夏休み特別企画! 本当は怖い美内すずえ

夏の涼しい物の定番と言えばやっぱり怪談話。時代がどんなに進化しても、霊と狂信者は永遠の恐怖アイテムです。今回は『ガラスの仮面』などでおなじみの美内すずえ大先生の初期作品から珠玉の怖い漫画をご紹介します。

怖い話その1

『白い影法師』
1970年代後半に描かれた作品ですが、多分、今どきの子供が読んでも怖いと思います。なぜなら、幽霊が教室のいたる所に潜んでいて、特に机の下に「ニヤッ」っと笑いながら潜んでいる姿はかなりトラウマです。今でも時々読み返して、意味なく怖がっています。

怖い話その2

『黒百合の系図』
こちらも同じく1970年代後半作品。鬼の様に粗暴なお姫様が自分を殺した家臣の末裔を祟りに来るという物語なのですが、美内先生の絵が上手過ぎて怖さが倍増するんです。特に、電車の扉に髪の毛を挟まれたままホームで引きずられるシーンはブルっとします。

『黒百合の系図』

『13月の悲劇』
美内系ホラーの超初期作品。全寮制の悪魔崇拝学校で主人公がえらい目に遭うという昭和の少女漫画伝統の設定ですが、今より絵柄が素朴でかわいいので、上記2作品より読みやすいです。

『ガラスの仮面』が中々描き進まないご様子の美内先生ですが、時々昔の様に怖い話を描いて気分転換すれば『ガラスの仮面』も完了するのではないかと思います。栗本薫先生の様に描き終らないまま千の風にならない様、お体には気をつけて欲しいです。

TAMTAM
TAMTAM
@tamtam

目次 - Contents