yutao8@yutao8

yutao8
yutao8
@yutao8
1 Articles
2 Reviews
0 Contributions
0 Likes
yutao8

yutao8のレビュー・評価・感想

魔法使いの嫁 / The Ancient Magus' Bride / まほよめ
8

人外キャラとの異文化交流?異類婚姻譚「魔法使いの嫁」

舞台は現代・イギリス(イングランド)。
特異体質をもつ日本人の少女・羽鳥チセと異形の魔法使い・エリアスの交流を中心に描いた、西洋的な魔法の登場するファンタジー作品です。
コミックブレイド掲載で、2017年にはアニメ化、2019年からは2回舞台化されています。
コミックスは2021年3月に15巻が発売されています。
タイトル通り、「嫁」として連れてこられたチセですが、
家族を失い、周囲から孤立していた過去から「自分」を大事にできず、序盤はひどい目に遭ってしまうことも度々。
連れてきた肝心のエリアスも、元々人ではないために、人がやる「かたち」を真似るばかりで人の心の動き、感じ方考え方は全く分かっていません。
最初は中々噛み合わない二人ですが、互いを知り、周囲のヒトやヒト以外のモノと交流する中で、絆を深めていきます。
自分のこと、ヒトの社会のこと、ヒトならざる生き物の世界、そして相手のことを分からないなりに理解していくのです。
二人に巡り来る事件の数々は、もちろん現代の私たちが出会うものではありませんが、キャラクターは別です。
ブラウニー、リャナンシー、ウィル・オ・ウィスプなどなど、西洋的なファンタジーが好きな人なら聞いたことのある伝説や生き物がどんどん出てきます。
知らない言葉や話を改めて調べてみるのも楽しいです。(知らなくてもお話が分からなくなったりはしませんよ!)
恋愛モノを求めて読む人には、甘さが控えめに感じられるかもしれません。
でも、二人が互いに寄せる強い信頼や、ふと見せる甘えた様子などは読んでいて十分キュンときます。
西洋的なファンタジーがお好きな人にはぜひオススメしたい作品です!

約束のネバーランド / 約ネバ / ネバラン / The Promised Neverland
8

飽きないテンポ感と不気味さに引き込まれました

アニメ版「約束のネバーランド」のレビューです。
友人や家族に勧められて観たのですが、とても面白くて一気に見てしまいました。
孤児の子供達が集まる家でみんなが幸せそうに暮らしている様子から始まりますが、大人は唯一その家のママのみで、子供達に外の塀には近づかないよう教えていることから、きっとその外の世界の秘密を知ってしまい子供達が協力して逃げ出すような話なのかなと予想しますが、そこは予想通りでした。
しかし予想のできるストーリーであったにも関わらず一話目で一気に引き込まれたのは、間延びすることなく進むテンポ感と、タイトルや可愛らしい子供達のイメージとは正反対の不気味さでした。
外の世界とママの秘密、自分たちは何者なのか知ってしまうシーンは1話目にすぐ登場したのですぐにドキドキの世界に入ることができます。
脱獄計画はママの目を盗んで子供達で集まって話し合いをするのですが、そのシーンは毎回いつママが来てしまうのではないか、盗聴されてはいないのかとヒヤヒヤして見ていました。
メインキャラクターの子供達もよくある三人組(お転婆な明るい子、冷静沈着な頭脳明晰な子、穏やかで優しい子)ですが、みんなそれぞれの持ち味が出ていてどの子も魅力的でした。
最後の脱走劇は圧巻です。子供は思っている程子供ではないなと感じました。血は繋がっていなくても彼らは確実に家族でした。