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yuriann2のレビュー・評価・感想

ウィッチ / The Witch / The VVitch: A New-England Folktale
9

2010年代スクリーン上で最悪の家族

物語の舞台となるのは17世紀のニューイングランド。
村はずれの寂れた森のそばで暮らす夫婦と5人の子供たちは、敬虔なキリスト教徒だ。
ある日、5人の子供のうちの赤ん坊の1人が行方不明となってしまう。どうやら連れ去られたようだが、獣の仕業か、あるいは魔女の仕業か分からない。
不安な日々を過ごす中で、父は愛娘であるトマシン(アニャ・テイラー=ジョイ)が魔女ではないかと疑い始め、家族は次第に崩壊していく。果たして赤ん坊を連れ去ったのは何者なのか。娘・トマシンは本当に魔女なのか。

本作の魅力は不気味さと美しさが共生する世界観。疑心暗鬼に陥った登場人物たちを通して伝わる恐怖が楽しめる傑作となっている。
所謂洋画でよくあるジャンプスケアものではないので、ジャンプスケアが苦手な人も鑑賞が可能だが、鑑賞後も泥のようにジメジメとした陰鬱で不穏な空気がまとわりつくような作品なのだ。

主人公のトマシンを演じるのは、映画界のみならずファッション界や多方面での躍進が目覚ましいアニャ・テイラー=ジョイだ。
彼女の個性的で妖しくも美しい魅力はまさしく「魔女」のようで、思わず画面に引き込まれてしまう。

THE FIRST SLAM DUNK / ザ・ファースト・スラムダンク
9

原作観た事も読んだこともなくて良かった!

原作未読、旧アニメも未鑑賞で行きました。
1本の映画として完結しますので、知らない人は事前知識を入れずに観たほうが楽しめると思います。

アニメの3D表現が素晴らしく、実写でも手書きでも表現できない新たな表現方法として世に出たと思わされました。
東映アニメーションはプリキュアやドラゴンボールの劇場版でも3D表現を取り入れ、試行錯誤しながら完成形を模索していたように感じますが、この映画でそれが完成したように思います。

また同じくらい楽曲も素晴らしかったです。
クライマックスのあるシーンでこの映画のメインテーマが流れるのですが、かっこよすぎて勝手に泣けてきます。
全編10-FEETが劇伴を担当しており、1シーン1シーン丁寧に演出されているのがわかります。

声優問題ですが、私は旧アニメシリーズ未鑑賞の為ノーダメージでした。
もしも旧アニメに思い入れの強い方がおられるようでしたら、別物として鑑賞するのがいいと思います。
何せタイトルがもうTHE FIRST SLAM DUNK。完全にゼロ知識の人向けだと思います。
原作や旧アニメファンにも受け入れられる劇場版アニメとして蘇ったとんでもない傑作だと思います!

ハイキュー!! / Haikyu!!
10

ハイキュー!!ってどんな漫画?初めての人にもわかるオススメポイント!

ハイキュー!!は週刊少年ジャンプで2012年から2020年まで連載されたバレーボールを題材とした漫画作品です。

【あらすじ】
小柄だが抜群の身体能力を誇る日向翔陽が、翔陽と同じく小さな体で大活躍する烏野高校バレー部の「小さな巨人」に憧れを抱く場面から物語は始まります。
それから約4年後、翔陽は「小さな巨人」になるべく烏野高校に入学し、バレー部に入部します。
しかし、なんとそこで中学最後の大会で敗れた相手である「コート上の王様」と呼ばれる少年・影山飛雄と再会することになるのです(翔陽は中学最後の大会で惨敗した悔しさから、打倒・影山を胸に烏野高校へ入学していました)。
始めは互いを敵視しながらもバレーボールが上手くなりたい、勝ちたいという気持ちを同じくする二人は少しづつお互いを認め合っていきます。
そして個性豊かな仲間たちと共に全国優勝を目指していくのです。

【オススメポイント】
本物のバレーボールさながらのシーンが漫画ではありえないレベルで描かれており、その構図やコマ割りは大迫力の一言です。
また、キャラクターもそれぞれ非常に魅力的で主人公チームである烏野高校メンバーにはもちろん、相手チームのキャラクターにも一人一人にドラマがあり感情移入すること間違いなしです。
スポーツ漫画では相手チームは強大な敵、乗り越えるべき試練といった立ち位置で描かれる事が多いですが、ハイキュー!!では相手チームのバックグラウンドも丁寧に描かれており、思わず相手チームを応援してしまいたくなる場面もたくさんあります。

【まとめ】
他にも多くの魅力があるのですが、ここでは書ききれませんので少しでも興味を持っていただけた方はぜひ読んでみてください!
筆者自身バレーボールの経験は全くありませんが、過去に読んだスポーツ漫画の中でもオススメ度はイチバンです!
熱血スポーツ漫画・感動できる青春漫画が好きな方はぜひ読んでみてください!

ジュマンジ
9

CGはひどいけど

すごろくゲームのジュマンジをすると、ゲーム内のことが本当になるというアドベンチャー映画です。昔の作品だし、CGとかひどいんですがとても怖かったのを覚えています。特に家が水浸しになってのワニとかでかい蚊が怖いです。水の中でワニに出会ったら、もう終わりな気がします。それを足で戦うロビン・ウイリアムズはすごいと思いました。あと、蚊とかは小さくても鬱陶しいし血を吸われるってよく考えると怖いのに、でかいとヤバイなと思いました。虫の巨大化は一番嫌だと思いました。たしか、蜘蛛も出てきたような気がします。キャストのロビン・ウィリアムズはさすがで、とてもうまいなあと思います。ジャングルで1人大人になった人だから、体は大人だけどどこか子供っぽいし、でもジャングルで生き抜いてるからたくましいしいい人でした。顔の表情も豊かで、アメリカのコメディアンて、彼にしろジム・キャリーにしろ、顔の表情筋がすごいなあと思います。あと、やっぱりホームセンターでのバトルですよね。あれは、ホームアローンに通じる面白さがあります。空気圧でカヌーを飛ばしたり、いろんな道具を駆使してるのを見るとワクワクするし、私だったらどう戦うかなとか考えてしまいます。

アラジン(1992年の映画) / Aladdin
10

ファンタジーな世界からの大切なメッセージを届けてくれる不朽の名作

数多くの名作を生み出しているディズニー作品の中でも有名人気作のひとつです。ここでは、実写版『アラジン』についてレビューします。
長年親しまれているアニメ映画とストーリーの大筋は同じですが、ジーニーの恋模様が描かれていたり、ジャスミンが国王に任命されたりと実写版独自の要素も新たに追加され、一味違った良さを味わうことができます。
特に注目なのは物語の中で、さまざまな形で登場する“愛”です。この話の一番の見どころであるアラジンとジャスミンの身分を越えた“真実の愛”はもちろん、アラジンとジーニーのランプの主と精霊を越えた“友情愛”、そして実写版で新たに描かれたのが、女王になって国民を幸せにしたいというジャスミンの“愛国心”です。女性の社会進出へのメッセージとも取れる、自立した女性像を表現した歌詞として話題を呼んだ『スピーチレス』(この実写版のオリジナル楽曲)を歌い上げるシーンには、自分の国を愛するジャスミンの王女としての自覚や覚悟が表れていて、とても魅力的です。

また、物語だけでなく、実写ならではの良さを生かした迫力あるセットや映像も見どころの一つです。
物語の舞台であるアグラバーの街は、壮大で本格的に作り込まれたセットによって「現実世界にあるのでは?」と見紛うほど完成度が高く再現されています。
壮大な砂漠のシーンは、実際にあるヨルダンの広大な砂漠の地で撮影され、作品に対する強い思い入れを感じます。映画公開前のインタビューでは、出演俳優たちも撮影現場の様子を交えながら口をそろえて映画のセットや映像の魅力について語っていました。

さらに、ディズニー作品の中で欠かせない歌唱シーンは、先の『スピーチレス』はもちろん、すべてが俳優のリアルな動きや表情を伴った、聴きごたえかつ見ごたえがあるものとなっています。
アラジンがジーニーと初めて出会うシーンで披露される『フレンド・ライク・ミー』は、CGテクノロジーが駆使された色鮮やかで幻想的な、目を見張る出来栄えです。アップテンポで元気になれる魅力的な曲ととてもマッチしています。4K解像度の大画面とハイレゾオーディオの音響装置があったらよりその魅力に虜になるでしょう!

ファンタジーで魅力的な世界から届けられる大切なメッセージが詰まったこの作品は、いつの時代も幅広い世代に愛されると思います。