[来日直前!!] ローリン・ヒルについて

2007年以来、実に8年ぶりの来日を果たす、ローリン・ヒル。
90年代に活躍したヒップホップ・グループ、フージーズとしての活動、そしてソロになってからのグラミー賞受賞など、数々の栄光を作り上げてきた彼女について、ご紹介したいと思います。

ローリン・ヒルとは?

ローリン・ヒル(Lauryn Hill)は、アメリカの女性R&B歌手、ラッパー、女優である。また、ヒップホップグループ、フージーズ(The Fugees)のボーカルでもある。ソロとして98年にリリースした『The Miseducation of Lauryn Hill』は全世界で1200万枚を売り上げ、グラミー賞5部門を受賞する快挙を達成。以後、絶大な人気を誇るが、一向にソロ2ndアルバムがリリースされないまま現在に至る。2013年には脱税の罪に問われ3ヵ月の服役を受ける。彼女のオリジナルアルバムの新作を待つファンは世界中に居り、未だ人気の高さが伺える。

フージーズ(The Fugees)とは?

フージーズ(The Fugees)は、アメリカ合衆国の3人組ヒップホップ グループ。1990年代半ばに人気を博した。彼らの楽曲は、ヒップホップを中心として、そこにソウルやカリブ系音楽(特にレゲエ)の要素を取り入れている。メンバーは、ラッパー/歌手のワイクリフ・ジョンがリーダーを務め、同じくラッパー/歌手のローリン・ヒル、そしてラッパーのプラーズ。ワイクリフ・ジョンとプラーズのルーツはハイチにあるが、ローリン・ヒルはニュージャージー州 サウスオレンジの出身である。

The Fugees「Killing Me Softly With His Song」
1970年代に活躍したロバータ・フラックの「Killing Me Softly With His Song」(邦題「やさしく歌って」)のカバーである。

The Fugees「Fu-Gee-La」
「白きソウルの女王」と呼ばれた、アメリカのソウルミュージシャン、ティーナ・マリーの「Ooh La La」をサンプリングしている。

ローリン・ヒル、ソロになってからの栄光と転落

ローリン・ヒルが世界的に有名になるのは、実はミュージシャンとしてではなく、ウーピー・ゴールドバーグ主演の映画『天使にラブ・ソングを2』への出演からである。そこで名声を得てから、フージーズの一員としてミュージシャンデビューを果たす。フージーズの最大ヒットである2ndアルバム『The Score』は全世界で1,700万枚を売り上げる。ヒップホップというジャンルでここまでの売上を出す事は希有でもあり、ミュージシャンとしても成功を収める。そして、満を持してのソロ活動である。1998年に発表したソロアルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』は全世界で 1200万枚を売り上げる。翌年のグラミー賞では11部門にノミネートされ、最優秀新人賞、最優秀アルバムなど、女性アーティスト史上最多の5部門を制する。(「Album of the Year」「Best New Artist」「Best Female R&B Vocal Performance」「Best R&B Song」「Best R&B Album」)
順調に思えた活動であるが、ここから2ndソロアルバムのリリースがなく、現在に至る。結婚、出産を機にアーティスト活動がスローペースになった事もあるが、加えて3年間に及ぶ脱税を問われ、3か月の実刑判決と服役を受けた事も大きな影響を与えている。しかし、2000年代になりフージーズとしての活動はしていたので、あとは彼女のソロアルバムの発表を期待するだけである。

Lauryn Hill「Doo-Wop (That Thing)」

Lauryn Hill「Ex-Factor」

keeper
keeper
@keeper

目次 - Contents