青空エール(河原和音)のネタバレ解説・考察まとめ
河原和音による日本の少女漫画作品。集英社「別冊マーガレット」に2008年9月号~2015年11月号まで掲載された。単行本全19巻。
2016年8月に実写映画化された。
ある日テレビで見た高校野球の応援のトランペットに心惹かれ、あこがれの白翔高校吹奏楽部に入部し、全国一を目指す小野つばさと、甲子園出場を目指す山田大介が互いに支え合いながら成長する物語。
CV:三宅華也
吹奏楽部員。つばさと同じ学年。トランペットパート。推薦入学で入学しており、1年生ながら実力が高い。小柄だったため、つばさは当初、女子と勘違いしていた。本気で全国を目指しており、初心者のつばさが入部することに反対だったが、つばさの努力し続ける姿、諦めない姿を見て彼女を認めるようになっていった。3年生引退後は1年生ながらパートリーダーに抜擢された。実力は誰よりも高く、それでも努力を惜しまない姿に後輩たちは水島を信じて全国目指して頑張る。
10月26日生まれ。
高橋 まるこ(たかはし まるこ)
つばさと同じ学年の吹奏楽部。愛称まるちゃん。トロンボーン担当。1年の春合宿で親しくなり、相談したり励まし合う関係になった。いつもにこにこ穏やかな性格。
水島のことが好き。
瀬名 俊行(せな としゆき)
吹奏楽部員。つばさの一つ下の後輩。トランペット担当。ハイトーンが得意で才能があり、水島も期待している。体力がなく、根性がない。すぐに逃げ出そうとする。つばさの指導が気に入らず、一度は退部を考えるが、つばさの説得により思い止まる。1年の時にメンバーを外されたつばさの代わりに全国大会に出場する。
水島引退後はパートリーダーに。
12月14日生まれ。
杉村 容子(すぎむら ようこ)
CV:藤葉愛香
吹奏楽部顧問。白翔高校の卒業生。担当教科国語。28歳、独身、彼氏なし。高校在学中はテナーサックス担当。1年から3年まで大会メンバーで全国大会で金賞を取っていた。
物言いがきつく性格もきついが、生徒と音楽のことを思い、必死に頑張る生徒たちを高みに連れて行こうと努力している。
『青空エール』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
強くなりたい
初心者で何もできず、泣いてばかりいる自分に、周りの人々は親身になって励ましてくれている。森先輩は怪我に悩み、大介も先輩に強く言われうなだれたりする時もあるが、つばさの前ではそんな素振りを見せず、つばさのことを心配し・励ましてくれる。そんな2人に頼ってもらえるように強くなりたいと、強く思うつばさの一言。
引用:青空エール 1巻
まだ一回転んですりむいたくらいだ
つばさにとって初めての定期演奏会。たくさん練習して、やっと一緒に吹いていいと言われた。気合を入れて臨んだはずなのに、直前練習で音を外してしまった。誰にも止めろと言われていないのに、怖くて一音も音を出すことができず、演奏会は終わってしまった。同じパートの水島に、やっている意味があるのかと言われ、何も言い返す言葉が出ない。
様子のおかしいつばさに気づいた大介はつばさに話を聞くが、つばさは信じてくれたのに、吹けずにごめんと謝るばかり。大介に、自分も何もできなかった経験がある、もうダメなんてことはない、と励まされた。
つばさは大介のキズやタコやマメ、アザのある大きな手を見て自分はまだまだなんだと痛感する。その時思った一言。もっといっぱいキズ作ってアザ作ってたくましくなりたいと切実に思う。「まだ一回転んですりむいたくらいだ。」まだまだ始まったばかり、これからもっと頑張ろうという決意が伝わる一言。
引用:青空エール 2巻
失恋を 嫌な想い出にするか 意味のあることにするかは 自分で決められるんだ 私が決めるんだ
夏の甲子園大会予選。南北海道大会決勝。大介は負傷した先輩の代わりにキャッチャーとして守備についた。しかし、大事な場面で暴投。これが原因で白翔高校は敗退した。グラウンドに膝をつき立ち上がれない大介を見たつばさは吹いてはいけない場面で、大介のために1人トランペットを吹いてしまった。
やってはいけないことをしたつばさは先生や部員から信頼を失い、それを気遣った大介と話すうちに、想いが溢れ告白をしてしまう。しかし、自分が原因で負けた直後、そんなことを考えられない大介は、野球に集中したい、と言って断る。
失恋直後は大介を避け、普通にはしていられない。しかし大介からは、いい事も悪いこともみんな話す、そういう付き合いがしたい、相手に正直にすることが今オレに出来る人を大事にできる方法、と言われた。
それを言われたことで、やっぱり大介が好きだと感じたつばさが思った一言。「失恋を嫌な想い出にするか意味のあることにするかは 自分で決められるんだ 私が決めるんだ」
引用:青空エール 4巻
負傷した森をパート全員で説得するシーン
3年の森が腱鞘炎になってしまった。全国大会に行ったことがない森は普門館に強い憧れを抱き、一心不乱に練習を続けていた。しかし、札幌地区大会直前の時期に発覚したため、大会メンバーから外され、部活を辞めてしまった。森を引き止めようとつばさは連日森の家に通うが森の心は変わらない。パートの先輩たちと森に演奏を届け、ようやく家に入れてもらえた。しかし、やはり森の気持ちは変わらず、パートのメンバーたちにひどい言葉をぶつける。それを聞いていたパートリーダーの春日が強い言葉で自分の思いを森にぶつけた。「みんなあんたを必要としているのに!!なんでそれがわからない!?なんでみんなの心がわからない!?白翔で3年間あんた何やってたの!?毎日心こめろって言われ続けたじゃん!!さっきの演奏聞いて何も感じないの!?伝わんないの!?」
春日は3年間一緒に頑張ってきた森と一緒に全国大会に行きたいという強い思い森に伝え、つばさたちトランペットパート全員が森にいてほしいと、森が必要なんだという思いを伝えるシーン。
引用:青空エール 6巻
一心不乱にやりなさい
全道大会が終わり、白翔高校は全国大会に進むことはできなかった。顧問の杉村が全国大会に行けなかったことを他の先生にネチネチと嫌味を言われ、指導が悪い、生徒がかわいそうとまで言われてしまった。それを聞いていた吹奏楽部1年生は、先生はいい先生です、かわいそうな生徒なんかではないと杉村に訴える。
それに対して杉村が1年生に言ったセリフ。「私が必ずおまえたちを全国に連れて行くから!!一心不乱にやりなさい!!」
引用:青空エール 7巻
音楽だってだれかの力になれる、音楽なめんなよ
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目次 - Contents
- 『青空エール』の概要
- 『青空エール』のあらすじ・ストーリー
- 高校1年生
- 高校2年生
- 高校3年生
- 『青空エール』の登場人物・キャラクター
- 小野 つばさ(おの つばさ)
- 山田 大介(やまだ だいすけ)
- 脇田 ひまり(わきた ひまり)
- 城戸 保志(きど やすし)
- 水島 亜希(みずしま あき)
- 高橋 まるこ(たかはし まるこ)
- 瀬名 俊行(せな としゆき)
- 杉村 容子(すぎむら ようこ)
- 『青空エール』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 強くなりたい
- まだ一回転んですりむいたくらいだ
- 失恋を 嫌な想い出にするか 意味のあることにするかは 自分で決められるんだ 私が決めるんだ
- 負傷した森をパート全員で説得するシーン
- 一心不乱にやりなさい
- 音楽だってだれかの力になれる、音楽なめんなよ
- したけどオレ小野が好きなんだわ
- 全国で吹いても恥ずかしくないくらい力つけるから 信じて
- あきらめないで前を向いた先にだけ可能性はあるんだろう
- 次は私ががんばる
- がんばれ