『旅のラゴス』とは、1984年から1986年にかけて雑誌『SFアドベンチャー』に連載された、筒井康隆による長編SF小説である。文明が退行し超能力が定着した異世界を舞台に、知を求める男ラゴスの生涯を綴る。北から南へ、そして再び北へと大陸を縦断する旅を通じ、人間の一生と文明の消長を乾いた質感で描き出している。
私的な動機で旅するラゴスの冷静な視点と、ロードムービーのような情緒が魅力の作品。知の探求という普遍的なテーマを壮大なスケールで構築した、連作長編叙事詩である。
ヤシ
一族の若い娘。ラゴスや子供たちに対して、動物の精神と一体化する「同化」の技術を教授する役割を担う。後にリーダーを引退したポルテツと結婚する。
コルドン
ヤシの弟。姉と共に一族の中で育ち、ポルテツがリーダーを退いた後に若き族長として一族を牽引する立場となる。
ポルテツ
ムルダム一族を束ねる屈強なリーダー。体格が良く、経験豊富な中年男性として一族を支える。族長を引退した後は、年の離れたヤシと結婚し穏やかな生活を送る。
ゾム
ポルテツの忠実な部下。恵まれた体格を持つ大男だが、その外見に似合わず非常に穏やかで優しい性格の持ち主である。
マグウ
一族に属する石工。一族の生活を支える技術者として、石造りに関する作業や製作を担当している。
ヨーマ
一族の中でも手のつけられない暴れ者として周囲から疎まれていた青年。しかし最終的には、同化能力の高いデーデを妻に迎え、村を出て自立する道を選ぶ。
旅の途上での出会い
ザムラ
旅の途中で出会う腕利きの似顔絵描き。自身の顔の造作を他人の顔にそっくり変えることができる特殊な能力を持つが、その能力が原因か、何者かに殺害される非業の死を遂げる。
マル
ラゴスが立ち寄った宿屋の主人。旅人であるラゴスを迎え入れ、一時的な休息の場を提供する。
ズダロフ
かつては裕福な家庭の息子として不自由なく暮らしていたが、現在は見る影もなく乞食にまで落ちぶれてしまった男。
ウンバロ
並外れた精神集中によって、物理的な壁を通り抜ける「壁抜け」を披露する芸人。ラゴスと共にオレンジの市を目指して旅をする。
ドリド氏
かつてオレンジの市の市長を務めていた実力者だが、現在は一線を退き、宿屋の主人として静かに暮らしている。
ジョウン
目次 - Contents
- 『旅のラゴス』の概要
- 作者の筒井康隆について
- 『旅のラゴス』のあらすじ・ストーリー
- 旅の始まりと超能力
- 銀鉱での苦役
- 知識との邂逅と王国の建設
- 帰還と次なる旅
- 『旅のラゴス』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ラゴス
- ムルダム一族
- デーデ
- ヤシ
- コルドン
- ポルテツ
- ゾム
- マグウ
- ヨーマ
- 旅の途上での出会い
- ザムラ
- マル
- ズダロフ
- ウンバロ
- ドリド氏
- ジョウン
- タリア
- バドスの町と銀鉱
- シャクロ
- ラウラ
- ジグ
- モニク
- チス・トリス
- バールレ
- ポルド
- 頭目
- ダロ
- 南の大陸と王国の関係者
- サルコ
- ボニータ
- タッシオ
- ゴゴロ爺さん
- ヌー教授
- 村長
- ニキタ
- カカラニ
- ケイロワ
- 帰郷の道中と実家(ラリストラル家)
- チタン
- ムト
- ウラムジ
- ラゴスの父
- ラゴスの母
- ゴルノス
- ゼーラ
- モス
- デノモス
- モニク
- リベストモス
- セシラ
- フリザ
- 北の果ての伝説
- ドネル
- 氷の女王
- 『旅のラゴス』の用語
- 動物・植物
- スカシウマ
- カナの実
- 地理
- 北の大陸
- リゴンドラ
- シュミロッカ平原
- オレンジの市
- 石造りの町
- バドスの町
- 銀鉱
- ロンパス
- サリュート港
- 顎の原
- オノロ
- キテロ市
- ナンツァ市
- エチポス
- 氷の国
- 南の大陸
- ベル港
- キチ
- ポロの盆地
- その他
- 超自然的能力
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