き詰められており、警備兵によって出入業者が厳重に管理されている。

バドスの町

北の大陸にある。サリュート港へ続く街道沿いにある大規模な町。

銀鉱

北の大陸にあるバドスの町から南西に位置する鉱山。少量の金も産出するが、過酷な奴隷労働の場となっている。

ロンパス

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