yumy3@yumy3

yumy3
yumy3
@yumy3
4 Articles
5 Reviews
0 Contributions
0 Likes
yumy3

yumy3のレビュー・評価・感想

ストレンジャー・シングス 未知の世界
9

『ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン4』の感想とネタバレ。敵の正体と目的は?

本レビューはNetflix独占配信のSFホラーシリーズ『ストレンジャーシングス 未知の世界』の4期目の作品となっています。
シリーズでは、舞台となる田舎町ホーキンスに住まうウィル少年とその仲間たちが、
国立研究所から脱走してきた超能力少女イレブンことエルと出会い、
協力してホーキンスで起こる様々な怪奇現象の謎を追ううちに’裏側の世界’の化け物との戦闘に巻き込まれていくことになります。
シーズン4では、シーズン1『第1章 ウィル・バイヤーズの失踪』以降、
主人公のイレブンことエルたちが対峙してきた裏側の世界の化け物をホーキンスに仕向けてきた黒幕の正体が、
これまで明かされてこなかったエルの壮絶な過去と共に明らかになっていく点が特徴的です。
シーズン1でのデモゴルゴンによるウィル少年の失踪事件、シーズン3でのマインドフレイヤ―による町民の集団失踪事件は、
裏側の世界から現実世界での集団殺戮を試みる’ヴェクナ’が、エルの超能力によって過去に閉ざされた裏側の世界とのゲートを開こうと画策したものなのでした。
’ヴェクナ’とは、過去にエルが収容されていた超能力者養成研究施設で大量殺人を起こした’ワン(被験者No1)’の成れの果てです。
ヴェクナによるゲートを開くための人柱となる町民の連続殺人事件でホーキンスは恐怖と混乱に巻き込まれる中、
ウィル少年たちの仲間であるマックスが最後のカギとなる4人目の人柱としてヴェクナに目をつけられてしまいます。
刻一刻とマックスに死へのタイムリミットが迫る中、過去にゲートを閉じる代償に超能力を失ったエルに再び能力を取り戻させ、
ホーキンスの平和を守るべくヴェクナと奮闘する主人公たち。
生死の境目で奮闘する主人公たちの場面描写と手に汗握るスリリングな展開が決して視聴者を飽きさせることはありません。
本シーズンは4期目ですが、エルたちが対峙することになるヴェクナという黒幕の存在がはっきりとしており、
作品中あらすじの説明も適宜差し込まれているため、初見でもわかりやすいです。
またエルと同様超能力を操るヴェクナは本作史上最強のエネミーであることから、シーズン3までを既に視聴してきた方々にとっても、見ごたえのある内容となっているでしょう。
終盤には続編を思わせるホーキンスへ迫りくる不穏な影の描写もあり、既に人気シリーズとなっているとはいえ本作品の今後の展開は見過ごせません。

RADWIMPS / ラッドウィンプス
10

一生着いていくと決めたアーティスト

「君の名は。」「天気の子」で老若男女に知れ渡ったRADWIMPSですが、その真骨頂はライブにあると思っています。彼らは、ライブ中に必ず「また会おうね」と昔からの友達のように言います。客観的に見ればステージ上から私たちに発信する側と、それを見上げて受け取る側ですが、彼らの言葉には隣に並んで歩いていくような温かさがあります。

彼らの音楽には様々な顔があります。
痛いところを的確についてくる刺々しい曲、包み込んでくれる温かいやさしさのような曲、馬鹿やってこうぜ!って友達みたいな曲、ストレートな愛まるだしの曲…
人の表情のように曲によって魅せる姿が全然違うので、次はどんな顔を見せてくれるんだろうと夢中になってしまいます。だからこそ老若男女にハマる曲が、あなたにハマる曲が必ずあります。曲によって魅せる姿が違うということは、お気に入りの曲とそうでもない曲とが分かれることがあると思います。
なんか違うな、が重なって離れていく経験が他のアーティストでもあると思いますが、そんな時に聴いてほしいのが「トアルハルノヒ」という曲です。この曲を聴いたとき、やっぱり彼らについてきてよかった、これからもずっとついていきたいと思えました。
絶賛してばかりですが、神格化はしていません。ライブ中の彼らやSNSでの姿を見れば、同じ地球に住む人間であり、完璧なわけではない、だから愛おしいと思えます。
是非、RADWIMPSの音楽を、彼らを、もっと知っていただきたいなと思います。

セブンスドラゴン2020-II
9

あの日から1年後の話です。

前作『セブンスドラゴン2020』の正当な続編です。
続編というより、「もうちょっとだけ続くんじゃよ」という感じの、後日談的なストーリーです。

正直言って、敵(特にボスキャラにあたるドラゴン)やマップ等はほぼほぼ使い回しです。
とはいえ、前作から1年後の設定で、「倒したドラゴンがまた復活した!」というストーリーがベースになっているので、そういう部分では破綻していないからセーフ!と言われればそうな気がします。

ゲームバランスも少し見直されたのか、前作よりもスイスイ進むことができ、更にライトユーザーにも優しくなったと思います。

新規の職業に加えて、キャラクターメイキングにカラーバリエーションが追加され、更に自分好みのキャラクターが作れるようになりました。
そして、プレイヤーキャラの転身システムが実装され、キャラクターの名前とデザインの変更ができるようになったのも大きな進化です。
BGMを初音ミクのボーカル入りのDIVAモードにできるのも楽しいです。

「暗い」で有名なストーリーですが、正直申し上げて前作の数倍暗く、ハードな展開です。
ゲームとはいえ、人がバタバタ死んでしまうのは無理!という人には残念ですがオススメしにくいです。

着信アリ
5

呪いの電話ってこわい

携帯に自分の番号からの予告電話がかかってくるという話でした。携帯によくわからない電話かかかってくるというのは、ありそうだし、なかなかこわい設定だなと思いました。一度、予告を聞いてるのだから、気をつけられそうなのに死からは逃げられないというのはこわいなと思います。自分に呪いの電話かかかってこないように友達の携帯から番号を消すとか、人の弱い面が出ていて面白いなと思いました。呪いの正体の子どもも、妹にひどいことをしていたけど、まだ子どもだし母親の愛情が欲しかったんだろうと考えるとなかなかかわいそうです。話としてはおもしろかったですが、ひとが死ぬところはなんかはっきり写しておらず、それはしかたのないことなのかもですが、なにをやっているのはよくわかりませんでした。それに、最初、呪いの正体が子どもではなくその母親と思って行動するのですが、その母親の死体を見つけるまでとかちょっと長いなと感じました。こわくないわけではないのですが、ちよっとテンポが悪いというか、少し入り込めない感じです。それでも、携帯をほとんどの人が持つようになった時代にあったホラーだったなと思います。主役の堤真一もかっこよくて素敵でした。柴咲コウはちよっとうるさい感じでした。

オーバー・ザ・トップ / Over the Top
10

スタローンの父子愛感動もの

シルベスター・スタローンと聞くと、爆撃の中を駆け抜ける戦士!リングで愛を叫ぶボクサー!なイメージがありませんか?彼の魅力は筋肉…には納得ですけど、実は彼は父子愛を柱とした感動的な物語の主人公だったこともあるんです。それが『オーバー・ザ・トップ』(Over the Top)…もちろん彼の魅力的な上腕二頭筋を堪能できるアームレスリングの話でもあって、リング上でライバルとにらみ合い、汗を滴らせて血管を浮き立たせる興奮シーンもある!舅のせいですっかりインテリ化した息子と最初は理解し合えない親子不全状態が、息子にアームレスリングを指導することで失われた家族関係を取り戻していく…そういう今の父親もドキッとする話。実際、世代の違う息子や娘に戸惑う親もたくさんいらっしゃるのでは?何をどうしたら良いかわからない、そんな木訥なスタローンはスクリーン越しに何が家族に必要なのか、教えてくれるはず。人間関係の再構築を行うストーリーに、ニューヨークからカリフォルニア州を駆け抜ける大型トラックが映像としても美しいです。朝焼けや夕陽が地平線の見える広大なアメリカ大陸を輝かせ、雄大な音楽が父子二人の関係性を彩るのです。強いだけの俳優じゃない、私たちに通じる悩みを解決していくスタローンをちょこっと覗いて見ませんか?時代が変わっても共感できる良作です!