エースをねらえ!(山本鈴美香)のネタバレ解説・考察まとめ
「エースをねらえ!」は山本鈴美香による日本の少女漫画。集英社「週刊マーガレット」に連載された。少年少女を中心にテニスブームを巻き起こしたスポ根漫画として知られている。アニメ化、映画化の他に、上戸彩主演でテレビドラマ化もされている。テニスの才能を見出されたひろみが厳しい練習に耐えながら一流選手目指して練習に励む、恋と青春の物語。
CV:高坂真琴/水谷優子(エースをねらえ2、ファイナルのみ)
県立西高等学校1年生。竜崎麗華(お蝶夫人)に憧れてテニス部に入部した。お蝶夫人から妹のように可愛がられ、日々楽しくテニスをして過ごしていたが、新任コーチの宗方仁から選手に抜擢されてから日常が激変した。
先輩や同輩たちからのいじめ、嫌がらせに加えて、宗方の厳しい特訓、お蝶夫人からも選手を辞退しろだの、自分かテニスかどっちか選べと言われるなど部内で針のむしろのような生活になってしまった。
しかし、何よりもテニスが好きだと気付いた時から、お蝶夫人から離れ宗方の特訓にも弱音を吐かず、ただひたすらに宗方を信じついていく。
宗方の特訓とひろみの努力が実を結び、国内でも有数の選手に成長するが、宗方の死によりテニスができないほどの抜け殻になってしまった。
しかし、宗方の跡を引き継いだ桂コーチと周囲からの支えにより、世界に通用するプレイヤーにまで成長を遂げた。
ひろみは明るく女の子らしい、素直で真っ直ぐな性格をしている。
宗方 仁(むなかた じん)
CV:中田浩二/野沢那智(新エース、劇場版、ファイナル)
西高のコーチに就任すると、標準以上の腕を持つ人々の中で余りにも下手すぎるひろみに惹きつけられ、誰にも何にも染まらないひろみにスケールの大きさ、才能を感じ、選手に抜擢した。
ひろみに猛特訓を加え、ひろみの精神、身体をがっちり支えながらひろみを一流選手に育てていく。
22歳の時に悪性の貧血を発症、その際に転倒しテニスの選手生命を絶たれてしまったが、祖父の助言により自分の全てをかけて育てられる選手を全国を巡って探し歩いた。
自分の余命が短いことを理解していた宗方は、親友の桂大悟に自分亡き後の選手の指導を任せ、藤堂貴之にひろみの支えを託し、渡米するひろみを見送った後息を引き取った。享年27。
竜崎 麗華(りゅうざき れいか)
CV:池田昌子/榊原良子(ファイナル)
通称:お蝶夫人。県立西高等学校2年生。テニスの実力は超高校級で、余りにも華麗なプレイのために付いたあだ名がお蝶夫人。生徒会の副会長を務める。自分に憧れるひろみをテニス部に誘い、一から指導をして妹のように可愛がっていた。
しかし、新任コーチの宗方に見出され、思いを寄せる藤堂にも気遣われるひろみを快く思わず、自分かテニスのどちらかを選べとひろみに選択を迫った。一度はお蝶を選び、テニスを辞めたひろみ。しかし日が経つにつれてどんどん沈んだ様子を見せるひろみにお蝶の胸は傷んだ。
結局ひろみがテニスを選びテニス部に戻ったことでお蝶はひろみに冷淡な態度を取るようになった。
宗方からひろみとダブルスを組めとお蝶に命令が下り、実力差がありすぎるペアに周囲の非難はひろみに向かった。周囲からの罵詈雑言にひろみが萎縮する姿をみて、お蝶はひろみを庇う発言をした。それ以降、ひろみの良き先輩としてお手本を見せ、ひろみの成長を促している。
ひろみがオーストラリアのランキングプレイヤー・ジャッキーとダブルスを組むという話が来た時に、ひろみとジャッキーの架け橋になり、ペア実現に多大な貢献を果たした。宗方の死で打ちひしがれるひろみを気遣い、ひろみが立ち直れるように全力を尽くした。
日本庭球協会理事の娘。プライドが高く、高潔な人柄をしている。
藤堂 貴之(とうどう たかゆき)
CV:森功至/井上和彦(ファイナル)
県立西高等学校の生徒会長。2年生。西高テニス部の副キャプテン。宗方の特訓や先輩たちからのいじめでないていたひろみを気遣い優しく励ます。
会うたびに泣いているひろみを庇ってあげなければいけない後輩、と初期は認識していたが、宗方の厳しい特訓に弱音を吐かず懸命にくらいつき、それでも明るさ素直さを失わないひろみに徐々に惹かれるようになっていった。
男らしく告白しようとするが、宗方から「女の成長を妨げるような愛し方はするな」と諭され、ひろみの成長を見守ることに決めた。ひろみを想い続けながらも言葉にも態度にも出さず、ただひろみの成長を支え続けた。
渡米直前、宗方から「自覚に任せる」という言葉を貰った。
入院中の宗方から呼び出され、宗方の余命が僅かだと知らされる。激しく動揺するが、宗方の気持ちを受け止め、これまで以上にひろみを支えることを決意した。
全世界を武者修行に出ることになるひろみに付き添うため、選手ではなくコーチになることを決意。
尾崎 勇(おざき ゆう)
CV:池水通洋/豊田真治(新エース・劇場版)/梅津秀行(ファイナル)
県立西高等学校2年生。テニス部キャプテン。藤堂の親友でダブルスのペアでもある。竜崎麗華に想いを寄せており、彼女がやりきれない思いを抱えて海を見るといった時に同行している。
初期のアニメではスポーツ刈りだが、その後のアニメでは原作通りの髪型に戻っている。
藤堂と同じく、選手をやめコーチになることを決意した。
緑川 蘭子(みどりかわ らんこ)
CV:沢田敏子/弥永和子(新エース・劇場版)/山田栄子(ファイナル)
加賀高校2年生。通称:加賀のお蘭。長身から繰り出す弾丸サーブを武器としている超高校級プレイヤー。
宗方仁とは異母兄妹。
千葉 鷹志(ちば たかし)
CV:市川治/曽我部和行(新エース)/堀内賢雄(ファイナル)
県立西高等学校2年生。新聞部部員。藤堂、尾崎の親友。空手の名手で瓦割を得意としている。テニスの取材・撮影をしており、ひろみの写真を撮り続ける。写真やビデオなどで撮影したプレイを分析し、ひろみの弱点克服などに貢献している。ひたむきなひろみに心惹かれるが、親友・藤堂との仲も応援しているため、ひろみに気持ちは伝えていない。
ひろみを被写体にした写真で新人賞を獲得している。
牧(まき)/愛川マキ(アニメ)/愛川牧(ドラマ)
CV:菅谷政子
県立西高等学校1年生。ひろみの親友。ひろみとともにテニス部に入部した。選手に抜擢され、先輩たちからいじめられていたひろみを庇い、常にひろみの味方でい続けた。
西高を卒業後はひろみと同じ短大に入学した。
音羽(おとわ)
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目次 - Contents
- 『エースをねらえ!』の概要
- 『エースをねらえ!』のあらすじ・ストーリー
- お蝶夫人とのダブルス優勝
- 全日本ジュニアメンバー選抜
- ジュニアメンバー冬季合宿
- 全国大会優勝
- 全世界招待試合
- 宗方の死
- アメリカ招待試合
- 再起に向けて
- 世界への挑戦
- 『エースをねらえ!』の登場人物・キャラクター
- 岡 ひろみ(おか ひろみ)
- 宗方 仁(むなかた じん)
- 竜崎 麗華(りゅうざき れいか)
- 藤堂 貴之(とうどう たかゆき)
- 尾崎 勇(おざき ゆう)
- 緑川 蘭子(みどりかわ らんこ)
- 千葉 鷹志(ちば たかし)
- 牧(まき)/愛川マキ(アニメ)/愛川牧(ドラマ)
- 音羽(おとわ)
- 英 玲(はなぶさ れい)
- 香月 茂(こうづき しげる)
- 神谷 裕介(かみや ゆうすけ)
- 宝力 冴子(ほうりき さえこ)
- エディ・レイノルズ
- アンジー・レイノルズ
- ジャッキー・ビント
- 桂 大悟(かつら だいご)
- 『エースをねらえ!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「選手はおまえだ!」
- 「2度と素質などということばを口にするな!」
- 「力をだしきらないプレイをすることこそをおそれなさい!!」
- 「とるのよ、このセット!石にかじりついてもぜったいにとるのよ!!」
- 「おねがいです…お蘭にお蘭のテニスをおしえたようにわたしにもわたしのテニスをおしえてください」
- 「恋をしてもおぼれるな、一気にもえあがりもえつきるような恋はけっしてするな!」
- 「男なら女の成長をさまたげるような愛し方はするな!」
- 「ここまでだと思ったときもう一歩ねばれ!」
- 宗方がひろみに自分のテニスに対する思いを教えたシーン
- 「おまえたちのことはおまえたちの自覚にまかせる」
- 「これほど愛せるあいてにめぐりあえるとは思わなかった、生きてきてよかった!」
- 「岡、エースをねらえ!」
- 宗方の死を乗り越えひろみが復活した名シーン
- ひろみが完全に立ち直ったと桂は認め、断酒を解いたシーン
- テレビアニメ版第1作『エースをねらえ!』の主題歌
- OP:大杉久美子「エースをねらえ!」
- ED:大杉久美子「白いテニスコートで」
- 挿入歌:森るみ子「ひとりぼっちのコート」
- テレビアニメ版第2作『エースをねらえ!』の主題歌
- OP:VIP「青春にかけろ!」
- ED:VIP「明日に向って」
- 劇場アニメ版『エースをねらえ!』の主題歌
- OP:少年探偵団「まぶしい季節に」
- ED:少年探偵団「はるかな夢」
- OVA版『エースをねらえ!2』の主題歌
- OP:森口博子「エンドレス・ドリーム」
- ED:森口博子「遠くから見ていて」
- OVA版『ファイナルステージ』の主題歌
- OP:森口博子「NEVER SAY GOOD BYE」 ED:森口博子「真夏のアリス」
- テレビドラマ『エースをねらえ!』
- テレビドラマ『エースをねらえ!』の概要
- テレビドラマ『エースをねらえ!』の主要登場人物/キャスト
- テレビドラマ『エースをねらえ!』の主題歌
- OP:HIROMI「エースをねらえ!」
- ED:上戸彩「愛のために。」
- 『エースをねらえ!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「エースをねらえ!」は松岡修造のバイブルだった
- 宗方仁役の声優・中田浩二が声優になったきっかけは赤面症だった
- 「エースをねらえ!」の作者・山本鈴美香は新興宗教の教祖になった