ルサンチマン 著者:花沢健吾
ビッグコミックスピリッツ(小学館)にて
2004年3号から2005年12号まで連載
全4巻(新装版は全2巻)
2012年に新装版が製作
その帯には「報われない傑作」と銘打たれている
VR(バーチャルリアリティ)での
もてない男の恋愛が題材の近未来作品(※)
※2015年の東京が舞台
この2015年は連載時の2004年から
10年後を想定したもの
現実を直視するからこそ仮想な作品
現実世界で絶望的にモテない男達が現実を諦め
仮想現実(アンリアル)に愛と救いを求める
といった内容が作品の基調となっているため
同様の題材を扱った他の作品に比べ
現実世界と仮想世界との落差を強調した内容が特徴
また作中のゲームは性行為前提のプレイであり
男性の性的欲望が強く反映されている作品でもある
作中に登場するVR機器
アンリアルに入るのに最低限必要とされる物
・ヘッドギア(HMD)
・カメラ(動きをトレースする)
・パソコン
・AIソフト
・感圧グローブ(全身スーツもある)
感圧(触覚出力機能)グローブは
跡を残すほどの痛みを与えてしまう事もある
※作中に出てくる物で
こちらの現実世界ではまだ実装できていないのは
感圧装置、AI(人工知能)
仮想世界の主人公
自身が高校生であった時の写真を加工して作った
ニキビを消したり
鼻を高く細く小さくなど
イケメンになるように修正してある
これをアバター(自分の分身となるキャラクター)
として主人公は仮想世界の中を動き回る
現実世界の主人公
坂本拓郎(通称たくろー)
ウオト印刷という零細印刷所に勤める独身
デブでハゲ進行気味のさえない男
30歳の誕生日を迎えて以降
これからもうだつのあがらない人生が続くことを嘆いている
ストーリー その1
30歳の誕生日に旧知の友人3人と飲んだ際
自分以上にさえない男であるはずの越後大作に
女にもててしょうがない上に
仕事まで辞めたという話を聞かされる
しかしそれはいわゆるゲームの世界であると聞き
いったんはたくろーは呆れる
しかし飲み会の後
越後のアパートでゲームをやらせてもらうと
たくろーの想像を上回る
現実感あふれるものだった
ネトゲ廃人
越後大作(えちご だいさく)
たくろーに最新式のアンリアルの魅力を教えた
たくろーの学友
30歳独身
無職チビ不細工真性童貞とたくろーより
さらに現実社会での負け組のスペックとされる
パン工場に勤めていたが
2014年末にその工場に火災が発生した際に
放火の疑いをかぶせられ解雇
以後貯金とパン工場でもらったパンで生活
現実世界に反比例して
アンリアルにおける地位やレベルは高い
いわゆるネトゲ廃人である
アンリアル、仮想現実での越後
本作に登場するのは
ギャルゲーのプレイヤーが主であるが
他にもRPGやアクションゲームの
プレイヤーが作中に登場している
作中では女性型NPC(キャラごとに人口知能がある)
をソフトにより購入したものが
ギャルゲープレイヤーと呼ばれる
女性NPCに加え
バーチャルセックスのための
各種デバイスを購入すれば
ギャルゲーは性描写ありのエロゲーへと変貌する
ストーリー その2
完全な現実逃避とあきれつつ
うらやましく思ったたくろーは
ギャルゲーを楽しむための
パソコン一式を貯金をはたいて購入
自分も仮想現実の世界を楽しもうとする
ストーリー その3 恋人選び
たくろーはAIソフト売り場で
悩みに悩み、大量の女性(AIソフト)の中から
一人を選ぶなんて無理と思っていたとき
偶然陳列棚の下に隠れるように落ちていた
TUKIKO(月子)というソフトを見つけ購入する
月子との仮想現実での生活を楽しもうとするが
プレイをしていくうちにそのAIソフト「月子」は
普通のAIとは違うことに気付かされていく
そして現実でも変化は訪れる
現実でも女性と接点ができてしまった
明らかになっていく月子の正体
月子を取るか、現実を取るか、選ばされるたくろー
そして月子の真相に伴い
仮想現実世界(アンリアル)は
現実世界を巻き込む大きな事件へとなっていく
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