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yatteyarusa_1122のレビュー・評価・感想 (2/2)

バケモノの子 / The Boy and the Beast
8

親子愛について考えさせられる映画・声優陣は豪華有名俳優がズラリ

「時をかける少女」「サマーウォーズ」など、アニメ映画界で非常に有名な細田守監督の作品とあって、観る前から期待大であった分、個人的には良くも悪くも裏切られたという印象である。
本作では人間の家出少年・主人公「キュウタ」と、札付き問題児である妖怪・「熊徹」の疑似的な親子関係が描かれているのであるが、キュウタの成長に伴い、彼に深く関わりを持つ人間・妖怪の心理描写は子を持つ親なら胸にぐっとくるものがあるだろう。

ストーリーもさることながら、本作品の魅力のひとつは何と言っても声優陣。
役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋、リリー・フランキーなど、有名俳優がキャストを務めている訳だが、違和感はなく非常に配役にしっくりくる演技であると言える。
また戦闘シーンや背景(渋谷の街並みが非常にリアルに再現されている)など、静・動ともに映像が美しく「かっこいい」と感じる部分も。
ストーリーとしては小説「白鯨」を主軸とし、人が持つ復讐心や心の闇との葛藤を描いているのであるが、中盤の盛り上がりに反し、結末が少々ストンと落ちすぎていると感じた。

全体としてはスッキリと観やすい作品となっているため、アニメ作品が好きで、声優キャスト陣のファンである方などにはオススメしたい作品である。

星のカービィ スターアライズ / Kirby Star Allies / スタアラ
7

「一緒にプレイする人がいれば」楽しめるゲーム

最初このゲームを購入したときは、一人でのプレイを想定していました。しかし、一人でやっていても、自分の後ろにCPUが黙々とついてくるばかりで、とても寂しいゲームだと感じていました。しかし、友達と一緒にこのゲームをプレイすると世界が変わりました。まず「楽しい」その次に「楽しい」さらに「楽しい」(笑)。
まず、コピー能力を合体するのが楽しいです。コピーを合体させると、どんなコピーになるのか。新しいコピーを発見するたびに探してしまいます。
また、画面の上下に分かれてコンビネーションでナゾトキをしていく形もとても好感をもてます。一緒に謎を解いていくという形がゲームにのめりこむ感覚を感じさせます。
さらに、これまで歴代のカービィシリーズで出てきた、キャラクターが出てくるのがカービィファンにはたまらないです。デデデ大王や、バンダナワドルディも出てきます。しかも、そのキャラにも合体コピー技があるというから、また探す楽しみがあります。
やはりこのゲームは多人数で遊ぶべきゲームだと思いました。ぜひ、近くにゲームをする友達がいるならばぜひおすすめする作品です。一人で遊ぶにはちょっと寂しくなってしまう作品です。

カレイドスター / Kaleido Star
10

カレイドスターは自分の中で1位

カレイドスターはカレイドステージというアメリカにあるサーカスのようなところを舞台に繰り広げられる作品です。
ちょっと人間離れした技もありますが、ストーリーがとても良いです。
単身日本から来た主人公の女の子「そら」が、子供のころに見たカレイドステージに感動し、カレイドスターにあこがれて成長していくお話です。
そらがオーディションを受ける時は、レイラハミルトンという1つ年上の女性がカレイドスターで、道に迷ったり、窃盗にあったりしてオーディションに遅刻してきたそらをまったく相手にもしませんでした。
突然起きたトラブルで突如としてオーナーからステージに上がることを命じられ、最終的には形にはなったもののあまりにも無様な姿を客に観せたことでレイラは怒りすら覚えます。
しかし、オーナーはレイラにこう言います。「いつか観客はあいつを観るためにここに来る」
いろいろ苦心しながらも、どんどん成長していくそらはいつしかレイラと共演するようになり、レイラのライバルとなっていきそして…。
そんなレイラもまたそらが子供のころに観たカレイドステージにあこがれてこの世界に入ってきたのでした。そらはレイラにはない何かを持っている。いつのまにかこのアニメを観ている自分も観客に引き込まれます。
カレイドスターが大好きなスタッフによって製作されたこの作品からはすごい情熱が伝わってきます。続きは本編をぜひご覧になってください。

刀剣乱舞-花丸- / Touken Ranbu: Hanamaru
10

刀それぞれの想い

歴史人物が使っていた刀たちが励起され、人間の身を得て歴史を改変しようとする者を阻止していく物語です。
その刀は実際に使われていた刀や愛刀として使われていた刀だけではなく、一度燃えてしまった刀を写した物など種類はさまざまです。
本丸という場所が住処でもありこの本丸にて励起された刀たちは日々、訓練を行い出陣していきます。主に同じ人物によて作られた刀は兄弟となっています。
この物語の中心人物は新撰組の沖田総司が愛用していた刀でもある加州清光。彼もまた今の主人に気に入られようとしますが天下五剣でもある三日月宗近の登場により元気をなくしてしまいます。そんな中、元主人が一緒でもある大和守安定のおかげで元気を取り戻していきます。いつもボロボロのマントを被っている山姥切国広は写しであることが理由で美しいと言われることに抵抗があります。彼もまたあまり表現することが得意ではない方ですが同じ写しである刀剣により少しずつ変わっていきます。
この本丸には兄弟も多く一番多い兄弟は藤四郎兄弟です。刀工である藤四郎が作った刀たちであり名前には付いていませんが一期一振も同じ兄弟です。
刀も良い思いをしている物ばかりではなく、家臣でもない者に下げ渡された刀や元主人が守れなかったと後悔している刀も多く複雑な刀も多いです。歴史を守る者や貫き通そうとする者。大切なものをたくさん学べる作品です。

魔法使いの嫁 / The Ancient Magus' Bride / まほよめ
8

イギリスに住む魔法使いのファンタジー作品です

特殊な能力を持って生れてしまったために、生きる場所や理由を持てずに彷徨う主人公が魔法使いと出会い、様々な事件や人と出会いながら居場所と自分自身を見出してゆくストーリーです。

身寄りもなく生きる希望も術もない、15歳の無口な少女羽鳥チセ。
彼女を闇の競売会で買ったのは、人為らざる魔法使いエリアスエインズワース。
魔法使いの弟子として将来の花嫁として、英国での生活が始まります。

オリジナル作品の「星待つひと」を超える本編でした。
エリアスのキャラ造形に適度な緩さがなく、堅物であまり好きになれませんでしたが、こちらではコメディ演出もあり面白味があります。

魔法使いとして大きな資質を持つチセは、それゆえ迫害を受け無気力に。
その中で自然と寄り添い、幻想世界の住人と交流することで、彼女が生きる活力を取り戻した時、世界は美しく見えるのかも知れません。

よくある魔法使いものとは違い、どこか文学的。とても静かで幻想的な作品構成となっています。
ストーリーからキャラクター、音楽等どこを取っても良質な作品だと思います。