背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』とは横田卓馬によって『週刊少年ジャンプ』2015年24号から2017年11号まで連載された漫画作品。鹿鳴館(ろくめいかん)高校に入学した主人公の土屋雅春(つちやまさはる)は、見学に訪れた先の競技ダンス部に同学年の亘理英里(わたりえり)とともに入部を決める。ダンス未経験の2人が先輩やライバルたちとの出会いを通して成長していく姿とともに、競技ダンスの魅力がたっぷり描かれた青春部活ストーリーである。

はじめての1次予選突破

市内大会での出来事。競技ダンス初試合では満足に踊ることもできなかった土屋と亘理。文化祭で人前で踊る事を克服し、競技会用のダンスもようやく全て踊れるようになって臨んだ市内大会。決して上手ではないダンスだったが、初試合ではできなかった2人で踊るという事を達成し、習得した種目のダンスを1つずつ踊り切る。小さな2人の積み重ねがここに実った瞬間である。

14年分のケンカ

全国大会の決勝戦での出来事。夏合宿で全国大会を機に競技ダンスのカップルを解消する話をしていた土井垣と綾辻。しかし土井垣は決勝戦中に、綾辻に優勝を条件にペア解消を考えなおして欲しいと突然要求する。合宿で承諾したと思っていたことを突然突き返され、自分勝手だと気持ちをぶつける綾辻。普段からケンカする様子を見せることなく、周囲からベストカップルだと思われていた2人がはじめて気持ちをぶつけ合う瞬間だった。その高ぶる感情はダンスの勢いにも現れ、結果的に情熱的なダンスをさらに進化させていた。。幼い頃から2人を知っている咲本組もそんな2人の姿をはじめてみるとこぼしていた。

『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作品タイトルの決め方

タイトルが『背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~』になった理由が、単行本1巻の著者近影に記載されている。担当に挙げてもらったタイトル案から「絶妙にダサかったやつ」を選んだそうだ。

20話タイトルの「What Makes You Beautiful」

20話タイトルにもなっている「What Makes You Beautiful」は「One Direction」による楽曲。作中で土屋が持っている曲から文化祭でのデモンストレーション用に選んだ。和訳は君を美しくするもので、自信のない君に贈るラブソングといわれている。土屋が意図的に選んだ描写はないが、トラウマと懸命に戦う亘理と踊るに相応しい楽曲だった。

葉澄・リンデンベルグ「″腕は置いておくだけ″…!!」

漫画『SLAM DUNK』オマージュの一言。夏合宿中、コーチの葉澄がダンスの基本姿勢として「”腕(ホールド)は置いておくだけ”…!!」と指導した。ぶれないまっすぐな姿勢が腕を支えることにより、無駄な力を抜いて持久力の大幅アップが図れるそうだ。全国大会で土屋がこの一言を御木に伝えると基礎中の基礎だと心の中でつっこまれていた。

夏合宿の場所

鹿高競技ダンス部は全国大会を前に夏合宿へ行くことになった。顧問の巨勢の借りるレンタカーで移動していた際に描写された道路標識の「岩水寺」や「県立森林公園」の名前から、「静岡県立森林公園」が合宿先だと思われる。

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