少女終末旅行(Girls' Last Tour)のネタバレ解説・考察まとめ

「少女終末旅行」とは、WEBマンガサイト『くらげバンチ』で連載された作者「つくみず」による漫画作品。2017年に「WHITE FOX」製作でアニメ化。文明崩壊が起こった終末世界を主人公の「チト」と「ユーリ」は半装軌車「ケッテンクラート」に乗って旅をする。ほのぼのした日常系の作風でありながら、時折垣間見える世界観が切ない。

チト・ユーリの持ち物

ケッテンクラート

二人の移動手段である半装軌車。古代の文献から復元されたものであり、設計自体は相当に古いが生産されたのは最近。各部に改造が施されているため、本来の設計とは異なっている部分も多い。
チトが運転し、ユーリと荷物が荷台に乗っている。
頑丈に出来ているが年期が入っているのか壊れてしまうこともある。
荷台には故郷から持ってきた様々な道具が積んであり、長い距離を移動する二人にとっては必需品で、おじいさんから授かったものでもある。

武器

人間は殆ど存在しないが、二人は常にヘルメットを被り銃器を携帯している。
イシイやカナザワは武装しておらず、これはチトとユーリが旅に出る前に居たところが争いの多い場所にいたためと思われる。
ユーリは実際に何度か遊びで銃を撃っており、そこそこ腕も良い。
一度だけレーションを食べようとした際に、ユーリが1人占めするために銃をチトに向け脅かし、視聴者をヒヤリとさせた。

終末世界において本はとても貴重なもの。
チトは読書好きで本を何冊か所持し、自らも日記を書いている。
そのためチトは古代文明について知識を持っているなど、ユーリよりも知識深い。
しかしユーリの方は本に価値を感じず、チトの大事な本を燃やし怒らせてしまったことも。

写真機

カナザワから貰ったもの。
デジタルカメラで容量はかなり残っている。
チトとユーリは各所で写真を撮り、自分達の生きた記録を残していく。
カメラの中にはカナザワが撮った時代のものから、もっと昔のまだ文明があり人間達が普通に生活していた頃のデータも入っていた。

ラジオ

ユーリが墓の中で発見した物。
故人の所有物なのだから元の場所に返せとチトは言ったが、あまり墓の概念を理解していなかったユーリは何かに使えそうだと思いそのまま持ってきてしまった。
ラジオからは時折、人間の声で歌っているような音楽が流れていたが、それはエリンギたちの通信シグナルであった。

『少女終末旅行』の名シーン・名場面

チト・ユーリの過去

あまり多くは語られていないチトとユーリの過去。
二人は育ての親であるおじいさんと暮らしをしていたようである。
しかし何らかの事情でその地域で紛争が起こり、おじいさんは子供である二人だけなら逃げられると、テッケンクラートに二人を乗せて町から送り出した。
おじいさんの生死は不明で、二人はその事をどう思っているのか、現在でも時折おじいさんを思い出している。
ユーリはおじいさんの夢を見て涙していた。

ヌコの正体

ヌコの成体が現れ、ユーリは食べられてしまう。
チトはユーリを助けるために後を追うが、ヌコの成体はユーリを食べたのではなくユーリが所持していたラジオ機を食べただけであった。
ヌコの正体は、都市にある核やバッテリーなどのエネルギーを食べて無効化する生き物であった。
一つの都市のエネルギーを食べ終わると次の都市に移動し、地球上の全ての核などのエネルギーを消していくのが使命だという。
そしてその使命が終わると地球は終わりを向かえて活動を停止し、エリンギたちも眠りに付く。
チトとユーリの居る世界はもう殆どの機能が停止し、動植物や人類も滅び、あとは後処理だけという緩やかに終わりに向かっている状態なのである。
最上層以外の都市を回ってきたがチトとユーリ以外の生命体の確認は出来ていないとエリンギは言い、イシイやカナザワの安否も不明。
もし最上層に人間がいなかったら、今生きている人間はチトとユーリだけなのだろうか。

カナザワが持っていたカメラのデータ

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