『ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン4』の感想とネタバレ。敵の正体と目的は?
本レビューはNetflix独占配信のSFホラーシリーズ『ストレンジャーシングス 未知の世界』の4期目の作品となっています。
シリーズでは、舞台となる田舎町ホーキンスに住まうウィル少年とその仲間たちが、
国立研究所から脱走してきた超能力少女イレブンことエルと出会い、
協力してホーキンスで起こる様々な怪奇現象の謎を追ううちに’裏側の世界’の化け物との戦闘に巻き込まれていくことになります。
シーズン4では、シーズン1『第1章 ウィル・バイヤーズの失踪』以降、
主人公のイレブンことエルたちが対峙してきた裏側の世界の化け物をホーキンスに仕向けてきた黒幕の正体が、
これまで明かされてこなかったエルの壮絶な過去と共に明らかになっていく点が特徴的です。
シーズン1でのデモゴルゴンによるウィル少年の失踪事件、シーズン3でのマインドフレイヤ―による町民の集団失踪事件は、
裏側の世界から現実世界での集団殺戮を試みる’ヴェクナ’が、エルの超能力によって過去に閉ざされた裏側の世界とのゲートを開こうと画策したものなのでした。
’ヴェクナ’とは、過去にエルが収容されていた超能力者養成研究施設で大量殺人を起こした’ワン(被験者No1)’の成れの果てです。
ヴェクナによるゲートを開くための人柱となる町民の連続殺人事件でホーキンスは恐怖と混乱に巻き込まれる中、
ウィル少年たちの仲間であるマックスが最後のカギとなる4人目の人柱としてヴェクナに目をつけられてしまいます。
刻一刻とマックスに死へのタイムリミットが迫る中、過去にゲートを閉じる代償に超能力を失ったエルに再び能力を取り戻させ、
ホーキンスの平和を守るべくヴェクナと奮闘する主人公たち。
生死の境目で奮闘する主人公たちの場面描写と手に汗握るスリリングな展開が決して視聴者を飽きさせることはありません。
本シーズンは4期目ですが、エルたちが対峙することになるヴェクナという黒幕の存在がはっきりとしており、
作品中あらすじの説明も適宜差し込まれているため、初見でもわかりやすいです。
またエルと同様超能力を操るヴェクナは本作史上最強のエネミーであることから、シーズン3までを既に視聴してきた方々にとっても、見ごたえのある内容となっているでしょう。
終盤には続編を思わせるホーキンスへ迫りくる不穏な影の描写もあり、既に人気シリーズとなっているとはいえ本作品の今後の展開は見過ごせません。