【閲覧注意】恐怖の事故物件・ワケアリ物件で起きた怖い話【心霊体験】

ネットで見つけた事故物件やワケアリ物件で起きた、怖い話をまとめました。ここではどういったものが事故物件に該当するのかを解説。過去に死者が出た物件に住んだことがある人が体験した、怖くて不思議な体験を紹介していきます。

格安のワンルームマンションで、一人暮らしをしていた時の話。

夜中にビデオを見ていたら、飼っていたチワワが突然、火が点いたように吠え出した。
シャワールームに向かって。
何だか怖くなって、音を立てずにそーっとシャワールームの扉を開けた。

チワワはすかさずシャワールームに入り、そして吠え続けた。
扉の隙間からシャワールームを覗いたが、別に何事も無かった。

そしてチワワを抱き上げ扉を閉めようとした時、何か違和感を感じた。
ゆっくりとシャワールームの鏡を見ると、鏡に映った浴槽の中から、ずぶ濡れの女が鼻から上だけを出し、こちらを見ていた。

ドキッとして浴槽を見たら、何も居なかった。
慌てて扉を閉めたが、チワワは吠え続けている。

どうしてこの部屋が格安だったのか、なんとなく分かった気がした…

呼ぶ声

出典: occugaku.com

これは、佐藤君が18歳くらいの頃の話。
バイト掛け持ち&友人知人宅を点々とした生活から脱却して定職につき、やっと自分のアパートを借りられた時だそうです。
まだ18で親権者の承諾が必要な佐藤君は、親戚の方に頼るのが嫌だったので、色々と懇意にしてもらっていた会社の(土建屋さんね)上司に相談したところ、その人名義でそのアパートを借りられたようです。

ところが、このアパートは俗に言う事故物件。
当然家賃も相場以下。
不動産屋からもちゃんと事故物件ですと言われたそうですが、佐藤君は全くお構い無し(笑)

下見の時に、既に中年男性が部屋の隅に座ってるのも見えていたし、事故物件たる原因が風呂場で自殺した20代後半の女だということも分かっていた。
不動産屋に

「風呂場で水出してないのに勝手に出てたり、女の声が聞こえたりするでしょ?こっちの部屋は、テレビついたり消えたり?」

って言ったら

「その通りです」

と言われたらしい。
特に生活に支障がなさそうなので、佐藤君は即決。

唯一気になったのは、部屋ではなくむしろ外。
アパートのすぐ先を川が流れているんだけど、そっちが気になったようです。

引っ越して数日、とりあえず先住民の2人とは仲良くなっておこうと、毎日パンやらジュースを2人分用意して、

「寝てるときは起こさないで」

とだけお願いしたらしいです(笑)
実際、帰宅すると風呂場はたまに水が流れてる時もあったようですが、ほとんど大人しかったみたい。
多分男関係で自殺してるから、変に絡むと勘違いされて面倒くさそうだから、水道代は多目にみた、と佐藤君。

しばらく平穏な生活が続いたある日のこと。
仕事が長引き、帰宅したのが23時を回っていた。
風呂に入り、カップ麺をすすると直ぐに眠くなって、初夏だったので窓全開で布団にも入らず、床にゴロンと横になって、そのまま寝てしまったそうです。
窓を開けっ放しで寝たのはこの日が初めて。
これが原因みたいですね。

夜中、誰かが呼ぶ声で目を覚ました佐藤君。
時計は午前3時を回ったところ。
はじめは風呂場の女の霊が何か言っているのかと思ったが、どうも外から聞こえる。
名前は呼ばないが、

「おーい、こっちだよ」

と言うだけで、何故か自分に言っていると確信できる。
つまり、生きている人の声ではないということだそうで。
声は小一時間ほども続き、やがて聞こえなくなった。

翌日、また夜中3時過ぎ、

「おーい、こっちだよ」

と呼ぶ声で目を覚ます。
またシカトしてもよかったが、毎日やられたらたまらないな、と思いたった佐藤君は、窓から外を覗いてみた。
真っ暗な川面を、所々にある街頭がぼんやり照らす。
その光とは別に、川のど真ん中でぼんやり光って見える何かがある。
よくよく見ると、20代くらいの女が水面に立っていた。
佐藤君を真っ直ぐ見て手を振っていたそうです。

あ~、見なきゃよかったと後悔したらしい。
この手のタイプは、気づいたと思うと話たくて仕方ない、こっちの言うことは聞いてくれない一番自分勝手なタイプだそうで。
放っておくと、そのうち家まで来るなと思った佐藤君は、仕方なく先住民用のパンとジュースを持ち、河原へ向かった。

佐藤君が河原に着くと、待ってましたと言わんばかりに話出す幽霊。
最初は、自分は旦那に殺された、痛い、どうしてと言っていたそうです。
そのうちそれが、辛い、冷たい、寂しいとなり、ついにはこっちに来てと言い出した。
耐性がない人は、多分これで水の中に入っていっちゃう。

そこは佐藤君なので、冷静にパンとジュースを出し、俺は行けないから、これ食べて自分のいる場所教えて。
見つけてあげるから。
と言ったそうです。
幽霊は、しばらくは寒い、こっちに来てと言い続けていたものの、やがてスーっと川の中ほどまで移動して川の中に沈んでいった。

さて、ところが困った佐藤君。見つけてあげるはいいが、自分が潜って探せる訳でもなく、棒や網なんか届きそうもないくらいの場所。
船でもなきゃ無理だけど、そんなものない。
警察に言うにも、どう言えばいいか。
下手すると容疑者だし。

仕方なく、佐藤君が見える人だと知っている友達に相談したものの、対処方は見つからなかった。
数日考え、結局頼る人もいなかった佐藤君が出した結論は、自分で何とかさせる、でした。
夜中3時過ぎ、河原に立った佐藤君は、女の霊を呼び言ったそうです。

「見つかりやすいように、手とか足を延ばすか、浮いて来れないか」

女の霊は、何も言わずスッと消えた。

翌日、朝起きると外が嫌に騒がしい。
パトカー沢山、ギャラリー騒然。朝ランニング中の人が、川に浮かんだ死体を見つけたそうです。
あぁ、話聞いてくれた、と思ったそうです。
幽霊の話では殺したのは旦那さんでしたが、その後捕まったかどうかは分からないみたいです。

Q何でパンとジュース?(笑)

Aいや、どうせ後で食うの俺だから(笑)お供えだから何でもいいんすけど。あるとないとじゃ対応違うんすよ、マジで。

佐藤君が話聞いたから、これで済んだようですが、下手すると何人も引っ張って化け物になり得た幽霊だそうです。
犯人が捕まっていることを願います。

家賃8千円だったワンルームマンションの事情

出典: kowabananoyakata.main.jp

これは、俺の叔母さんから聞いた話。
俺の従兄弟(いとこ)、つまり叔母さんの息子は警視庁に勤めてるんだけど、そこの先輩が実際に体験をした話を、先日叔母さんに聞いたわけだ。

その先輩をAさんとしよう。
Aさんは元々地方出身者らしく、就職(警視庁)が決まって上京した。
部屋を借りなきゃっということで、都内のS区で探したそうだ。

そこは田舎者のAさん、東京のあまりの家賃の高さに愕然。
少しでも家賃の安い物件をと思い、S区内を探し回った。

すると、なんと一ヶ月の家賃が8千円!
の部屋を発見したワケだ。

しかも、至って普通のワンルームマンション。
でもAさんも馬鹿じゃない。
この安さの裏には何かある…
絶対何か曰く付きの部屋だ…
と気づいていたみたいだ。

しかしそこは警察官の卵。
物怖じしないというか、怖いもの無しというか。
元々オバケなんか信じないという感じの人だったらしいから、即契約となった。
俺みたいなヘタレなら、絶対契約しないね。(笑)

さて、いよいよその部屋での新生活が始まったわけだが…
同時に『それ』も、一日目の夜から始まった。
どこからか、壁を

「トントン」

と叩く音が聞こえてきたんだ。
最初はAさんも

「何だこの程度か」

、というぐらいにしか考えていなかった。
だが毎夜毎夜その音は続き、次第にその音が強くなっていった。
一週間もした頃には、叩く音が

「ドン!ドン!」

という感じになり、ここにきて初めてAさんは恐怖を覚え始めた。

さらにそれから数日後、遂にAさんは見てしまったんだ。
勤務を終えてその部屋に帰り、玄関のドアを開けると、見知らぬ女が立っていた。

その女は真っ白なワンピースみたいな服を着ており、痩せこけたガリガリの手足だった。
髪は胸元まであり、その髪のせいで顔は全く見えない。

Aさんは即座に、この世のモノでは無いことを悟り、後輩の家まで走って逃げたそうだ。
その後輩をBとしよう。

翌日Aさんは後輩のBと一緒に、あるお寺に行った。
そこの住職さんに事の経緯を説明すると、すぐ部屋を出るように言われた。
その際に、部屋に御札を貼って出るように言われ、十数枚の御札を渡された。

すぐにAさんは引越しの準備やら手続きやらをし、部屋を出ることに決めた。
引っ越し当日。

Aさんは後輩Bに手伝ってもらい、無事に積み込みは終わった。
そして最後に、寺の住職に言われたように、部屋のあちこちに御札を貼っていった。
するとBが突然

「息苦しい」

と言い出し、呼吸困難に陥ってしまった。
慌てたAさんはすぐに救急車を呼び、病院でレントゲンを撮ってみると、Bの気道には、何か詰まっているのがすぐに判明した。

早速それを取り出してみると…
それは直径2センチほどの、小さいボールのようなものだった。

医者が首を傾げていたが、Aさんは恐怖に打ち震えていた。
そのボールのようなものは、先ほど貼ったはずの御札だった。
何枚もの御札を両手でギュッと握り潰したように丸められていたのだ。
幸い、Bは処置が早かった為に、一命を取り留めた。

後日、Aさんはその部屋を紹介した不動産屋に行った。
不動産屋を問い詰めると、新たな事実を聞くことができた。
その部屋では、窒息死や呼吸困難で亡くなった人が過去にも何人もいること。

以前に御祓いも依頼したが、全て断られていたこと。
なんでも、あまりにも強い怨霊だったこと。
原因は現在まで全く不明らしい。

事故物件

出典: kowaitaiken.blog.jp

出典: www.biz-img.net

私、不動産業者ですが。
呪怨って映画ありますよね?
あれと似たような話なんですが…ここだけの話ということで。

昔、千代田区のある新築物件で首吊り自殺が起きました。
首を吊ったのは旦那で嫁は行方不明のままでした。
こういう事件があった後は記憶が薄れる1年間くらい放置するものでして。
家賃を下げ、事実を隠しつつ2年後。

新たな居住者がまた死にました。
心臓麻痺でした。
その方の日記があって

「毎夜、この家はペラペラな化け物が徘徊する」

と書いてあったそうです。
あまりに不審なことが続くので、その物件を調査すると、同僚が畳の裏を指して腰を抜かしました。

畳の裏には汚いビニールがついてました。
良く見るとそれはなんと人間の皮でした。

私はその場で失禁してしまいました。
後で判明しましたが、それは行方不明の嫁さんのものでした。

今、その物件は普通に人が住んでます。
実話です。

霊感のある妹に反対された物件

出典: kowabananoyakata.main.jp

数年前のこと。
引越しの為に、不動産屋で物件めぐりをしていた。
すぐに条件に合ったマンションが見つかって、私は一目で気に入ったんだけど、一緒にいた妹(霊感女)が、突然に暗い顔をして、

「ここ、やめた方がいいよ」

…と言う。
でも反対を押し切って、その場で即決してしまった。

いざ引っ越してから、母が煙草の火が髪に燃え移って大ヤケドするわ、アル中になるわ…
私は鬱病にかかって休職するわで最悪…
毎晩のように、耳元で大勢が呟く声がするし、気がついたらマンションの最上階のフェンスから、下を見ていたりしていた。

心配した妹が、霊能者の人を頼んでくれて部屋を視(み)てもらったら、原爆で亡くなった人の強い怨念が棲み憑いているそうで…
それも何体も…

その話を聞いた時、母が火傷した姿がまさに、原爆で負傷した人の姿そのものだった。
そのことに気付いてゾッとした。

私は鬱病どころじゃなくて、自殺してもおかしくないほどに憑かれていたらしいんだけど、元々の守りが強かったのと、趣味(オタ)があったので、鬱病で済んでいるってことだった。

慌てて引越しをしてからは、母はとても元気になり、一生残ると言われた火傷の跡もない。
元々私は『ケガレチ』とか霊的なものを見たり感じたりする方なのだが、(※ケガレチ(気枯地)気が枯れてしまった土地のこと。ちなみに、これとは逆に良い土地のことを弥盛地(イヤシロチ)という。)

その部屋に限っては、全くと言っていいほど感じなかった。
霊能者いわく、

「入った瞬間から憑かれていたから分からなかったんだよ」

と言われた。

事故物件はやっぱりオススメできません

出典: kowaitaiken.blog.jp

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これは私が大学を卒業して、就職した時の話です。
私は田舎に住んでいて就職したのは都会だったので、親元を離れて一人暮らしをする事になりました。
それまで一人暮らしをしたことがなく、楽しみというよりも不安の方が多かったと思います。
今までは親のお金で生活をして来ましたが、就職したからには自分の収入だけでなんとかやっていかなければいけません。

そこで私は少しでも生活費を安く抑えるために、家賃の安いアパートを借りる事にしました。
私はとある不動産屋さんに入り、自分が求める条件を提示して、その条件に合うアパートを探してもらう事にしました。

私が提示した条件が厳し過ぎるのか、なかなか条件に合うアパートが見つからず、2週間程してから条件に合うアパートが見つかりました。

何故見つけるのに時間が掛かったのかと言えば、そのアパートの部屋は事故物件だったのです。
私は事故物件と聞いて最初は驚きましたが、家賃が安いから良いだろうと思い、そのアパートを紹介してもらう事にしました。
霊感が強い方ではないので、大丈夫だろうとも思っていましたし…。

その後、その部屋に引っ越しをして初めての一人暮らしがスタートしたのです。
部屋に引っ越してから数日は事故物件と言う事もあり、警戒をしていました。
しかし何日経っても何も起こらないので、「ひとまず安心…」と思っていた矢先です。

急に変な事が起こり始めたのです。
最初は明かりが急に消えることから始まりました。

消えている時間は10秒程度なのですが、それが一日に何度も起こるのです。
はじめは電気の配線が傷んでるんだろうと思い、あまり気にしませんでしたが、時には夜なのに窓の外が真昼のように明るくなることがありました。

私の部屋は車道に面してはいないので、自動車の光ではないはずです。
また光った時に窓を開けて外を見たとしても、直ぐに暗くなってしまうのです。
それでも私はなんかの加減だろうと思い、特に気にする事もなかったのです。

その次に起こったのは音です。
床がミシミシ言うようになり、どこからともなくパチパチと音がするようになったのです。
やっぱり事故物件だから…と、部屋で起きている現象に納得もし始めていました。
そして、こんな事が毎日のように続いた後、ついに姿を現したのです。

私が夜中に眠っていた所、急に重さを感じたので、目が覚めました。
目を開けると布団の上に一人の男が乗っていたのです。
私は身動きが取れず、男を見るしかできなかったのです。
暫くしてからその男はすっと消え、私の体も動かせるようになりましたが、あの血色のない顔は今でも忘れることができないです。

私はもうだめだと思い、不動産屋さんに連絡して部屋を解約してもらう事にしました。
家賃が破格とはいえ、事故物件には住むものではないと心底思ったので、「事故物件でもいい」と思って探されている方は相当な覚悟が必要だと思います。

私は絶対にオススメはしません…。

賃貸アパートの下見で

出典: kowabananoyakata.main.jp

四年前、田舎から上京して、安いアパートはないかと、不動産屋を回っていた。
今にして思えば、家賃が安いことばかりを気にしていて、他の条件はあまり頭になかった。

とある不動産屋で予算内の物件を勧められ、下見のために地図と鍵を渡された。
スタッフが出払っていて、案内は無し。
自分一人で歩いて行った。

当時は雪が五センチくらい積もっていて、歩き難かったが、間もなくアパートに着いた。
アパートの外観は、可もなく不可もなくといった感じだった。

地図を広げて、本当に場所が正しいかどうか確かめていて、背後にある大きな家の方に目を向けてみた。
もの凄い形相をした中年女性が、二階の窓から自分を見ていた。

一瞬、自分が何か悪いことでもしたのか?と思うような雰囲気だった。
女は顔を引っ込めたかと思うと、玄関から飛び出してきて、地図を断りもなく覗き込んだ。
地図にはアパートの箇所に、赤ボールペンで丸が書いてある。

「あんた、ここに住むの?」

睨み付けるような目で言ってきた。

「○○不動産…あの人たち、なんで…全然懲りてないじゃない」

何か知ってそうな様子だったので、訊いてみようかと思った。
が、女は足が冷えるのを気にしたのか、

「うちに来て」

と言い、玄関の所まで手を引っ張って行った。

女が言うには、そのアパートには昔、ある女子大生が住んでいたのだという。
田舎から通学のために上京していて、アルバイトをしながら暮らしていた。
が、入居してしばらく経った頃から、男に付きまとわれるようになった。

ストーカー防止法などといったものは当時はなく、一度警察沙汰にもなったのだが…
実害が生じていないということで、男がその行動を制限されるような事にはならなかったらしい。

そしてある日、女子大生が何日も登校して来ないのを不審に思った友人が、アパートに様子を見に来た。
鍵は開いていた。
女子大生はロフトのはしご部分に紐をくくり付け…

その男が何者だったのか。
その男が原因なのか。
何か責任を問えたのかについては、中年女性の話からは分からなかった。
ただ問題なのは、その部屋の「その後」、についてなのだという。

管理していた不動産屋が簡単なリフォームを済ませただけで、次の入居者を入れてしまった。
その入居者は一ヶ月と経たないうちに、前の住人と同じ状況になってしまったらしい。

「御祓いとかしなかったんですか?」

と訊いたところ、中年女性は、

「祟りを認めようとしない不動産屋もある。あちらにしてみれば、経費は掛かるわ悪い噂が立つわで、メリットがない。あんたが下見する部屋が、果たしてその部屋なのかどうかは知らないけど、世話をしてもらう不動産屋は、そういったタイプの所だよ」

話を聞かされながら、アパート二階の窓をちらっと見た。
ひとつだけ、カーテンの無い窓があった。
すりガラスで出来た窓の向こうから、白い顔がこちらを見下ろしており、すっと奥に消えて行った。

中年女性は、ずっとこちらを向いて喋っていた。
が、こちらの表情が一瞬で硬直したのが分かったらしく、すぐに家に入って行った。

その後、不動産屋に鍵と地図を返しに行った。
不動産屋は別の物件を熱心に勧めてきたが、聞く耳は持たなかった。

俺の部屋は事故物件なんだけど…

出典: kowaitaiken.blog.jp

出典: shoes-box.net

帰宅したら玄関に見知らぬ靴があった…。

俺、ひとり暮らしだし、合鍵はない…。
人を部屋に呼んだことすらないんだ。

やべ、空き巣か?

そう思って心臓バクバクした…。
俺のサンダルとダンロップが脱ぎ散らかしてある中で、その靴だけ几帳面に揃えて置かれている。

女物のビジネスシューズ。
シューズキーパーが入っているのに気づいて血の気が失せた。
全身の筋肉がプルプルしてしまったので、ぎこちなくゆっくり一歩下がり、静かにドアを閉めた。
息を殺して慎重に施錠した。
鼻からフガフガ勢いよく息が漏れるから、全然殺せてなかったと思うけど…。

その後、通報で駆けつけてくれたお巡りさんが、俺の代わりに部屋に入ってくれた。
玄関には、あの靴がそのままあった。
なくなっていたら、それはそれで余計に怖い。
それ以外、部屋に異常はなかった。

室内を見分している間、結構入念に人間関係(特に女性)のトラブルについて聞き取りを受けた。
そんなトラブルの自覚はないし、まして女性関係ならなおさらだ。
警官から、被害相談として受理するから、また同様のことがあったら連絡するようにと名刺をもらった。

ちなみに、俺の部屋は事故物件なんだけど、亡くなったのは高齢の男性で病死だったそうだ。
おじいちゃんには女装癖があった…というオチなら気が楽になるんだけど…。

あれから同じことは起きていない。
警察からも情報はない。

告知義務がある物件に住んでみたが

出典: kowabananoyakata.main.jp

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