GALS!・GALS!!(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『GALS!』・『GALS!!』とは少女漫画雑誌『りぼん』で1998年から連載された藤井みほなによる漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。2019年よりマンガMeeにて続編『GALS!!』が連載中。舞台は東京渋谷で最強カリスマ女子高生・寿蘭を中心としたコギャル3人が街で遊ぶ様子や、恋愛模様を描く青春物語である。さらに「家庭問題による親や大人への反発」をコンセプトとして家庭問題やいじめ、不良行為、援助交際など当時の社会問題も題材として扱う熱いヒューマンドラマであり幅広い年齢層から支持されている。

東京にある麗と裕也が通う男子高校。国立大学へ進学する生徒もいる進学校であり、雑誌のモデルを務めるようなイケメンが多く在籍するため、周辺の女子から人気が高く文化祭は入場券がないと入場出来ない。そして学校指定のスクールバックは希少価値が高く、その鞄を持つことは多くのコギャル達の憧れである。

渋谷部

鳳南高校にある部活。蘭が高校2年の時、蘭に憧れて入学した後輩や渋谷で一緒に遊ぶコギャル達に促されて勢いで発足した部活。明確な活動内容はないため、当初は部活として認められていなかったが、蘭の巧な話術により校長に承認してもらい正式な部活となった。普段は渋谷でみんなで楽しく遊ぶだけだが、たまにイベントやツアーを開催し、校内や渋谷でも有名な部活動となる。蘭が3年の時には、部員数が100人程にも達し、蘭は部長として中心となり全員を束ねていた。

スーパー高校生グランプリ

コギャル雑誌で毎年開催される、渋谷周辺のイケメン男子高校生を紹介し順位を付ける企画。入賞すると、多くの女子からの注目を浴びることになる。第3回の企画で麗がグランプリを獲得、裕也は2位を獲得する。これがきっかけで裕也のあだ名は「2位」となる。

乙幡病

綾がクールすぎる彼氏の麗との関係に悩んだり、自分に自信が無くなると落ち込み、ネガティブになっている様子を見て蘭がつけた名称。高校卒業し、麗と同じ大学に入れば発症することはないと思われていたが、麗は大学内でも非常にモテていて、綾は麗に近づくことすら難しくなってしまったため、続編では周囲から「相変わらずの乙幡病」だと言われている。

レジスタン

美由が中学時代にリーダーをしていた不良チーム。渋谷を拠点とした勢力が強いグループで、恐喝や窃盗などを繰り返していた。美由が大和に補導され、改心したことをきっかけにチームは解散した。

イーグル

ハルエが中学時代に所属していた不良チーム。美由がリーダーを務めていた「レジスタン」とは敵対関係にあり、お互いの縄張りを争っていた。ハルエが脱退した後もメンバーの繋がりは強く、犯罪行為なども継続していて、続編で多く登場する。

中坊刑事

警察官を目指す沙夜が恋人の匡人と組んでいたコンビ。沙夜が大好きなドラマ『踊る大捜査線』の真似をして、渋谷を守るために勝手に捜査をしていた。路上で刑事ごっこを繰り広げたり、無茶をすることも多くその度に父・泰三や兄・大和に叱られている。高校進学後は、直樹も加わって3人で活動している。

『GALS!』・『GALS!!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

寿 大和「俺が一生をかけて証明するよ」

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不安が多く悩んでいた美由にプロポーズをする大和。

「GALS!」第4巻
美由が母との関係が悪化して冷たく扱われ、お小遣いもゼロで学費も支払われなくなり、自分でお金を稼ごうと必死にアルバイトをしていた際、大和には心配をかけないようにしていた。だが、いつもとは様子が違って空元気だった美由に気付いた大和は、美由を自宅招き両親に紹介する。結婚話まで進み、驚く美由に大和は「おまえは1人じゃない。友達や俺がそばにいる。絶対に1人じゃない。俺が一生をかけて証明するよ」と言って婚約指輪を渡してプロポーズをする。これまで年の差もあり、真面目に付き合い一切手を出さなかったため、美由を不安にさせていた大和だったが、これからは自分が全面的にバックアップして支えていくと伝え、美由は嬉しさで涙ぐみながらプロポーズを承諾した。

寿 蘭「どんな瞬間でもさ、あたしは生きてんのが大好きだからに決まってんじゃん!」

出典: news.livedoor.com

自暴自棄だった亜貴を抱きしめて諭す蘭。

「GALS!」第5巻
学校で孤立して同級生から脅されてお金を奪われていた亜貴は、原因が全て蘭にあると勘違いして復讐を企む。自分を虐めた同級生をナイフで脅して仕返しをしたり、蘭の友人を巻き込む事件を起こしていた亜貴が、別の同級生に襲われてナイフで対抗。「殺してやる!」とナイフを振り回して渋谷で暴れていた際、蘭が駆けつけ叱責することなく亜貴の話を親身になって聞き、ナイフを持っているのは自分の心を守るための行動だと説得して「どんな瞬間でもさ、あたしは生きてんのが大好きだからに決まってんじゃん!」と蘭は亜貴を抱きしめながら伝えた。この言葉を聞いた亜貴は、これまでずっと蘭が羨ましかったと正直に蘭と話し、少しずつ改心して立ち直っていった。

乙幡 麗「おまえ『自分』ってもんがないわけ?」

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本心を隠して自分に合わせたり、すぐ周りに流される綾に、別れを示唆するような冷たい言葉を告げる麗。

「GALS!」第6巻
高校2年の夏休みにみんなで海へ遊びに行くことになるが、綾は予備校があるがみんなと遊びたいという欲から参加すると言っていた。しかし、麗がバイトがあるため行かないと知ると、綾も行かないと言いだし、人に流されて意見を変える綾に麗は「おまえさあ、そーやってすぐ周りに流されんのやめれば?おまえ『自分』ってもんがないわけ?」と冷たく言い、続けて「俺の顔色をうかがったりするのはウザい」と別れを示唆するような言葉を告げる。これを聞いて傷付いた綾は、泣きながら「義理とか同情で…付き合ってもらうことないからね」と自分の感情を話す。これまで周りに合わせてばかりの綾を見ているのが不快で不満を感じていた麗だったが、初めて感情的になって自分の意見を素直に伝えてくれた綾には、好印象を受けて満たされた表情を浮かべた。初めて喧嘩をした綾と麗は、これ以降少しずつお互い素直に感情をぶつけられるようになる。

寿 蘭「あたしはタツキチでいいんじゃなくて、タツキチがいいんだよ」

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