ストロボ・エッジ(Strobe Edge)のネタバレ解説・考察まとめ

『ストロボ・エッジ』(Strobe Edge)とは、2007年から2010年まで『別冊マーガレット』(集英社)にて連載された少女漫画。作者は『アオハライド』『思い、思われ、ふり、ふられ』で知られる人気漫画家の咲坂伊緒。2015年に福士蒼汰・有村架純主演、廣木隆一が監督を務め実写映画化し、第58回ブルーリボン賞受賞。おっとりで素直な性格の主人公仁菜子(になこ)が学年で一番人気の蓮(れん)に初めて恋心を抱く学園青春ロマンスである。

安堂が仁菜子の背中を押すシーン

単行本10巻第35話のシーン。仁菜子が自分のせいで蓮への気持ちにブレーキをかけていることを悟った安堂は「同情するなら俺と付き合って」と突然仁菜子にキスをする。仁菜子は反射的に頬を叩こうとするがその手を止め「わざと自分が悪者になろうとしてるんでしょ」と安堂の真意を見破る。「安藤くんにばかり嫌な役回りをさせてごめんなさい」と泣きながら謝る仁菜子の額にキスをし、安堂は「今ならまだ間に合う」と蓮の元へと行くように仁菜子を優しく促す。

仁菜子が蓮にすべての想いをぶつけ二人が結ばれるシーン

単行本10巻36話のシーン。安堂に背中を押されようやく蓮にすべての想いを伝えることを決心し走り出した仁菜子。蓮が乗っているであろう電車を目前にして人混みに阻まれる。電車が出発してしまい間に合わなかったかと思われたが、そこには同じく人混みをかき分けて電車を降りていた蓮の姿が。「聞いてほしいことがあるの」と切り出し泣きながら自分の想いを告げる仁菜子とそれを愛しい表情を浮かべながら聞く蓮。こうして二人の想いは通じ合い結ばれるのであった。

『ストロボ・エッジ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

キャラクターのモデル・名前の由来

木下 仁菜子(きのした になこ)

作者がヘアカタログを見て一目惚れした一般の方。その方の性格を作者が想像し仁菜子が出来上がった。

上原 さゆり(うえはら さゆり)

この先主人公との関りが多くなるからという理由で、仁菜子の友人の中で唯一名字が決まっている。
作者がマキシマムザホルモンのベースを担当している「上原 太(うえはら ふとし)」さんのファンであることから「上原」と名付けられた。

作中の仁菜子が歌っている鼻歌はMONGOL 800の「小さな恋のうた」

単行本7巻の巻末にて第26話で歌った鼻歌を読者に募集し、9巻で発表された。選考基準は
1)仁菜子と蓮2人が歌いそうなもの
2)悲しい曲ではないこと
3)ヒット曲、CMソングなどたくさんの人が知っていること
4)歌詞
としている。

蓮の髪型は途中から少し描き方が変化している

単行本6巻第21話から蓮の髪型が少し変わっている。作者曰く蓮は元々描きずらく、髪型を変えることで頭の形が多少取りやすくなった。

蓮には幻の兄がいた

単行本10巻フリーページに記載。作者の想像では蓮には年の離れた破天荒で不精ひげ、ボサボサ頭の放浪癖のある兄が存在していた。が、担当していた人にやんわりと却下され、幻の兄となった。

蓮はときめいた時に鎖骨あたりを触る癖がある

単行本10巻に記載。蓮はときめくと鎖骨のあたりがキシキシすると書かれている。実際、作中何度か蓮が鎖骨あたりを抑えるシーンが描かれている。

本作原稿が紛失したことがある

作者がコンビニのコピー機に原稿を忘れ、紛失。絵は番外編『~未完の地図~』の扉絵の下絵。

咲坂伊緒は仕事中にお気に入りの曲を聞いている

単行本7巻のフリースペースに記載されている。
作者の咲坂伊緒は下絵の作業からお気に入りの曲を聞きながら作業をしている。
以下曲一覧。
・APOGEE/アヒル
・ELLEGARDEN/Missing
・DOPING PANDA/Transient happiness
・Perfume/チョコレイトディスコ
・フジファブリック/パッション・フルーツ
・BUMP OF CHICKEN/プラネタリウム
・マキシマムザホルモン/糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー

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