「少女革命ウテナ」『美少女戦士セーラームーン』の幾原邦彦が精鋭を集め製作したアニメ!

1997年4月2日からテレビ東京で放送された、全39話の長編アニメ。完全オリジナルストーリーであり、第2回アニメーション神戸テレビ番組の部最優秀賞受賞作品でもある。このアニメ独特の楽曲、演出は見事の一言!毎回お決まりのパターンで物語が流れるのでのマンネリも多少あるものの、それを十分に補えるオリジナリティがあった!

とにかく当時、画期的だったアニメ! アニメ界に挑戦したような作りに尊敬。

OPアニメです。なぜか主人公がデュエルに巻き込まれていき、剣技での戦いに連勝していかなければならなくなります。ただ、そこまでの演出と宝塚歌劇団を思わせる歌曲は素晴らしいの一言。もう少し短編で、短くまとめた12話編成ぐらいのアニメだったら尚よかったと思わずにいられないアニメ。

おおまかなあらすじ・ストーリー

主人公ウテナが入学した鳳学園で、
「薔薇の花嫁」と呼ばれる姫宮アンシーと出会い、彼女をかけての
一対一の争奪戦(デュエル・決闘)を繰り広げ、戦い続ける物語。
イラスト左の褐色のメガネ少女がアンシー、右が主人公ウテナ。
ところどころ、セクシーに思わせぶりな描写もあり、かなりきわどい
放送話もあった。

合唱曲「絶対運命黙示録」!!

合唱曲「絶対運命黙示録」。決闘前のお決まりの挿入歌だが、
ここらへんの作りが、従来のアニメと比べ斬新なのは
さすがだったと思われる。

登場人物・キャラクター

天上ウテナ(てんじょう ウテナ)

天上ウテナ(てんじょう ウテナ)。主人公で常に男装だが女性。中等部二年。
幼少期に白馬の王子に助けられた思い出があり、その憧れから自分も王子様になりたいという偏った思想からこのようになる。容姿端麗・スポーツ万能で優しいので、学園中の男女ともに高い人気を誇る。

あることがきっかけで、「薔薇の花嫁」こと姫宮アンシーをめぐる戦いに巻き込まれる。そして徐々にアンシーの無感情であった、彼女の感情の扉を開けていくことに成功していく。

女性ながら、男性相手のデュエルでも健気に戦い、
決定的場面で必ず彼女には奇跡の力が宿り、爆発的な
突きを一瞬だが放つ。この秘密と、デュエル勝者が手にする「ディオスの剣」の力の秘密も物語の進行とともに
少しずつ明らかになってくる。

姫宮アンシー(ひめみや アンシー)

姫宮アンシー(ひめみや アンシー)。中等部2年。メインヒロインで「薔薇の花嫁」と呼ばれる人物。彼女「薔薇の花嫁」を手にするものは「世界を革命する力」を得ることができると言われている。デュエルの勝者の物になり、勝者を主としてあがめるため、彼女自身には自由がないのだが、まったくそこに悲壮感がなく機械的にことを運んでいく様が不気味なほど。敗者から去るときなど基本なんの躊躇もない。

彼女の胸から出される「ディオスの剣」も謎。彼女の存在も謎。
とにかくデュエルに勝利し続け、その先にある真理に辿りつしかない。

西園寺莢一(さいおんじ きょういち)

西園寺莢一(さいおんじ きょういち)。鳳学園高等部二年で生徒会副会長にして剣道部の主将。

主人公ウテナがデュエルで初めて対戦した相手で、それまでは彼が「薔薇の花嫁」アンシーの主だった。ウテナの親友・若葉を残酷にフッたために、ウテナの逆鱗に触れ、そこからデュエルの物語が始まる。

物語当初は上から目線の極めて傲慢な人物であったが、敗戦以降、
真面目?だが馬鹿という生徒会のピエロ的存在として扱われ利用される
残念な人物。

薫幹(かおる みき)

薫幹(かおる みき)。中等部一年にして生徒会役員。すでに大学のカリキュラムもおえている天才少年。フェンシング部員でその腕前も一流。加えてピアノの腕もある。容姿も可愛らしく学園内に女性ファンが多数。
幼少期、双子の妹とピアノの連弾をしたことが、彼にとってかけがいのない思い出であり、
そのころの輝かしい思い出を「薔薇の花嫁」に見出しウテナと対決することに。

彼のトレードマークはストップウォッチ。なぜか常にタイムを計っているシーンが
意味もなく多数出てくる。

有栖川樹璃(ありすがわ じゅり)

有栖川樹璃(ありすがわ じゅり)。高等部1年で生徒会役員。加えてフェンシング部部長代行。お蝶夫人を思わせる縦ロールが印象的な男装のお美少女。フェンシングの腕前は薫よりも上で、しかも頭脳明晰で知略にも長ける。彼女にセクハラまがいなことをしようとした教師すら、逆に脅迫される始末。想像以上に敵対視したものへの対処が怖ろしい。
なんと実は、レズビアン。いつも付けているペンダントの中身が秘密であったが、その中身は高槻枝織という親友の女生徒。決して結ばれることがないゆえ、
葛藤に苦しむが、「薔薇の花嫁」争奪に希望を託しデュエルに挑む。

ウテナとのデュエルでも、おそらく最も彼女を追い詰めた人物の1人。

桐生冬芽(きりゅう とうが)

桐生冬芽(きりゅう とうが)。アニメ前半のボス。高等部2年で生徒会長。
容姿端麗にくわえそのプレイボーイな性格から、常に違った女性をはべらせる。
且つ、極めて狡猾で優れた頭脳をもつことから、アニメ最終近くまで、要注意人物として存在感を際立だせる人物。
初めて、主人公のウテナに策略をもち勝利した人物でもあることから、それがうかがえる。
西園寺莢一とは昔からの剣道部仲間だが、それすらも表向きで、野望の為には人を利用することに躊躇がない残酷さを持つ。

アニメ中盤以降に出てくる主要人物たち

御影草時(みかげ そうじ)

御影草時(みかげ そうじ)。高等部3年。
御影ゼミ(通称黒薔薇会)を指揮する天才青年。
アニメ中盤の黒薔薇会編のボス。
「根室記念館」という建物にやってくる相談者を
デュエリストに仕上げてはウテナにぶつけてくる。
正体不明、組織も詳細不明。
「根室記念館」自体が昔、焼失してはずという
ホラーな存在。

鳳暁生(おおとり あきお)

鳳暁生(おおとり あきお)。学園の理事長代行で、且つ「薔薇の花嫁」アンシーの兄。学園長の娘と婚約し、鳳姓に。
物語すべてが彼により仕組まれたものであり、このアニメの真のラスボス。
桐生冬芽と裏の顔として交友が深く桐生以上に冷酷で狡猾。
野望の為には手段を選ばず、数々の女性を利用し、おとす。
それは妹のアンシーも同様。

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