『スケープゴート』とは、幸田真音の政治小説、およびそれを原作とした2015年のWOWOWのテレビドラマである。原作は『婦人公論』にて2013年から2014年まで連載された。日本初の女性総理大臣が誕生するまでのサクセスストーリーを描いた作品である。ドラマでは主人公の三崎皓子を黒木瞳が演じ、その元恋人でテレビ局役員の矢木沢峻を石丸幹二が演じた。権力闘争の渦中で奮闘する女性の姿をスリリングに描いている。
『スケープゴート』の概要
『スケープゴート』とは、幸田真音による小説、およびそれを原作としたテレビドラマである。原作は雑誌『婦人公論』にて2013年1月22日号から2014年6月22日号まで連載され、2014年10月10日に中央公論新社から単行本が刊行された。
2015年にはWOWOWの連続ドラマW「日曜オリジナルドラマ」枠にてテレビドラマ化された。放送期間は2015年4月12日から5月3日までで、全4話で構成されている。
本作は、日本初の女性総理大臣が誕生するまでのサクセスストーリーをスリリングに描いた作品である。主人公の三崎皓子(みさき こうこ)を黒木瞳が演じる。黒木瞳は、同局のドラマ『第三のミス〜まず石を投げよ〜』以来5年ぶりの主演となった。
皓子のかつての恋人で大物政治家の背後で暗躍するテレビ局役員・矢木沢峻(やぎさわ しゅん)役は石丸幹二が演じ、WOWOWドラマ初出演を果たした。また、皓子を政界に引き込む大物政治家として古谷一行が出演するほか、佐々木希が皓子の娘役、山口紗弥加が報道部記者役を演じる。共演者には小市慢太郎、相島一之、光石研、神保悟志、小林隆、西岡徳馬らが名を連ねている。
石丸は「能力のある女性が一国のトップになっていくサスセスストーリーに爽快感を覚えました」と物語の魅力を語り、「フィクサー的な役回りに面白みを感じています。そして主人公は、かつて自分が恋人であったことを誇りに思える女性。そんな彼女に見合うような男性像を作ろうと思います」と意気込んだ。
また、黒木の大ファンだという原作者の幸田は、「政界に限らず、自らの夢の実現や社会のために、迷い、悩みながらも頑張っている日本全国の多くの女性たちと、それを見守る男性たちに、心からエールを送るような、そんなドラマになるのは間違いないでしょう」とコメントを寄せた。
『スケープゴート』のあらすじ・ストーリー
政治家への転身と入閣
経済コメンテーターとして名を馳せる大学教授の三崎皓子(みさき こうこ)は、20年もの間音信不通であったかつての恋人・矢木沢峻(やぎさわ しゅん)からの突然の電話をきっかけに、政界への扉を開くこととなる。矢木沢の仲介によって、政権奪還をもくろむ明正党総裁・山城泰三(やましろ たいぞう)と引き合わされた皓子は、党の勉強会座長への就任を打診される。
学生時代からの父親との確執が原因で政治の世界を敬遠していた皓子は即答を避けたものの、世論を巻き込んだ謀略的な報道によって半ば強制的に引きずり込まれる形となる。そして夫・三崎伸明(みさき のぶあき)の後押しもあり、政界入りを決意した皓子は民間人として金融担当大臣に起用され、政治の舞台へと足を踏み入れる。
試練と銀行危機
大臣として官僚や政界の荒波に放り出された皓子は、入閣早々から大いなる試練に直面する。突如として勃発した静浜銀行の取り付け騒ぎにおいて、古参議員たちから即時の問題解決を厳しく迫られる。独自調査によって問題の核心がプライム電器にあることを見抜いた皓子は、事態を収束させるべく公的資金の注入を党の最高幹部に要請。しかし、山城総裁からその要請を冷徹に却下されてしまい、政界の非情さと権力の壁の前に一時は絶望的な窮地に追い詰められることとなる。
選挙戦と官房長官への昇進
数々の政治的障壁やトラブルを乗り越えて銀行破綻の危機を防いだ皓子は、その手腕と強い使命感を山城に認められ、参議院議員選挙への出馬を打診される。家族への影響を懸念して最初は躊躇するものの、夫の支えを再び受けて出馬を決断する。選挙戦の最中には様々な妨害や古参議員たちからの根強い反発を受けるが、それらを退けて故郷の京都から出馬してトップ当選を果たし、見事に国政の場へと進出する。その後、首相となった山城から要請を受け、国家の要である官房長官に抜擢される。
陰謀と運命の行方
女性初の総理大臣を目指して階段を駆け上がる皓子の華々しい活躍の裏では、政権のイスを狙う古老たちが結託し、彼女を失脚させてスケープゴートに仕立て上げようと不穏な動きを見せる。選挙期間中に急逝した実父との複雑な因縁や、不可解な行動を繰り返す矢木沢の真意が絡み合う中、権力と欲望、そして激しい嫉妬が渦巻く永田町の権力闘争が激化していく。やがて山城総理自身が病に倒れるという突発的な事態が発生し、政治の頂点を目指す皓子は、冷酷な運命の荒波の中で生贄となるのか、それとも時代の切り札となるのかという過酷な局面に直面する。
『スケープゴート』の登場人物・キャラクター
主要人物
三崎皓子(みさき こうこ/演:黒木瞳、島ゆいか(高校時代))
経済コメンテーターを務める大学教授。学生時代に自身の父親との間に生じた深い確執から政治の世界を長年敬遠していたが、20年ぶりに接触してきたかつての恋人・矢木沢峻からの連絡を転機として、数奇な運命から政界の荒波へと身を投じることとなる。
明正党総裁の山城泰三によって見出され、民間人として金融担当大臣に電撃起用されると、持ち前の知性と強い使命感で銀行の取り付け騒ぎといった危機を乗り切る。その後、故郷の京都から参議院議員選挙に出馬してトップ当選を果たし、日本初の女性総理大臣を目指す過程で山城内閣の官房長官へと上り詰めていく。しかし、その華々しい活躍の裏で、永田町に巣食う古老たちの権力闘争や政治的謀略の標的となり、過酷な運命の渦中へと巻き込まれていく。
矢木沢峻(やぎさわ しゅん/演:石丸幹二)
東都テレビの取締役を務める、政財界の裏側に強い影響力を持つ男。かつて三崎皓子と恋人同士であったが20年前に音信不通となり、その後突如として皓子の前に現れて政界への扉を開かせるキーパーソンとなる。
政権奪還を狙う大物政治家・山城泰三の背後で暗躍し、皓子を権力の舞台へと引き合わせるフィクサー的な役割を担う。冷徹で謎めいた行動の真意が見え隠れし、皓子の人生や政治生命に多大な影響を与え続ける存在として描かれる。
山城泰三(やましろ たいぞう/演:古谷一行)
画像左
明正党を率いる総裁であり、のちに内閣総理大臣へと返り咲く大物政治家。政権奪還と党勢拡大をもくろむ中で、世間の注目を集める経済学者・三崎皓子の才能に目をつけ、巧妙な策略を用いて彼女を民間人閣僚として政界へ引きずり込む。
冷静沈着で冷徹な政治手腕を持ち、危機に直面した皓子をあえて厳しい局面に置く一方で、その政治的センスと突破力を高く評価して要職へと抜擢していく。日本の頂点を目指す政治闘争のなかで、皓子にとって最大の支援者でありながらも、時には大きな壁となる圧倒的な存在感を放つ。
三崎家
三崎麻由(みさき まゆ/演:佐々木希)
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目次 - Contents
- 『スケープゴート』の概要
- 『スケープゴート』のあらすじ・ストーリー
- 政治家への転身と入閣
- 試練と銀行危機
- 選挙戦と官房長官への昇進
- 陰謀と運命の行方
- 『スケープゴート』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 三崎皓子(みさき こうこ/演:黒木瞳、島ゆいか(高校時代))
- 矢木沢峻(やぎさわ しゅん/演:石丸幹二)
- 山城泰三(やましろ たいぞう/演:古谷一行)
- 三崎家
- 三崎麻由(みさき まゆ/演:佐々木希)
- 三崎伸明(みさき のぶあき/演:小林隆)
- 三崎慧(みさき けい/演:磯村勇斗)
- 樋口家
- 樋口大悟(ひぐち だいご/演:光石研)
- 皓子の母(演:池田道枝(老年期))
- 皓子の実姉(演:黒田福美(成年期)、布施柚乃(少年期))
- 記者
- 秋本つかさ(あきもと つかさ/演:山口紗弥加)
- 閣僚
- 天海俊郎(あまみ としろう/演:相島一之)
- 明正党
- 田崎敬吾(たざき けいご/演:神保悟志)
- 小関嗣朗(こせき しろう/演:西岡徳馬)
- 佐伯(さえき/演:矢柴俊博)
- 山城の秘書(演:冨家規政)
- 金融庁
- 審議官(演:三上市朗)
- 山下巧(やました たくみ/演:小市慢太郎)
- その他
- シンディ(演:コトウロレナ)
- 皓子の選挙参謀(演:野添義弘)
- 大野(おおの/演:菊池均也)
- 長部(ながべ/演:中野剛)
- 『スケープゴート』の用語
- 明正党(めいせいとう)
- 静浜銀行(しずはまぎんこう)
- プライム電器(プライムでんき)
- 『スケープゴート』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:平原綾香「Prayer」
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