月がきれい(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『月がきれい』とは、2017年4月から完全新作オリジナルアニメとしてTOKYO MXなどで放送されたアニメ作品。原作を持たないオリジナルアニメでありながら、アニメ製作には『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』などで有名なfeel.、監督には『暗殺教室』で知られる岸誠二にを据え、シリーズ構成は『デジモンアドベンチャーtri』を手掛けた柿原優子など、多くの実力者たちが今作品の製作に携わった。
茜と同じ光明高校に通うために猛勉強を始めた小太郎。勉強に励む小太郎の様子を見て感心していた母親だったが、三者面談で一転。志望校がクラスで茜ただ一人が受験する光明高校だと聞かされ、その不純な動機から激怒する。将来のことを考えた上での選択だと言い張る小太郎に、『わざわざ遠い千葉の高校を選んで、そこで何がしたの』と問い詰める母親。小太郎は何も言い返すことができず、逃げるように自室に篭ることしかできなかった。
母親とぎこちない関係のまま猛勉強を続ける小太郎。だが成績は伸びず、状況は好転しない。そんな時、父親から『光明高校を受験する代わりに、滑り止めとして市立高校も受験する』と告げられ、条件付きで光明高校の受験を許可される。そして、光明高校の受験を勧めない担任に対し、母親は『頑張っているのだから受けさせてあげたい』と説得していたことも打ち明けられた。
年も明け、茜は推薦入試で先に光明高校へ合格。迎えた一般受験日の朝、小太郎は手作りの弁当を作ってくれた母親と父親に『ありがとう』とお礼を言って、受験会場へと向かった。
最終話 「それから」
光明高校の受験に失敗した小太郎。立花から自身の経験を小説にしてみたらどうだと勧められ、密かに茜への想いを綴った小説を執筆し始める。
父親との約束通り滑り止めとして市立高校を受験して合格し、小太郎は春からは千夏と同じ市立高校へと通うことが決まった。市立高校への合格が決まった日、千夏から告白を受けるも小太郎ははっきりと断る。だが千夏から小太郎に告白し振られたことを聞かされた茜はこれからの遠距離恋愛が不安になり、バイト代で会いに行くと話す小太郎の前で泣き出してしまう。
卒業式の二日後、茜は引越しの直前に千夏から小太郎が投稿していると思われる小説が掲載された投稿サイトを教えられた。『13.70』のタイトルで間違いなく小太郎の作品だと気付いた茜は、連載途中の小説にコメントを残す。お囃子の稽古後に茜のコメントを確認した小太郎は千葉方面へと向かう電車が走る線路に向かって走り始める。新居へと向かう電車の中で茜は最新話が投稿された小太郎の小説を読み、終章で綴られた小太郎の強い想いを受け取って涙した。小太郎は夕暮れ時の河川敷で茜の乗る電車に向かって『大好きだ!』と叫んだ。
『月がきれい』の登場人物・キャラクター
メインキャラクター
安曇 小太郎(あずみ こたろう)
CV:千葉翔也
本作の主人公で、小説家志望の中学三年生。文芸部部長として活動する傍ら、小説家を目指し執筆を続けている。出版社から『才能がないからラノベ作家を目指した方が良い』と勧められたが、本人はラノベ作品には抵抗があり、最後まであくまで純文学作家として執筆を続けた。
国語は得意だがそれ以外の教科はあまり得意ではなく、学業は全般として苦手。運動も得意ではなく、クラスでは目立たない地味なカーストに属している。だが茜と付き合い始めたことで徐々に内気な性格も変わっていき、時には大胆な言動も見せるようになった。
茜が引っ越す間際には自身の胸の内を綴った小説をネット投稿サイトにアップし、それが想像以上に共感を集め、茜の元へと届いた。最終話のエンディングでは大人になった姿も描かれていたが、スーツを着て会社を勤めをしている風貌から小説家になる夢は叶わなかったと思われる。
水野 茜(みずの あかね)
CV:小原好美
本作のヒロイン。陸上部員として数多くの大会で入賞しており、学業の成績も良い。控えめな性格で極度の上がり症で、緊張すると常に持ち歩いている芋のマスコットを揉んで緊張を解している。
父親の転勤によって千葉へ引っ越すことになり、光明高校の推薦入試を受けた。だが光明高校の一般入試を受けた小太郎は落ちてしまい、今後の遠距離恋愛に不安を抱くようになる。千葉へと向かう電車の中で千夏から教えてもらった小太郎の小説から自分への強い想いを再確認し、交際を続けていくことを決意。最終話のエンディング後では小太郎との間に子を授かっている様子が描かれていた。
クラスメイト
山科 ろまん(やましな ろまん)
CV : 筆村栄心
小太郎の親友で、ピンクの髪色、ヘアピンなどの個性的な外見と中性的な顔立ちから一部の女子から高い支持を集める男子。担任の園田に思わせぶりな言動を多く見せるが、本人はあくまで『先生として好き』と公言している。遊園地に行った際に小太郎に茜と逸れるように仕組もうとしたり、最終話で小説をネット投稿サイトにアップすることを勧めるなど、さり気ないアシストで小太郎の恋路を支え続けた。
小笠原 大地(おがさわら だいち)
CV : 金子誠
小太郎とろまんの親友で、いつも三人で行動している。柔道部部長でありながら成績優秀の文武両道、面倒見も良いが初見で相手の体重の変化を見抜くことができるせいか、女子からは少しばかり距離を置かれている。
永原 翔(ながはら しょう)
CV : 広瀬裕也
サッカー部に所属するスクールカースト上位層の所謂「チャラ男」。
節子と交際を続けていたが、何かと理由をつけてラブホに誘い出す上にホテル料をたかり続けていたため、最終的に修学旅行後にフラれてしまった。だが本人は悪気があったとは思っていないようで、修学旅行中に節子のお金でライブに行ったことをクラスメイトたちに自慢していた。
稲葉 保仁(いなば やすひと)
CV : 石井マーク
永原翔と共にサッカー部に所属している。だが永原とは対照的に、性格もルックスも地味で目立たない。
本編の最後に時折放送されたCパートでは、美羽との交際中の様子が描かれており、終始彼女のペースに振り回され続けていた。
金子 翼(かねこ つばさ)
CV : 熊谷健太郎
坊主頭の野球部員。
野球部で培った体力が自慢の自信家な性格をしている。女子に対してデリカシーのない発言が多いが、決して悪気があるわけではなく、頻繁に揶揄われている心咲は辛辣な言葉をかけつつも満更でもない様子だった。
佐藤 節子(さとう せつこ)
CV : 鈴木美園
裕福な家庭育ちのオシャレで中学性らしからぬ大人びた雰囲気を持つ女子。だがガサツな一面も多々あり、口も悪い。
永原と付き合っていたが、ムードも御構い無しにラブホにばかり誘う姿に幻滅。修学旅行後に別れ、仲の良いクラスメイトたちに永原の遠慮のなさを暴露した。
宮本 心咲(みやもと あいら)
CV : 石見舞菜香
強気な性格でクラスの女子の中では一際目立つリーダー的存在のポジション。
だが人一倍素直だったり、真っ直ぐな押しに弱い純粋な一面もあり、Cパートではクラスメイトに『かわいい』と言い寄られ赤面する姿も見せていた。
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目次 - Contents
- 『月がきれい』の概要
- 『月がきれい』のあらすじ・ストーリー
- 第1話 「春と修羅」
- 第2話 「一握の砂」
- 第3話 「月に吠えろ」
- 第4話 「通り雨」
- 第5話 「こころ」
- 第6話 「走れメロス」
- 第7話 「惜しみなく愛は奪う」
- 第8話 「ヰタ・セクスアリス」
- 第9話 「風立ちぬ」
- 第10話 「斜陽」
- 第11話 「学問のすすめ」
- 最終話 「それから」
- 『月がきれい』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 安曇 小太郎(あずみ こたろう)
- 水野 茜(みずの あかね)
- クラスメイト
- 山科 ろまん(やましな ろまん)
- 小笠原 大地(おがさわら だいち)
- 永原 翔(ながはら しょう)
- 稲葉 保仁(いなば やすひと)
- 金子 翼(かねこ つばさ)
- 佐藤 節子(さとう せつこ)
- 宮本 心咲(みやもと あいら)
- 今津 美羽(いまづ みう)
- 陸上部
- 比良 拓海(ひら たくみ)
- 西尾 千夏(にしお ちなつ)
- 滝沢 葵(たきざわ あおい)
- 安曇家
- 安曇 龍之介(あずみ りゅうのすけ)
- 安曇 淳子(あずみ じゅんこ)
- 水野家
- 水野 洋(みずの ひろし)
- 水野 沙織(みずの さおり)
- 水野 彩音(みずの あやね)
- その他
- 園田 涼子(そのだ りょうこ)
- 立花 大輔(たちばな だいすけ)