David Foster(デイヴィッド・フォスター)の徹底解説まとめ

デイヴィッド・フォスター(David Walter Foster) は、1949年11月1日生まれの、カナダ出身のミュージシャン、作曲家、編曲家、レコードプロデューサー。70代よりキーボーディストとして活動をスタートし、78年にジェイグ・レイドンと共に「エアプレイ」を結成。その後数々のアーティストに楽曲を提供、作品をプロデュースし、「ヒットマン」の異名をとる。グラミー賞47回ノミネート、そのうち16回受賞。全世界で5億枚以上を売り上げた世界で最も成功したプロデューサーの一人である。

2008年5月23日ラス・ベガスでとDavid Foster(デイヴィッド・フォスター)スーパースター達が夢のライヴを共演。ケニー・G、ピーター・セテラ、ボズ・スキャッグス、セリーヌ・ディオン、アンドレア・ボッチェリ、ジョシュ・グローバン、マイケル・ブーブレなどのスーパースターが参加、フォスターのキャリアを総括する大ヒット曲の数々が演奏された。この模様は翌年『君こそすべてーヒットマン : デイヴィッド・フォスター&フレンズの音楽』としてCD&DVD化された。

2010年代以降 音楽キャリアーの集大成として

2010年10月19日20日、5度目の来日。「DAVID FOSTER & FRIENNDS JAPAN TOUR 2010」と題し、東京国際フォーラムで公演。シカゴのピーター・セテラ、ナタリー・コール他、かつてフォスターがプロデュースした松田聖子やMISIAがサプライズゲストで登場した。これに先立つ4日前、ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターにて行われたフォスター&フレンズのコンサートでは、ケニー・ロギンス、ケニーG、アース・ウインド&ファイアー、ドナ・サマー、ナタリー・コール、チャカ・カーン、マイケル・ボルトン、オール・フォー・ワン、シール、ゲイリー・ライト、Ne-Yo、マルティナ・マクブライド、ジャッキー・エヴァンコ、シャリース、ルーベン・スタッダード等、来日公演では見られなかったアーティストが多数出演した。この模様は翌年『HIT MAN RETURNS デイヴィッドフォスター&フレンズ ライヴ2』としてDVD発売された。
2011年、フォスターはヴァーヴレコードの会長に就任する。
2013年、メアリーJ・ブライジの初のクリスマス・アルバム『Aメアリークリスマス』をリリースした。
また、アンドレア・ボチェリのアルバム『Passione』をプロデュース。
2014年には同郷のブライアン・アダムスとのアルバム『トラック・オブ・マイ・イヤーズ』をプロデュースした。
2016年にレーベル再編の為フォスターはヴァーヴレコードを去った
フォスターは慈善活動にも力を入れ、2019年のジュノー賞では、フォスターは救命移植を必要とする慈善団体やカナダの家族に寄付、彼の財団と彼の慈善活動が表彰された。
ヒットマンの異名を持つフォスターも、最近ではヒットソングを生み出すという呪縛から解放され、より芸術的高みを追求しているようにみえる。音楽家としての集大成を迎えた彼は、飽くなき音楽的渇望により、誰もたどり着いたことのない音楽的高みに向かってこれからも進み続けていくであろう。

David Foster(デイヴィッド・フォスター)のプロフィール・人物像

David Foster(デイヴィッド・フォスター)は、1949年11月1日カナダ、ブリティッシュコロンビア州ビクトリア生まれ、サラリーマンの父モーリス(モーリー)フォスター、母エレノアメイ(ヴァントレイト)のもと、6人姉妹に囲まれた唯一の男子として育つ。僅か3歳の時に絶対音感があることがわかりクラシックピアノを始める。1963年に13歳で、ワシントン大学の音楽科に入学。1965年エドモントンのナイトクラブのオーディションを受け、オーナーでありジャズミュージシャンのトミー・バンクスに音楽の指導を受ける。1970年代初頭からミュージシャンとして活動し、アース・ウインド&ファイヤーのプロデュースを片切に次第にプロデューサーとして頭角を現す。1980年代以降はシカゴのプロデュースを筆頭に、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオンら多くのアーティストのヒットを世に送り出す。とても紳士的なキャラクターで有名だが、私生活においては4度の離婚と5度の結婚を繰り返しており、息子達の破天荒ぶりがテレビに取り上げられるなど、音楽家としての華々しいキャリアと私生活の差が大きい。

David Foster(デイヴィッド・フォスター)のディスコグラフィー

アルバム

『ザ・ベスト・オブ・ミー』 - The Best of Me(1983年)

01. Whatever We Imagine
02. Our Romance
03. Chaka
04. Heart Strings
05. The Dancer
06. The Best Of Me
07. Mornin'
08. Love, Look What You've Done To Me
09. Love At Second Sight
10. Night Music

ジョン・キーン:Drums、トム・キーン:Keybord、ジェイ・グレイドン:Guitar、スティーヴ・ポカーロ:Synth、リチャード・マークス/リチャード・ペイジ/ヴィッキー・モス:Back Vocalなどが参加。
ジェイ・グレイドンとのユニット「エアプレイ」から3年、2作目は実現しなかったが、代わりに発表されたフォスターの初ソロアルバム。基本的にはインスト集だが、フォスターのボーカルが2曲でフィーチャー。他のアーティストに提供したおなじみの曲から新曲まで、珠玉のナンバーが凝縮されている。日本のレーベルよりリリース。

『デイヴィッド・フォスター』 - David Foster (1986年)

01. Love Theme From St. Elmo's Fire (Instrumental)
02. Theme From The Color Purple (Mailbox / Proud Theme)
03. Flight Of The Snowbirds
04. All That My Heart Can Hold
05. The Best Of Me
06. Tap dance
07. Who's Gonna Love You Tonight
08. Elizabeth
09. Playing With Fire
10. Sajé

映画『セント・エルモス・ファイアー』のサントラから自身の曲「Love Theme From St. Elmo's Fire 」が全米15位を記録、それを受けて発表されたフォスターの全米での初ソロアルバム。
オリヴィア・ニュートンジョンとのデュエットの05や、リチャード・ペイジのボーカルが光る07等、聴きどころ満載のアルバム。
ジョン・キーン:Drums、トム・キーン:Keybord、ジェイ・グレイドン:Guitar、スティーヴ・ポカーロ:Synth、リチャード・マークス/リチャード・ペイジ/ヴィッキー・モス:Back Vocalなどが参加。

『シンフォニー・セッションズ』 - The Symphony Sessions (1988年)

01. PIANO CONCERTO IN G
02. THE BALLET
03. TIME PASSING
04. CONSCIENCE
05. FIREDANCE
06. WINTER GAMES
07. WATER FOUNTAIN (LOVE THEME FROM "SECRET OF MY SUCCESS")
08. JUST OUT OF REACH
09. MORNING TO MORNING
10. WE WERE SO CLOSE

David Foster(デイヴィッド・フォスター)が’88年に発表した、全米におけるソロ第2弾。フォスターの出身地のカナダ、バンクーバー・シンフォニー・オーケストラをバックに、全10曲ピアノで披露。カルガリーオリンピックの公式テーマソング「ウィンター・ゲームス」を収録。

『リヴァー・オブ・ラヴ』 - River of Love (1990年)

01. RIVER OF LOVE
02. WALKAWAY
03. THIS MUST BE LOVE
04. IS THERE A CHANCE
05. FREEDOM
06. GROWN-UP CHRISTMAS LIST
07. YOU'RE THE VOICE
08. LIVING FOR THE MOMENT
09. ALL I EVER NEEDED
10. ONE STEP CLOSER
11. INSIDE YOU

前作のインストゥルメンタルメインのアルバムとはうって代わり、ほぼ全編ボーカルトラック。しかも曲ごとにボーカルを使い方分けている。メインボーカルはフォスターの秘蔵っ子ウォーレン・ウィービー。その他にもナタリー・コール、ブライアン・アダムス、ヘイミッシュ・スチュアート、ラヴァーボーイのマイク・レノン他豪華アーティスト達が参加。

『レコーディングズ』 - Recordings (1991年)

01. Love, Look What You've Done to Me
02. You're the Inspiration
03. After the Love Has Gone
04. The Glory of Love
05. Who's Holding Donna Now?
06. Voices That Care
07. Man in Motion (St Elmo's Fire)
08. Freedom
09. Hard to Say I'm Sorry
10. Movie Montage

シカゴ、アース・ウインド&ファイアー、ピーター・セテラ、ジョン・パー等に提供した数々の名曲を自らインストゥルメンタルで再クリエイトしたアルバム。

『クリスマス・アルバム』 - The Christmas Album (1993年)

keitoma125v2
keitoma125v2
@keitoma125v2

目次 - Contents