ARMS(アームズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ARMS(アームズ)』とは、1997年から2002年にかけて『週刊少年サンデー』に連載されたアクション・SF漫画である。作者は皆川亮二。書籍として単行本は全22巻発行され、2001年にはテレビアニメ化、2002年にはPlayStation 2にてゲームにもなっている。
普通の高校生として生活を送っていた主人公・高槻涼。彼の平穏は「ARMS」という兵器が腕に移植された転校生・隼人に襲われたことで崩れ去っていく。

アリス

アリスはエグリゴリが生み出した少女であり、アザゼルに心を造る作業を担当していた。アリスは作業員であると同時に自身も実験体だったのである。
そんなアリスが事故をきっかけにアザゼルと融合することになり、「始まりのARMS」としてのアリスが誕生する。
その際にアリスの分身としてその心を受け継いで生み出された4つの球体こそ、オリジナルARMSのコアである。

エグリゴリ

米国内に本部を置く秘密結社。サイボーグ、BC兵器、クローン、エスパーといった軍事最先端技術の開発を行っており、本作の根幹である「ARMS」を産み出す「プロジェクト・ARMS」を推し進めた。

ブルーメン

エグリゴリに対抗する組織。反逆し潰された組織の残党、実験や虐殺で故郷や身内を奪われた被害者、エグリゴリから寝返った人材などからなる。

『ARMS』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

各ARMS「力が欲しいか!?力が欲しいのならくれてやる!!」

物語中、涼、隼人、武士達主人公がピンチの際に各ARMSが体内で「力が欲しいか!?力が欲しいのならくれてやる!!」と投げかけるシーンのセリフである。
いずれの場合もARMSの能力が覚醒する直前に登場するセリフであり、物語が大きく展開する合図のような場面にもなっている。

『ARMS』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『不思議の国のアリス』のキャラクターとARMSの名前が一致

本作品の特徴として、物語の一部やARMSの呼称などについて、児童小説『不思議の国のアリス』やその続編『鏡の国のアリス』をモチーフにしており、名前から物語の根本的なところまで随所に『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』のストーリーや登場人物の名前が散りばめられている。
日本ではディズニー映画『不思議の国のアリス』のみ有名であるため、「ジャバウォック」が『不思議の国のアリス』に関連していないと思っている人も多いが、ジャバウォックは『不思議の国のアリス』の続編である『鏡の国のアリス』に登場する「ジャバウォックの詩」の中に出てくるドラゴンのような見た目のキャラクターである。
ナイトも同様に『鏡の国のアリス』のキャラクター(別名:白の騎士)として登場している。
以下には『ARMS』に登場する名前とその解説を記載する。

・アリス → 「始まりのARMS」であり、作中の核心をつくキャラクターとして登場
・ジャバウォック → 主人公・高槻涼に宿るARMSの名前
・ナイト → 新宮隼人に宿るARMSの名前(白の騎士)
・ホワイトラビット → 巴武士に宿るARMSの名前(白ウサギ)
・クイーン・オブ・ハート → 久留間恵に宿るARMSの名前(ハートの女王)
・グリフォン → キース・レッドに移植されたARMSの名前(幻獣)
・マッドハッタ― → キース・シルバーに移植されたARMSの名前(帽子屋)
・チェシャキャット → キース・グリーンに移植されたARMSの名前(チェシャ猫)
・マーチ・ヘア → キース・バイオレットに移植されたARMSの名前(三月ウサギ)
・ハンプティ・ダンプティ → キース・ブラックに移植されたARMSの名前(神の卵)
・ドーマウス → キース・ブルーに移植されたARMSの名前(眠りネズミ)
・バンダースナッチ → カツミの体内でコアが生成された特殊ARMSの名前(神獣)で、『鏡の国のアリス』に登場するキャラクターではあるものの、近寄るべからずと表現され具体的な姿の描写がない架空の生物。

『ARMS』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):New Cinema 蜥蜴「Free Bird」(1話 - 13話)

OP(オープニング):New Cinema 蜥蜴「Breathe on me」(14話 - 26話)

OP(オープニング):WAG「TIME WAITS FOR NO ONE」(27話 - 52話)

ED(エンディング):WAG「Just wanna be」(1話 - 13話)

ED(エンディング):GARNET CROW「call my name」(14話 - 26話)

hajime_asyou
hajime_asyou
@hajime_asyou

Related Articles関連記事

ARMS(アームズ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

ARMS(アームズ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ARMS(アームズ)』とは、七月鏡一原案をもとに1997年から2002年にかけて少年サンデーで連載された、皆川亮二の大ヒットSF漫画である。 主人公は、右腕にナノテクノロジーで生み出された金属生命体「ARMS」を移植された少年「高槻涼」。彼が同じARMS移植者である3人の仲間と供に、ARMSを狙う謎の組織「エグリゴリ」の刺客と果てない戦いに身を投じていくという物語である。 本作は「人間とは一体何か?」をテーマとしたSF漫画作品でもあり、登場する名言は人間の心や成長にまつわるものが多い。

Read Article

スプリガン(SPRIGGAN)のネタバレ解説・考察まとめ

スプリガン(SPRIGGAN)のネタバレ解説・考察まとめ

『スプリガン』とは、超古代文明の残した数々の超常的な遺産と、それを巡る熾烈な戦いを描いた、たかしげ宙(原作)、皆川亮二(作画)による漫画作品。80年代から90年代にかけてブームとなったオカルト趣味の影響を受けており、それを痛快な娯楽作品へと昇華させた傑作として国内外で高く評価されている。 世界をも滅ぼしかねない、超古代文明の遺産「オーパーツ」。それを守護するための秘密組織アーカムに、御神苗優という少年が所属していた。オーパーツを狙う組織や国家に、優は仲間たちと共に立ち向かっていく。

Read Article

目次 - Contents