っポイ!(漫画・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『っポイ!』とは、この物語の主人公である、背が低く可愛らしい顔立ちからよく女の子に間違われる天野平と、頭が良くスパーツ万能な幼馴染の日下万里を中心に繰り広げられる中学3年生の学園青春ストーリーである。甘酸っぱい恋心・受験・友情関係・親子関係の悩みなどの思春期の複雑な心以外にも、自殺やイジメなどシリアスな場面も多く描かれているが、コメディーを織り込み誰もが楽しんで読めるように工夫されているため、同世代の子供たちの心に響く作品である。

演:吹石一恵/CV:斎賀みつき

身長165cm。東第一中学3年D組。剣道部に所属。

得意なこと:剣道
苦手なこと:雷

平のクラスメイトで、サバサバしていて面倒見がいい女の子。きれいな顔立ちをしていていることから、学校内の女子生徒のファンが多い。クラスメイトで親友の一ノ瀬雛姫といつも一緒に行動している。さっぱりとした性格だが、自分のことになると疎く、時に暴走してしまうことがある。一ノ瀬と同じく平を好きなってしまい、一ノ瀬との間に抜け駆けをしないなどのルールを取り決める。しかし、ポロっと平に「好きだ」と告白してしまう。物語の終盤では、平にふられる様子が描かれている。卒業後は、一ノ瀬と同じ高校に進学する。

花島田 英達(はなしまだ えいたつ)

出典: vndb.org

演:古屋暢一/CV:千葉進歩

身長174cm。東第一中学3年A組。バスケ部に所属していて主将を務めている。

特徴:太く凛々しい眉毛がチャームポイント、強引、ノリがいい、面倒見がいい、演説のように大声で語ることがある、相模真一筋。

長身の万里と平がバスケ部に入部するきっかけを作った超本人。平のクラスメイトの相模真への愛が強く、校内外関係なく、相模を見かけると大声で愛の告白をしている。燕ノ巣中学に通う鷹丘虎雄とは幼馴染で小学校の同級生。バスケ部の後輩や同級生からの信頼は厚いが、目的を達成するためなら周囲の人を巻き込んでしまうほど強引な一面がある。
卒業後は、平と万里と鷹丘と同じ東聖高校に進学する。

鷹丘 虎雄(たかおか とらお)

出典: vndb.org

演:高橋譲/CV:岩田光央

身長172cm。燕ノ巣中学3年。バスケ部に所属していて主将を務める。

特徴:雑誌に特集されるほどバスケが上手い、女の子大好き、万里に遊ばれることが多い、平が好き。

花島田英達の幼馴染で小学校の同級生。平、万里、花島田が通う東第一中学と、燕ノ巣中学で、何度かバスケの練習試合をしている。平を女の子と勘違いし一目ぼれしてしまう。女の子は大好きで、学校で様々な女の子から告白されるのだが、平以上に気持ちが高ぶる女の子が現れずに全て断っている。万里には平への気持ちがバレて以降、からかわれ続けている。平への気持ちから悶々とした日々を過ごしていたが、平への想いを強くぶつけたきっかけのエピソードも収録されている。

物語の終盤では、平・万里・花島田と同じ東聖高校に進学する様子が描かれている。

天野家

天野 和(あまの かず)

平の兄で、高校3年生。

小さい頃、女の子の服を着せられていた万里を女の子と信じ、万里(まり)ちゃんに初恋をする。以降、万里が中学3年生になった今でも女の子に見えることがあり、「万里(まり)ちゃん」と万里を追いかけまわすことがある。
大学受験当日、トラブルに見舞われ試験を受けられなかったことから、一浪することを決意する。

天野 成(あまの なる)

平の妹で、私立白ユリ女子中学の2年生。

ボーイッシュな容姿から、学校の女子にモテている。女の子らしくなりたいと思っているが、母の昭が選ぶフリルの洋服などが苦手で、よく平の部屋のクローゼットへしまいこんでいる。ひそかに万里への恋心を抱いている。

天野 昭(あまの あき)

平の母。成が通う私立白ユリ女子中学・高校の卒業生で、元ミス白ユリ。

夫の正とは、高校3年生の卒業前に知り合い、その後結婚している。
一見、可愛らしくか弱い女性に見えるが、平曰く「家の中で一番弱いのに一番強い」存在である。ごく甘な主婦で、器が大きく、ちょっとやそっとのことでは驚かない。自分の子供である和・成・平の他に、両親が留守がちな隣の家の万里の食事を作ったり、病気の看病をするなど、とても面倒見がいい。万里を信頼しているため、平が万里と一緒に出かけると言えば、夜遅くであろうと外出を許可してしまう。
物語の中には、夫の正と出会った時のエピソードが描かれている。

天野 正(あまの ただし)

平の父。郵政省(現在の郵便局)に勤務。コンピューターマニア。

妻の昭とは、大学に通っている時に知り合い、後に結婚している。
出勤している時以外は、ほとんどの時間を自室のパソコンで、自作のゲームを作ったり、とにかく何かの作業に没頭している。そのため、正が自室に籠っている時には、妻の昭でも声をかけるのをためらってしまうほどのオーラを放っている。年に数回自宅を訪れる万里の父の千歳に自作のゲームをやらせ、ゲームが苦手な千歳が困るのを楽しんでいる。
物語の中で、万里が入院した際などに病院のパソコンを勝手にいじり、病院スタッフを困らしているエピソードが何回か登場している。

天野 大(あまの ひろし)

正の父で、平の祖父。平の自宅で同居している。温和な性格であるため、平や成が悪さをしても決して怒ることがない。いつも優しく孫達を見守っている。妻である治は、仕事の関係から一人別に暮らしているため、たまに治の自宅と天野家を行き来している。
若い時には体が弱く病気がちだった。物語の中には、大が戦時中に入院している病院で疎開してきた治と知り合うエピソードが描かれている。

天野 治(あまの なお)

正の母で、平の祖母。「テンノオサム」というペンネームで、ボラー系小説を書いている人気の小説家。平達家族とは別に一人で住んでいる。イタズラ好きで、平が自宅に届け物を持って来ると聞くと、血だらけのお面を被って迎え入れ、血が苦手な平を毎回怖がらせている。
夫の大とは、戦時中の疎開先で出会っている。物語中には、治と大の出会いのエピソードが描かれている回がある。

日下家

日下 真里絵(くさか まりえ)

万里の母で、子供服のデザイナー。万里が3歳の頃は、男の子の万里に女の子の洋服を着せて、着せ替え人形のように遊んでいた。普段仕事が忙しく、家にあまり帰ることができないため、万里の身の回りの世話は平の母の昭にお願いしている。
夫の千歳はニューヨークに単身赴任中のため、年末に日本に戻った千歳と万里と一緒に食事に行く行事をとても楽しみにしている。
物語中には、夫の千歳と真理絵が出会ったエピソードが描かれている回がある。

日下 千歳(くさか ちとせ)

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