知る人ぞ知る名作映画まとめ!まさかのDVD化が実現した作品も!

ここではDVD化された知る人ぞ知る名作映画をまとめた。大人気ゲーム『スーパーマリオ』の知られざる実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』、ヴィンス・ニールやシーラEといった本物のミュージシャンが出演するロックなB級映画『フォード・フェアレーンの冒険』などを紹介している。

▼『燃える昆虫軍団』

出典: moon.ap.teacup.com

”燃える昆虫が蠢く恐怖のトラウマ・カルト・パニック映画がまさかの復刻!”

トーマス・ペイジの原作をジュノー・シュウォーク監督が映画化した1975年の作品。地震が原因で地上に出現した火を放つ昆虫が地表に出現、主人公の科学者がゴキブリと交配させたところ、知能を持って益々パニックになってしまうという、トンデモなムシムシ大行進パニック作。B級怪奇映画の巨匠ウィリアム・キャッスルが製作を手掛けている。人間の体に張り付いた虫が燃えるシーンは、あの『 熱い空気 家政婦は見た!夫婦の秘密 』の耳にマッチが!並みのトラウマ・シーンです!

この邦題のセンスはナイス!蠢く燃える昆虫の群れは正に悪夢!日本ではテレビ東京系の放映でお馴染みの(?)カルト・パニック作が日本でもDVD化!

『燃える昆虫軍団』予告編

本作の魅力は、前半と後半のアンバランスにある。ありがちな動物パニックものが、後半で唐突に気狂い博士の研究譚へと変貌する。そのダイナミックな展開はエキサイティングですらある。

出典: www5b.biglobe.ne.jp

野心が空回りした典型的な失敗作という感はありますが、少年を夢中にさせるようなSFマインドに溢れた『燃える昆虫軍団』は、愛すべき小品です。

出典: www.h7.dion.ne.jp

登場しますのは、南米産の馬鹿でかいゴキブリ。とはいっても、日本のゴキブリとは形状がちと違っておりまして、平べったいフナムシっぽい風体であります。

出典: ameblo.jp

▼『世界が燃えつきる日』

出典: www.allcinema.net

”予算を注ぎ込んだトンデモ超大作だが、水陸両用車ランドマスターがカッコイイぞ!”

『エアポート'75』をヒットさせたジャック・スマイトが、ロジャー・ゼラズニイの小説「地獄のハイウェイ」を映画化した1977年の作品。主演はジャン・マイケル・ヴィンセント、ドミニク・サンダ!核戦争後の荒廃した世界を舞台に生き残りに掛ける人々の生き様を描く。

フォックスが社運を賭けて予算をつぎ込んだものの、チープな特殊効果のオンパレードと、単調なストーリーで興行的に大失敗に終わった。音響にも金を使って「サウンド360」を開発したが、あんまり効果的では無かったのか...。しかし、クルーが乗り込む水陸両用車「ランドマスター」の雄姿が観られるので貴重!デジタルニューマスター+吹き替え入りで復刻!

『世界が燃えつきる日 特別版』予告編

見所はやはりランドマスターの雄姿と変な色の空であろうか?同じ頃に製作された『スター・ウォーズ』とは比較にならないほどのSFXは歴然とした差がある。

出典: blogs.yahoo.co.jp

砂漠を疾走するランドマスターを見て燃えないはずがない!昔はよくテレビで放送されていたので、ランドマスターの疾走シーンが印象に残っている人も多いでしょう。

出典: palladion.fantasia.to

巨大ゴキブリの群れに追いかけられるシーンは何度観てもおっそろしい。タネも仕掛けもないベタベタな近未来SFではあるが、このぐらいベタだと却って素直に楽しめてしまうような気がする。

出典: www.jtnews.jp

▼『セコンド~アーサーハミルトンからトニーウィルソンへの転身』

”1966年、このスリリング極まりないサスペンスは時代を超越していた!”

デヴィッド・イーリイの原作を、ジョン・フランケンハイマー監督、ロック・ハドソン、セローム・ジェンス主演で映画化した1966年の作品。銀行の重役でありながら、現在の人生に飽き飽きした男が、今までとは違った人生を与える科学者グループがあると知り、手術を受ける。彼は新たに高名な画家としての人生を得るが、精神的に不安定になる。そして、新しい人生への適応力が無いと判断された人間の過酷な運命を知るが...。

早すぎたサイコ・サスペンス・スリラーの大傑作は、一体何で単体で(おかしなカップリングで過去に出てました)DVDになっていなかったのだろう?って恨み節も出ようというモノ!

『セコンド~アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身』予告編

SF的アイディアを散りばめつつ、端正なモノクロで描かれた不気味で強烈なスリラーの名作。ジョン・フランケンハイマーの代表作の1つでもある。

出典: d.hatena.ne.jp

早すぎた傑作!不安定なキャメラ、脊髄に響くような音楽、モノクロ。すべてが不安感を掻き立てる。ひょっとして、あなたの友人も!?

出典: www.intercritique.com

フランケンハイマー監督のキャリアをみると、この時期なかなか先駆的な作品を撮っていたようだ。これもそのひとつで、早すぎた作品と言える。

出典: info.movies.yahoo.co.jp

▼『ベルリン・アレクサンダー広場』

出典: www.amazon.co.jp

”ドイツの異才監督が残した集大成的な15時間超の大作がまさかのDVD化!”

人種差別、同性愛、テロリズムといった挑発的な作品を残し、37歳の若さで急逝したニュー・ジャーマン・シネマを代表する名監督、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの長年の念願だった、アルフレート・デーブリーンの原作を映像化した1979年~1980年製作の作品。二つの世界戦争に挟まれた不穏な時代のベルリンを舞台に、普通の男が過酷な運命と共に生きていく様を壮大に描いた物語。ギュンター・ランプレヒト、ハンナ・シグラ(マリア・ブラウン!)出演!

14編のドラマで構成された15時間に及ぶ超大作で、劇場ではマラソン上映とばかりにぶっ通しで公開された作品が、まさかまさかのDVD&ブルーレイ化!

映画『ベルリン・アレクサンダー広場』予告編

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