会長はメイド様!(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『会長はメイド様!』とは2006年から藤原ヒロが『LaLa』で連載しているメイド喫茶で働く生徒会長と完全無欠のスーパー男子高校生との恋愛を描いた学園ラブコメを原作としたアニメ作品。普段は厳しい生徒会長であるため恐れられている主人公の鮎沢美咲には、メイド喫茶で働いている秘密があった。メイド姿で働いていることが広まると、星華高校を改革しようと積み上げてきた努力が無駄になることを恐れていた。そんな美咲の秘密を知ってしまった碓氷拓海が何かにつけて美咲を助け、美咲は徐々に碓氷拓海に惹かれていく。

英語の先生の後任かつ碓氷のクラスの2-2の副担任として、宮園(みやぞの)マリアがやってくる。マリアは巨乳で露出の高い服装をするので男子生徒に絡まれてしまう。美咲は生徒会長として風紀を正すためにマリアを守ろうとする。

球技大会の学年優勝の特典が、修学旅行中、マリア先生がずっと一緒にいてくれる権利になってしまう。そこで、美咲はマリアの安全を守るために優勝を狙う。
しかし、球技大会前日に美咲はマリアと碓氷が英語で親密そうに話している姿を見かけ、マリアと碓氷の関係を気に掛ける。

決勝戦は美咲のクラスの2-1と碓氷のいるクラスの2-2が戦うことになる。碓氷も出場し、本気を出し2-2が優勝する。修学旅行中にマリアを守れないことを謝る美咲に、マリアは生徒が目の前にいる体育館で美咲が好きだと告白をする。一同、騒然となる。

教師の立場であるマリアが女子生徒の美咲に公開告白をしたことが校内で話題になる。後日、マリアの婚約者が問題発言の謝罪と弁解をしにやって来る。
マリアは今までも同じようなトラブルを起こしていたが、そのたびに婚約者が素早い対応をし、処分を免れていた。碓氷はマリアに襲われないように、不用心に2人きりにならないように美咲に忠告する。
実はマリアは碓氷の遠い親戚だったことを打ち明けられる。

碓氷に忠告されたにもかかわらず、美咲はメイド・ラテに来店したマリアと2人きりになる。
そこで碓氷と美咲が恋人関係ではない中途半端な関係であることと、碓氷が背負っている境遇を理解するつもりがないならば、碓氷から離れることを勧められる。
改めて、美咲は碓氷からはぐらかされている境遇について話を聞きに行くことを決意して、碓氷の家に向かう。

美咲は碓氷の家で、マリアや碓氷に試されている感じがしたから殴らせろと言う。碓氷の殴られることを拒まない様子をみて、美咲は碓氷にキスをする。碓氷は自分のことを話す決意をする。

碓氷の出生の秘密

碓氷は幼少の頃を話し出す。碓氷は両親に一度も会ったことがない。父親は生きているだろうが母親は碓氷が生まれてすぐに亡くなってしまう。その後金持ちの母方の縁者に引き取られて、なに不自由なく豪邸暮らしをしていた。

しかし、碓氷は名家生まれの母親と不倫相手の子どもだったため、イギリスにある碓氷の母親の実家から怒りを買う。
そのため浮気相手の碓氷の父親とは完全に縁を絶たれてしまい、碓氷の存在が周囲にバレないように、祖母の実家である日本の碓氷家に養子として引き取られることとなる。
隠されるように育てられたため学校には行かず、ずっと家庭教師が家に来ており、その家庭教師の1人がマリアの母親だった。

碓氷は表舞台で目立たないように生きていかなければならないことを自覚しつつ、地味に1人で生きる力を身につけるために高校に行こうと決める。イギリスにいる祖父から許しを得て、碓氷は星華高校で高校デビューを果たす。

碓氷の兄と出会う

美咲は、メイド・ラテのメンバーと一緒に参加した執事喫茶の立食パーティで碓氷に似た人物にすれ違う。
碓氷の複雑な出生を聞いて困惑する美咲は、学校で話す時間がなかったので、碓氷と二人で話す時間を作るために碓氷のアパートに行く。美咲が碓氷のアパートに向かうと、碓氷は不在だったが碓氷の兄、ジェラルドに出迎えられる。ジェラルドは碓氷の生家ウォーカ家の当主であり、碓氷の義兄である。

ジェラルドと美咲が話しているところに碓氷がスーツ姿で帰ってくる。二人きりになって美咲が碓氷に告白しようとすると、碓氷はジェラルドのSPのセドリックが聞き耳をたてているからと、告白を途中で遮る。
その後も碓氷はセドリックに後をつけられるようになる。

美咲はクリスマスに碓氷にプレゼントをするために、手編みのマフラー作りに挑戦して、遊園地に誘う。

クリスマス

遊園地に来たことがないという碓氷は、美咲の前で新鮮な反応を見せる。
観覧車で二人きりになった夜景を見ているときに、美咲は碓氷への想いを打ち明けようとするが、恥ずかしくてはぐらかしてしまう。
遊園地からの帰路に、二人は夕食を食べるためにファミレスに入る。美咲は周りの目を気にして、碓氷に想いを告げられない自分に不甲斐なさを感じてしまう。

それに勘づいた碓氷は悲しそうな顔をして美咲の家まで送り届ける。
美咲は碓氷のさみしそうな顔をみて、碓氷を追いかけて手編みのマフラーを渡して、やっとのことで自分の想いを告げる。ようやく碓氷と美咲は恋人同士となる。

年末にジェラルドが体調を崩したので、セドリックは急遽イギリスに帰国することとなる。
碓氷はマリアからウォーカー家が碓氷に干渉してくる理由を聞かされる。
それはウォーカー家の後継者のジェラルドが入院するほど病弱であること、そのため碓氷を第二の後継者として引き入れようとしていたのだ。

修学旅行

美咲達は修学旅行で京都へ行く。
美咲と碓氷が二人でいるときに、碓氷は3年生になったら雅ヶ丘学園に転校すると打ち明ける。美咲は碓氷が転校することに動揺し、自分に相談して欲しかったと言う。

自由行動を一緒に回る同級生たちと偶然はぐれた美咲と碓氷は、二人で清水寺に行く。そこで美咲は碓氷と二人で過ごす時間を大切にしたいと思い、付き合っていることを隠すのをやめる。

バレンタイン

修学旅行を終えて、美咲と碓氷が付き合っていることが噂となる。

碓氷は男子生徒から一目を置かれており、鬼会長である美咲との交際を不満に思った男子生徒達が多かった。
しかし美咲がチョコを渡し、碓氷が受け取り美咲の手作りチョコを食べるのを見て、生徒達は碓氷と美咲が付き合っていることを認めた。

メイド・ラテに新しい料理人

メイド・ラテでは新しいキッチンスタッフのサックンを雇うこととなった。サックンが作った和食は碓氷が褒めるほどの料理の腕の持ち主だった。
メイド・ラテに来店した美咲の妹である紗奈(すずな)は、注文したおにぎりを食べて父親が作ったものだと気づく。新たにやってきたキッチンスタッフのサックンは、美咲と紗奈の父親で、蒸発した筈の咲也(さくや)だった。

咲也は元々寿司職人をしていた。咲也の親友は、知り合いの借金を肩代わりするハメになったことをきっかけに、海外に飛んでしまう。それを聞いた咲也は居ても立っても居られなくて、店を閉めて家族を残して出てしまう。親友は遠い国で家庭を持っていたので、咲也は日本に帰ってきたことを碓氷に打ち明ける。

メイド・ラテの店長さつきは、碓氷と咲也の料理バトルを決行し、咲也が勝者となった場合メイド・ラテの正社員として働くように求める。両者が得意とする料理で争うこととなったので、和食が得意な咲也が不利で負けてしまう。しかし美咲も咲也と和解し、アルバイトとして働くことを認める。

碓氷の消息が途絶える

美咲は受験生なので将来について考えるようになる。美咲は将来のことを考えて、国公立大学を目指す。
あるとき、碓氷は放課後デートに美咲に雅ヶ丘学園の制服を着せて、雅ヶ丘学園に二人で向かう。そこで碓氷は自分の問題と真っ正面から向き合うために、イギリスに行こうと思っていることを打ち明ける。

碓氷の生家は現在も公爵家が住居と使用しているレイヴン城だった。
碓氷はイギリスに着いてからレイヴン城に閉じ込められ、携帯電話を没収され連絡を送ることすらできなくなり、美咲は碓氷から連絡が来ないことを不審に思う。
そこで美咲は雅ヶ丘学園に行き、五十嵐に碓氷がイギリスへ向かった理由を聞き出す。

五十嵐に協力を仰ぎ、碓氷の同級生たちにイギリス文化や教養などを身につけた上で、美咲は五十嵐と共にイギリスへ向かうことにする。

そして碓氷は自分の父親の話を聞かされる。碓氷の母親と父親は旅行先で出会ったと聞いていたが、真実は異なっていたことを知らされる。
実は日本ではなく、碓氷の実家で出会っていたことが判明する。碓氷の父親ユウは碓氷の母親パトリシアに使える執事だった。

碓氷奪還

イギリスではゴシップ誌に碓氷を悲観的に演出する記事が出回る。ウォーカー家の記念祭では、碓氷の存在に世間に注目が集まっていた。夏休みの時に、美咲はイギリスに向かう。
美咲は深谷にイギリスに行っている間、母親と妹のことを頼む。

碓氷が城で軟禁されていると、メイド服姿の美咲を見かける。碓氷は使用人が寝泊まりしている閉鎖的な場所に軟禁されていたので、美咲は使用人の制服を着て碓氷の部屋まで行こうとしたのだ。
作戦を実行する前に美咲は自分の行動が正しいかどうか迷うが、迷う美咲に五十嵐が告白をする。
美咲は五十嵐の告白に戸惑うが、自分の行動がウォーカー家にまで影響が出ることを見越して腹を括る。

美咲は碓氷がいる部屋で扉を隔てて話すが、他の使用人たちに気づかれて逃げる。碓氷は美咲と話した後、持ち前のフェロモンを用いて使用人たちをたぶらかし脱走をはかる。

無事、碓氷は日本に帰ることが決まり、碓氷と美咲は五十嵐と共に日本に帰国する。
美咲は空港で五十嵐に感謝の言葉を述べようとしたところ、五十嵐が美咲の腕を引っ張り碓氷の目の前でキスをする。

碓氷奪還のためにイギリス渡航に協力してくれた五十嵐に対して下手だった美咲はこれを機に好戦的な姿勢を取り戻し、碓氷も五十嵐に対して警戒心を強めるようになる。

卒業式から10年後

卒業式から10年後、碓氷はレイブン城のお抱え医師になり美咲は外交官になっていた。

二人は城の教会で結婚式を挙げる。
参列したさくらはくうがと結婚し第二子を妊娠しており、しず子がさくらと同行していた。葵はくうがのデザイナーとして活躍していた。
碓氷と美咲が結婚した時には、深谷は紗奈と結婚して3年目を迎えていた。
碓氷と美咲が結婚することで深谷と碓氷は義兄弟になり、同い年なのに義兄弟になったことで火花を散らしていた。

『会長はメイド様!』の登場人物・キャラクター

主要人物

鮎沢 美咲(あゆざわ みさき)

CV:藤村歩(幼少時代 - 諸星すみれ)
星華高校初の女生徒会長。美咲が中学生のころ、父親が借金を残して蒸発したことをきっかけに、男嫌いになる。苦しい家計を助けるため、シフトの都合などから隣町にあるメイド喫茶メイド・ラテで美咲(ミサ)としてアルバイトをしている。
性格はとても真面目で責任感も強く、非常に努力家。美人でスタイルも良いが本人に全く自覚はなく、お洒落等に関しても興味がない。文武両道だが、料理は苦手である。
会長としての威厳が失われることを恐れ、学校関係者にはアルバイトのことを秘密にしていたが、拓海と3バカには2年春ごろにバレてしまう。だが4人とも周囲にはばらさず、メイド・ラテの常連客となる。
幼少期の頃から真面目で厳しいが人の面倒見が良く、幼馴染の陽向によると小学生の時は男子からの人気が高かった。
恋愛方面に関しては鈍く、碓氷との関係についても、冷静でありたいのに心を乱され続けるため向き合い方に悩む。

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