刀それぞれの想い
歴史人物が使っていた刀たちが励起され、人間の身を得て歴史を改変しようとする者を阻止していく物語です。
その刀は実際に使われていた刀や愛刀として使われていた刀だけではなく、一度燃えてしまった刀を写した物など種類はさまざまです。
本丸という場所が住処でもありこの本丸にて励起された刀たちは日々、訓練を行い出陣していきます。主に同じ人物によて作られた刀は兄弟となっています。
この物語の中心人物は新撰組の沖田総司が愛用していた刀でもある加州清光。彼もまた今の主人に気に入られようとしますが天下五剣でもある三日月宗近の登場により元気をなくしてしまいます。そんな中、元主人が一緒でもある大和守安定のおかげで元気を取り戻していきます。いつもボロボロのマントを被っている山姥切国広は写しであることが理由で美しいと言われることに抵抗があります。彼もまたあまり表現することが得意ではない方ですが同じ写しである刀剣により少しずつ変わっていきます。
この本丸には兄弟も多く一番多い兄弟は藤四郎兄弟です。刀工である藤四郎が作った刀たちであり名前には付いていませんが一期一振も同じ兄弟です。
刀も良い思いをしている物ばかりではなく、家臣でもない者に下げ渡された刀や元主人が守れなかったと後悔している刀も多く複雑な刀も多いです。歴史を守る者や貫き通そうとする者。大切なものをたくさん学べる作品です。