『学園黙示録』の平野のようなキャラやが該当するが、この手のキャラクターは健在である。何故なら、パニックものや異世界もの物語では、デブというよりオタクの「普段全く役に立たない」知識、それもミリタリーや科学知識、読んだ物語の内容でさえ役に立たせるキャラクターが役にたたせてしまう。
よってこのタイプは健在である。
はい、80年代の青春アニメ『タッチ』の松下孝太郎です。
『ドカベン』以来柔道や野球の漫画、アニメの中では一定の割合で存在していました。
しかし、柔道や格闘系の一部を除いて、現在この手のキャラクターはほぼ消滅。
寧ろ、引退して太るという現象が起こっているのである。
スポーツに不向きという観点からは至極うなづける現象ではあるが、漫画文脈としてはいかがなものかと。
敵役、悪役としてはデブの魅力は健在。まだまだどの作品にも散見します。
『ヘルシング』の少佐をはじめとして、田中宏シリーズの松尾安三など様々なところで野心家ぶりを見せております。やはりラスボスはその貫禄が体重ということなんでしょうね。
この系統のデブキャラがいなくなるときは、『ドラえもん』が放映を終了する時ということになる。ほとんどジャイアン、もしくは藤子作品の該当するキャラを語ってしまえば事足りてしまうが、『あの花』のぽっぽはこれに該当する気がするため(幼少期はのび太系でもあるが)、ここにカテゴライズする。ドラえもんが続く限り健在。
役に立つデブとは異なり、基本視聴者をいらいらさせる。しかし隠れた能力を持っているため、その分野になると目立つ、キャラクター学の手本のような存在。目立たないキャラと存在が被るのが玉に瑕ではあるが、この系統は近年行方不明になっていたが、『アクセルワールド』でめでたく復活。主人公の有田春雪がこれにあたる。
また『げんしけん』(初代)では久我山がこれにあたる。
『エクセル・サーガ』の住吉大丸や『さすがの猿飛』の肉丸がこれにあたる。
存在自体が濃すぎるので、もはやデブのカテゴリでは語れず、むしろネタキャラ扱いである。
尚、住吉は「吹き出し」でしゃべらず背景文字でしゃべるキャラクターである。
趣味もやはりあれだったが、独特の雰囲気が印象に残る。
存在確率としては、そもそもがレアである。消滅どころか昔でもめったにお目にかかれない。
『クリーミーマミ』の五月みどり君。
こういう、背景のくせにトラブルメーカー。いざというときに主人公の足を引っ張る。
そして最後にはちゃっかり報われるという、製作者に愛されているんだか愛されていないんだかわからないキャラクターはめっきり少なくなった。
尤も『名探偵コナン』の元太がそれをしっかり継いでいるようなので、デブキャラと言えば元太という認識が定着しているようである。