Lauryn Hill(ローリン・ヒル)の徹底解説まとめ

Lauryn Hill(ローリン・ヒル)とは、アメリカ合衆国の女性R&B歌手、ラッパー、女優。フージーズのボーカルである。女優として活躍しながら、1990年代に活躍したヒップホップ・グループ、フージーズとしてデビュー。1998年に発表したソロとしてのアルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』(ミスエデュケーション)は全世界で1200万枚を売り上げ、グラミー賞5部門を受賞。2000年以降はフージーズを再結成している。

Lauryn Hill(ローリン・ヒル)の概要

Lauryn Hill(ローリン・ヒル)とは、アメリカ合衆国の女性R&B歌手、ラッパー、女優。また、1990年代に活躍したヒップホップグループ、フージーズ(The Fugees)のボーカルでもある。1998年に発表したソロとしてのアルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』(ミスエデュケーション)は、全世界で1200万枚を売り上げ、グラミー賞5部門を受賞する快挙を達成。以後、絶大な人気を誇るが、それ以降アルバムはリリースされていない。2013年には脱税の罪に問われ3ヵ月の服役を受ける。彼女のオリジナルアルバムの新作を待つファンは世界中に多く、人気の高さが伺える。

The Fugees(フージーズ)について

フージーズ(The Fugees)は、アメリカ合衆国の3人組ヒップホップ グループ。1990年代半ばに人気を博した。彼らの楽曲は、ヒップホップを中心として、そこにソウルやカリブ系音楽(特にレゲエ)の要素を取り入れている。メンバーは、ラッパー&歌手のワイクリフ・ジョンがリーダーを務め、同じくラッパー&歌手のローリン・ヒル、そしてラッパーのプラーズ。ワイクリフ・ジョンとプラーズのルーツはハイチにあるが、ローリン・ヒルはニュージャージー州サウスオレンジの出身である。

Lauryn Hill(ローリン・ヒル)の活動経歴

女優&フージーズの一員としてデビュー

1988年、ローリン・ヒルはコロンビア・ハイスクールでワイクリフ・ジョンとジョンの従兄弟であるプラズとともにフージーズを結成した。フージーズはその後、アポロ・シアターアマチュアコンテストのテレビ番組『It's Showtime at the Apollo』に出演。
フージーズは1992年にRuffhouse Recordsと契約し、1994年にアルバム『ブランテッド・オン・リアリティ』でデビューした。実はローリン・ヒルが世界的に有名になるのは、ミュージシャンとしてではなく、ウーピー・ゴールドバーグ主演の1993年の映画『天使にラブ・ソングを2』への出演からである。そこで名声を得てから、フージーズの一員としてミュージシャンデビューを果たしたのだ。
フージーズの最大ヒットである1996年発売の2ndアルバム『The Score』は、全世界で1,700万枚を売り上げた。ヒップホップというジャンルでここまでの売上を出す事は希有でもあり、ローリン・ヒルはミュージシャンとしても成功を収める。このアルバムによって、ヒルはグラミー賞の最優秀ラップアルバム賞を受賞した最初の女性となった。

ソロになってからの栄光と転落

ローリン・ヒルは、満を持してソロ活動をスタートした。1998年に発表したソロアルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』は全世界で 1200万枚を売り上げる。翌年のグラミー賞では11部門にノミネートされ、最優秀新人賞、最優秀アルバムなど、女性アーティスト史上最多の5部門を制する。(「Album of the Year」「Best New Artist」「Best Female R&B Vocal Performance」「Best R&B Song」「Best R&B Album」)
順調に思えた活動であるが、ここから2ndソロアルバムのリリースはなかった。結婚、出産を機にアーティスト活動がスローペースになった事もあるが、加えて3年間に及ぶ脱税を問われ、3か月の実刑判決と服役を受けた事も大きな影響を与えている。

フージーズの再結成

2004年9月18日、ニューヨーク州ブルックリン区で開催された「Dave Chappelle's Block Party」にて、フージーズは再結成された。フージーズは2005年9月27日に「Take It Easy」をインターネットリリースし、11月30日から12月20日にかけて、12ヶ国をまわるヨーロッパーツアーを行った。
2006年2月6日、ハリウッドで無料招待の再結成コンサートを行い、8月29日に「Foxy」、「Wannabe」をリリースした。
ソロでは、2004年12月28日に発売されたジョン・レジェンドのアルバム『Get Lifted』に収録の「So High」に参加している。また、2007年には映画『サーフズ・アップ』にサウンドトラック収録曲「Lose Myself」で参加した。

Lauryn Hill(ローリン・ヒル)のプロフィール・人物像

アメリカ合衆国ニュージャージー州出身。1975年5月26日生まれ。
コンピュータ・アナリストの父と英語教師の母との間に生まれる。幼いころから教会で歌い、テレビドラマなどに出演していた。
コロンビア大学に入学したが、1年で中退。
ボブ・マーリーの息子であるローアン・マーリーとの間に5人の子供をもうけ、1997年、1998年、2002年、2003年、2008年に出産した。2011年には夫と別の男性との間に男児を出産している。
2013年7月、3年間に及ぶ脱税などの罪で3か月の実刑判決を受け、服役した。

Lauryn Hill(ローリン・ヒル)のディスコグラフィー

『The Miseducation of Lauryn Hill』

1998年8月26日発売。

1. Intro
2. Lost Ones
3. Ex-Factor
4. To Zion (feat. Carlos Santana)
5. Doo-Wop (That Thing)
6. Superstar
7. Final Hour
8. When It Hurts so Bad
9. I Used to Love Him (feat. Mary J. Blige)
10. Forgive Them Father
11. Every Ghetto, Every City
12. Nothing Even Matters (feat. D'Angelo)
13. Everything Is Everything
14. The Miseducation of Lauryn Hill
15. Can't Take My Eyes Off of You
16. Tell Him

ローリン・ヒルによるソロ・アルバム。『ローリング・ストーン』誌による「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」(2020年版)において10位にランクインした。全米売上800万枚。

Lauryn Hill(ローリン・ヒル)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)

フージーズ「Killing Me Softly With His Song」

The Fugees「Killing Me Softly With His Song」。
1970年代に活躍したロバータ・フラックの「Killing Me Softly With His Song」(邦題「やさしく歌って」)のカバーである。

フージーズ「Fu-Gee-La」

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