っポイ!(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『っポイ!』とは、この物語の主人公である、背が低く可愛らしい顔立ちからよく女の子に間違われる天野平と、頭が良くスパーツ万能な幼馴染の日下万里を中心に繰り広げられる中学3年生の学園青春ストーリーである。甘酸っぱい恋心・受験・友情関係・親子関係の悩みなどの思春期の複雑な心以外にも、自殺やイジメなどシリアスな場面も多く描かれているが、コメディーを織り込み誰もが楽しんで読めるように工夫されているため、同世代の子供たちの心に響く作品である。

花島田英達の幼馴染の鷹丘虎雄が通っている中学校。鷹丘が率いるバスケットボール部の強豪校としても有名。物語の中盤では、日下万里が中1の時に夜遊びしていた時に知り合った顕上真幸も通っていることが判明する。

私立白ユリ女子中学校

天野平の妹・成が通っているクリスチャンの私立中学校で、小学校から大学までエスカレーター式になっている。成の母の昭も、この中学・高校の卒業生である。昭は在学当時、ミス白ユリに選ばれていた。

『っポイ!」の名言・名セリフ/名シーン・名場面

日下万里「スゲェのはお前なんだけど オレはきっと友達の誰かのために泣けない オレはああやって泣く勇気はない」

平と万里が中学一年の春休み、引っ越していく小学校からの友人の奈都健太のために思い出を残そうと、奈都がずっと気になっていた秘密基地の窓から見えるある物が何かを突き止めるために、友人数人と全力で目指す。中学一年の時に夜遊びを繰り返し家出までした万里を遠い存在に感じていた平が、目的地に着くまでの間友人とケンカになった平を真っ先に味方してくれた万里が大人になったと感じた平が、万里に「スゴイ」と伝える。この言葉は、その時に万里が平に返した言葉である。(第78話)

相模真「カッコ悪くても自分に素直になんなきゃ好きな人間なんて動かせられないってさ ホント見せなきゃ近づけないって」

大風一夏と一ノ瀬雛姫と一緒に受験勉強をするために相模真の自宅に集まった。英語が苦手だと言う一夏のために、自分の姉達のノートを貸すことにした相模。相模から姉達の恋愛話を聞いていた一ノ瀬が「ステキな恋愛してるなぁ」と言った言葉に対して答えた相模の言葉である。作品中では、姉から聞いた言葉として紹介されている。(第49話)

天野平「困難は挫折するためにあるんじゃない、克服するためにあるんだ。できないって自分で決めてちゃ何もできない」

陸上部で記録が伸び悩んでいた3-Bの梨野は、平が片手間に何でもこなしてしまうと思い込み、何かと平に突っかかっていた。東第一中学の体育祭の時に、平のクラスメイトである陸上部の木村がハードル走でケガをしてしまう。その木村が出場予定だった棒高跳びに代打としてエントリーさせられてしまった平に、陸上部の木村を差し置いて棒高跳びに参加していい気になっていると因縁をつけてきた梨野に、平が言い放った一言。(第5話)

日下万里「平に”もっと”はないよ 全開でやったはずだから」

いじめが原因で登校拒否をしている3-Aの堀田要と知り合いになった平。学校で完全ガードをすると約束をした平を信じて登校をした堀田。しかし、平が掃除に行っている隙に堀田は、同じA組の久我城良樹たち数人の男子に連れて行かれてしまった。掃除を終えた平が堀田を探し回っていると、ケガをした久我城とカッターを手にした堀田を目にする。堀田はとっさに「全部天野の命令だ」と口にした。堀田を守れなかった悔しさと裏切られたショックを抱えた平は、万里の家に向かった。平が万里に「オレが間違っている」と話した時の、万里の言葉である。(第32話)

日下真里絵「答えがひとつなんて思っちゃダメよ 自分にとっての正しい答えはもちろん一つだけど 世の中にはたっくさんの答えがあるんだから」

登校拒否の堀田要に「全力で守る」と約束をし堀田を学校に来させた平は、いじめをしていた久我城ら数名の男子から堀田を守ることができなかった。傷つき落ち込む平を自宅に泊めた万里は、翌朝平を置いて登校してしまう。万里が学校をサボっていると思いこみ万里の部屋に向かった母の真里絵は、ベッドで寝ていた平と遭遇する。この言葉は、元気がない平と一緒に朝食を済ませた真里絵に、受験を前に万里に置いて行かれるのではと悩んでいた平が「正しい答えの導き方が分からない」と相談した時の真里絵の言葉である。(第32話)

日下万里「素直になんなきゃ後悔するよ お前は真逆のものが同時に欲しいから」

出典: f.hatena.ne.jp

転校を2週間後に控え、突然平に「友達になって下さい」という手紙を渡したクラスメイトの小島道明が、平を万里から引き離し、常に自分と共に行動するよう平に命令する。普段は静かで目立たなかった小島が、自分の前だけ態度を変えても文句ひとつ言わずに一緒に過ごす平。小島の目的はいつも楽しそうに過ごしていた平の心を傷つけることだった。
引っ越し前日、中間テストを受け取りに学校に来たはずの小島が行方不明になる。クラスメイトが街中を手分けして探す中、万里は学校の屋上へと向かう。万里の予想通り、小島は学校の屋上にいた。小島が、複雑な家庭環境・イジメから、本来の自分を閉ざしていた事に気付いていた万里が、転校後の小島を思ってかけた言葉。(第14話)

天野正「人を諦めちゃダメだ きっと信じられる人は出てくるから」

卒業式を数日後に控えた平と万里は、自殺サイトで自殺希望者を募っている長谷川中学3年の桐原良に出会う。良の実の母親は良が赤ん坊の時に鬱で自殺をしていた。それから父方の祖父母のもとで育った良は、6年前父親の再婚を機に父親に引き取られ一緒に住むようになった。しかし、祖父母の元でも父親の元でも罵られて育った良は、自分の存在価値が分からず卒業式までに自殺を希望していた。自殺を思いとどまらせようと説得する平だったが、とうとう卒業式前日の深夜、良は手首を切ってしまった。
この言葉は、病院に平と万里を送ってきていた平の父である正が、良が手首を切るのを止められなかったと自分を責める平にかけた言葉である。(第74話)

『っポイ!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『っポイ!』のドラマが放送されていた

山下智久と相葉雅紀主演で1999年5月9日~1999年6月27日の約ひと月半、日本テレビ系で全8話が放送されていた。日本テレビでは日曜の昼11時40分~12時00分の20分間放送していた。
このドラマのVHSやDVDは発売はされていない。

『っポイ!』のゲームが出ていた

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