羽生結弦がSPに使用した曲「パリの散歩道」について紹介!フィル・ライノットとゲイリー・ムーアの共作

羽生結弦がソチオリンピックのSPで使用した楽曲「パリの散歩道」について紹介します。この曲は、北アイルランド出身のロック・ギタリストであるゲイリー・ムーアと、アイルランド出身のロック・シンガーであるフィル・ライノットの共作です。ソチオリンピックのフィギュアスケートの初日は、ゲイリー・ムーアの命日でもありました。

▼羽生がトップ 団体SP(2月7日)

ソチ冬季五輪は7日夜(日本時間8日未明)の開会式に先立って6日に一部競技が始まり、フィギュアスケートの新種目・団体の男子ショートプログラム(SP)には羽生結弦(19=ANA)が登場。97・98点をマークしてトップに立ち、日本はチーム得点10を獲得した。

出典: www.sponichi.co.jp

なお、2位以下はプルシェンコ(ロシア)が91・39点、パトリック・チャン(カナダ)が89点・71点。羽生の圧勝だった

羽生の得点は97.98!

▼このSPで使われている楽曲が「パリの散歩道」だ

新種目である団体戦から個人戦まで、見所満載なフィギュア・スケートだが、いま最も注目されているプログラムの一つは、間違いなく羽生結弦選手のSP『パリの散歩道』だろう。羽生選手は前シーズンから同曲をSPに使用して以来、記録的な高得点を次々とマーク、いまや「世界でもっとも得点を出すプログラム」とファンから言われるほどだ。

出典: news.dwango.jp

2012-13シーズンから羽生のSP「パリの散歩道」は話題となり、90点以上の高得点を次々とゲット。2013-2014シーズンもこのプログラムを採用し、12月のGPファイナルでは驚異の99.84点を記録、パトリック・チャンの持つ世界歴代最高得点を塗り替えた。

▼「パリの散歩道」は誰の曲なのか? 答えはゲイリー・ムーアという北アイルランド出身のロック・ギタリスト

すでに故人。2011年に亡くなった。

ゲイリー・ムーア(Robert William Gary Moore, 1952年4月4日 - 2011年2月6日)は、北アイルランド出身のロック・ギタリスト、歌手、作曲家。1974年のシン・リジィ参加でメジャーになり、以降1980年代はヘヴィメタル、フュージョン等を中心に、1990年代以降はブルースを軸に活躍。

出典: ja.wikipedia.org

▼そして奇しくも…

ソチ五輪のフィギュア・スケート競技初日である2月6日(日本時間2月7日)は、ゲイリー・ムーアの3回目の命日。

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その命日の演技で羽生は冒頭の4回転トーループを鮮やかに決め、後半のトリプルアクセル、3回転―3回転のコンビネーションとジャンプをすべて成功させ、ほぼ完ぺきな演技を見せた。

▼「パリの散歩道」は羽生結弦の好きな曲

なぜ羽生はこの曲を選んだのか? これについては羽生のコーチ、ブライアン・オーサー氏が少しコメントしています。

特にプログラムは選手の意向を優先する。好きな曲なら毎日の練習も楽しいからだ。結果として、ショートプログラム(SP)は昨季と同じものになった。「ユズルが昨季と同じ雰囲気の音楽を望んでいた。探したけれど必ず『パリの散歩道』に戻ってしまう。得点も出ていたし、そのまま使うことにした。2年続けて同じものを滑ることは僕もあったし、今もパトリック・チャン(カナダ)がよくやる」とオーサー・コーチ。

出典: www.nikkei.com

▼ところでこの楽曲「パリの散歩道」はもともと歌入りの曲。作詞はフィル・ライノット、作曲はゲイリー・ムーアという共作

「パリの散歩道」は原題を「Parisienne Walkways」という、北アイルランド出身のロック・ギタリストの故ゲイリー・ムーアの名曲である。

出典: d.hatena.ne.jp

ゲイリーのソロ名義のアルバムの収録曲なのであるが当時ゲイリーはシン・リジィにも在籍(~1979年)していたこともあり、この曲はゲイリーとシン・リジィのフロントマンのフィル・ライノットとの共作である。ちなみに元々は歌詞付きで歌っているのはフィル・ライノットである。

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歌詞がフツーに「シャンゼリゼ」とか「ボジョレーのワイン」とか出てくるのでやっぱりパリのことを歌っているのである。さらにフィル・ライノットのWikipediaの「トリヴィア」によるとこの「パリ」はどうやらフィルの、生前に別れとうとう一度も顔を見ることのなかった実父の名前(パリス)とかけているものであるらしい。そう考えると何とも切なくなる歌である。

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フィル・ライノット。アイルランドのロック・シンガー、ベーシスト、詩人。1979年、ゲイリー・ムーアのソロ・アルバム『バック・オン・ザ・ストリート』の制作に携わり、最高位8位のシングル・ヒットとなった「パリの散歩道」の作詞を手がける。

▼そしてまた、羽生が使用している「パリの散歩道」はインストゥルメンタルなのだが、その音源がどこにあるのか、ファンの間でも議論を呼んでいるらしい

※以下は「1980年ロンドンのマーキークラブでのライブ」が音源ではないかという見解。

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