【俺たちのフィールド】ワールドカップに向けて読みたい名作サッカー漫画10選【1/11 じゅういちぶんのいち】

2022年は、FIFAワールドカップのカタール大会が開催される年です。誰もがアツくなるこの時期に合わせてサッカー漫画を読んでみるのはいかがですか?この記事では、メジャーなものから一般にはあまり知られていないものまでサッカー漫画10作品をまとめました。これを読んで、ワールドカップをもっと楽しみましょう!

1/11(じゅういちぶんのいち)

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作者:中村尚儁
掲載誌:ジャンプSQ.19 , ジャンプスクエア
全9巻

主人公の安藤ソラは、自分の才能に限界を感じ、中学卒業と共にサッカーを辞め、高校は勉強に専念するつもりでいた。しかし、部の引退試合を控えていたところ、ある出来事をきっかけに再びサッカーをはじめ、進学先の休部寸前だったサッカー部を盛り上げようと奮闘。そんなソラの姿勢が、周囲の人物にも影響を与えていく。

この作品は主人公のソラを中心に、周辺人物の人間模様を描く連作漫画で、基本的にはソラの周辺のキャラクターにスポットをあてて話が進んでいき、各話のサブタイトルはその回のメインキャラクターの名前になっている。

サッカーマンガと聞いてイメージするような、試合の勝ち負けやサクセスストーリーを展開するものではなく、サッカーを題材にしたヒューマンドラマといった感じで、サッカーマンガとして紹介するのは悩むところですが、こんなサッカーマンガがあってもいいじゃないかとも思う作品。

あったかくて、ときどき泣いてしまうけれど、読み終わったあとは自然と笑顔になってしまいます。

GIANT KILLING

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原案:綱本将也
作画:ツジトモ
掲載誌:モーニング

2010年にテレビアニメ化もされた超人気作品。略称は「ジャイキリ」。

低迷を続けるETU(East Tokyo United)に、一人の男が監督として迎えられた。その男は、かつてのETUのスター選手であり、引退後はイングランド5部のアマチュアクラブの監督として、1部のプレミアリーグのクラブをギリギリまで追い詰めた達海猛(たつみたけし)という人物。そんな彼に、古巣のクラブが白羽の矢を立てたが、チーム内は開幕前から騒動ばかり……。

クラブチームの監督が主人公のサッカーマンガだが、主人公である監督や選手はもちろん、クラブを運営するフロントからチームを応援するサポーターまで、ETUというクラブチームにかかわるそれぞれにスポットをあてながらストーリーを展開していく。

ポップな感じでテンポが良く、読みやすいところもポイント。

サッカーの憂鬱 裏方イレブン

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作者:能田達規
掲載誌:漫画サンデー
全2巻

サッカーにまつわる裏方たちの仕事や苦労、歓びなどを採り上げた作品。

クラブ側では社長から営業、審判、チームドクターやホペイロ(用具係)、広報担当。マスコミサイドでは実況アナウンサーやライター。そして、グラウンドの芝を管理するターフキーパーというものまで扱っており、各々を主役に置いたオムニバス形式で書かれている。

また、日本全国にサッカークラブが存在するという設定の元で成り立っており、2013年現在Jリーグのクラブが存在しない都道府県も舞台として登場している。

普段、何気なく観ている試合にも、こんなに多くの人がかかわっていて、そうしてサッカー文化は成り立っている。そんなリスペクトを感じる素晴らしい作品。

ちなみに、作者である能田達規先生は愛媛FCのマスコットキャラクターの生みの親。

俺たちのフィールド

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作者:村枝賢一
掲載誌:週刊少年サンデー
全34巻+外伝1巻
全17巻+外伝1巻(ワイド版)
全19巻(文庫版)

通称「俺フィー」と呼ばれる、サッカー漫画史に残る熱すぎる名作。

サッカー好きの少年・高杉和也は、日本リーグのスター選手である父・貫一と、いつか国立競技場で一緒にプレーすることを夢見ながら、少年クラブでサッカーに打ち込んでいた。だが貫一が交通事故によって、帰らぬ人となると和也は父を失った失意からサッカーを止めてしまう。しかし高校2年になったある日、和也の前に一人の男が現れた事で再びサッカーを対峙する事となる。

主人公の和也が少年サッカーから高校サッカー、プロサッカー、日本代表と活躍の場を広げて成長していく作品で、作品中盤からのプロサッカー選手としての活躍を描いた内容は、1993年のJリーグ開幕やドーハの悲劇、ワールドカップ出場などの、現実の日本サッカー界の流れとリンクした作品内容となっており、当時の日本代表選手がモデルとなったチームメイトも多く登場する。

現在から20年も前の連載作品だが、当時のサッカーマンガとしては珍しく、フィジカルの重要性やポジション毎の役割、戦術的な要素も取り入れており、今読んでも楽しめる。

また、読み終わったら是非、1巻と最終巻である34巻のカバーの表紙を見比べてほしい。

ANGEL VOICE

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作者:古谷野孝雄
掲載誌:週刊少年チャンピオン

千葉県の市立蘭山高校、通称「市蘭」には「県内最強軍団」と呼ばれるサッカー部があった。

ただし、それはサッカーではなくケンカでの話であり、この荒廃したサッカー部を立て直すためにスカウトされた黒木は、同じくケンカでの「中学最強」の4人を軸にチームを再生しようとする。しかし、高校サッカー激戦区の千葉県で冬の選手権県予選のベスト4入りできなければ廃部という条件を突きつけられてしまう。

「ROOKIES」や「スラムダンク」と似ている部分が多く、比較されやすいが、コーチング理論が取り入れられていたり、いい試合では逆に負けてしまったりと、無理の無い程度のリアルさとキャラクターの成長など、正統派の部活漫画としても高評価を得ている名作。

また、代表的なものでは「今日逃げたら明日はもっと大きな勇気が必要になるぞ」など、心に突き刺さる名言も多く、言葉の力に引き込まれる場面も多いが、高い画力で表現された人間の表情などにも言い表せない感動が。

フットボールネーション

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作者:大武ユキ
掲載誌:ビッグコミックスペリオール

「脚のきれいな選手求む!!」

という奇妙な選手募集広告を出す東京クルセイドの取材に出かけた女性カメラマンの緒形紫は、そこで恐るべきサッカーセンスを持つ一人の少年、沖千尋に出会う。

千尋は助っ人に入ったチームは必ず勝つと言われる「ジョーカー」と呼ばれる助っ人選手で、一度観たプレイは直ぐにモノにしてしまうほどの天性のサッカーセンスの持ち主。ある日、助っ人としてプレイしていたところを本気で天皇杯を獲りに行くと宣言する東京クルセイドの監督である高橋にスカウトされ、複雑な過去を持つ千尋は互いに惹かれ合い東京クルセイドに加入することになった。

この作品は、運動科学総合研究所の高岡英夫氏の協力を仰ぎ、現代サッカーにおいてもも裏の筋肉を始めとするインナーマッスルの重要性を前面に押し出しており、また新しい視点のサッカー漫画になっている。

BE BLUES!~青になれ~

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作者:田中モトユキ
掲載誌:週刊少年サンデー

物語は少年サッカーから始まり高校サッカーが舞台となる。

将来のサッカー日本代表入りを夢見る小学生の一条龍はサッカーノートに書いた将来の夢を実現させる第一歩として全日本少年サッカー大会での優勝を目指し幼馴染らとサッカーに熱中していた。

しかし、龍は埼玉県予選で優勝し、同年代のライバルやJリーグクラブのユースチームのスカウトから注目を集めるが、その帰り道に交通事故に巻き込まれそうになった幼馴染を庇おうとした勢いで道路脇の階段から転落し、選手として致命的な重傷を負ってしまう。

それから2年後、リハビリを乗り越えた龍は地元中学校のサッカー部に入部。当初はブランクの影響もあり完全復活は果たせずにいたが、1試合をこなすだけの体力やボールタッチの感覚を徐々に取り戻していった。

作者の田中モトユキ先生は、作品を始める上で埼玉県の西武台高等学校をはじめ高校サッカーの現場を取材しており、こ作品はもとより、サッカーへの熱い思いを感じます。

また、連載が始まり単行本が発売された際には、2巻では川澄奈穂美、4巻では香川真司、5巻では槙野智章などと、サッカー界の著名人から推薦文が寄せられた。

ファンタジスタ

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作者:草場道輝
掲載誌:週刊少年サンデー
全25巻
全13巻(文庫版)

「優れた技術を生かし意外性のあるプレーを行うサッカー選手」を意味する、ファンタジスタに焦点を当てた作品。

九州の孤島で1人サッカーの練習をしていた少年、坂本轍平(てっぺい)は高校サッカー部の監督をしている姉の琴音を頼って上京し、水本高校へ転校してくる。上京後、間もなく合流して試合に出場した轍平(てっぺい)は、強豪である帝東高校との試合でトリッキーなプレイを魅せ、視察に来ていたACミランのスカウトを虜にしてしまう。轍平(てっぺい)はライバルたちとめぐり合う中、ファンタジスタとして成長して世界に羽ばたいていく。

この作品は全25巻で終わっているが、週刊少年サンデーの2012年45号(10月10日号)より「ファンタジスタ ステラ」として続編の連載が開始され、ステラでは「ファンタジスタ」の世界観を共有し、主人公の坂本をはじめとした登場人物たちが2014 FIFAワールドカップ出場を目指していく。

また、続編となったステラでは、原案協力および主人公の坂本轍平と並ぶ「もう一人の主人公」役として、なんと、日本代表の本田圭佑選手が参画している。

これは作者の草場先生と、先生のファンだった本田選手が2009年にビッグコミックスピリッツ誌上で対談したことをきっかけに、交流をもっていた縁によるもので、本田選手は「作品に登場する自分から何かを感じとってほしい」とコメントしている。

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@eri32snoopyms9

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