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wm777b5のレビュー・評価・感想

イントゥ・ザ・ワイルド
10

幸せの意味

俳優ショーン・ペンが監督をした実話を元にしたドラマです。第80回米アカデミー賞では2部門にノミネートされました。物語はアメリカの裕福な家庭に育ち、優秀な成績で大学を卒業した主人公が、両親への嫌気、そして自らの決まったエリートへの将来に疑問を持ち、誰にも告げず全てを投げ捨ててアラスカへの一人旅に出るところから始まります。預金も全額寄付し、身分証も自ら捨て、別人となってまさに裸一貫で旅をすることで、それまで出会うことのなかった人々との交流、価値観を学んでいく主人公の姿は、職場と家の往復で代わり映えのない毎日を過ごしている人にとっては新鮮で、憧れてしまいます。そしてアラスカにたどり着いた主人公が、一人での暮らしに限界を感じ、その中でたどり着いた「Happiness is only real when shared(幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合った時だ)」という境地は、たとえ強がっていても、結局は誰もが誰かと繋がり、支え合うことが人間としての本質であり、大事なことなのだと感じました。物語のラスト、主人公は残念ながらアラスカで息絶えてしまうのですが、作中で発せられる言葉が旅の風景などと相まって、観終わった後には深く心に刻まれる作品です。

舞妓Haaaan!!! / Maiko Haaaan!!!
9

クドカンと阿部サダヲがいい。

やっぱり、クドカンと阿部サダヲの相性は最高でした。ずっとゲラゲラ笑っちゃいました。
鬼塚の舞妓ファンサイトなるものも、凝っていて中年?ファンがつくりそうなサイトだなって感じです。
そういうところもこだわるのがクドカンのいいところだなと思います。ほんとにありそうなサイトでした。
まあ、ただのファンで恋人を大切にするならいいけど、京都に転勤ってなって、恋人など忘れて嬉しいいいとかなってるって、やばい男です。
私でもぷんぷんものですよ。でも、そのまま、捨てられた女のままでは終わらない富士子が素敵です。
そこで、なら私が舞妓にって発想がすごいです。柴咲コウがすがりつくなんて、どれだけイケメンなんですか、阿部サダヲは。
まあ、結構かっこいい男に見えなくもなかったです。一途で、情熱的ですしね。柴咲コウの舞妓姿すてきでした。
また、プロ野球選手役の堤真一もはっちゃっけてて好きでした。彼はコメディアンもいける人ですね。
舞妓って昔からいるし、京都舞台のドラマとかで見るけど、ほんとはどんな仕事なのかとか御座敷遊びのやり方とかわかってない世界だったので、それが知れたのもよかったです。
阿部サダヲの叫びも聞けて、私も舞妓ハーーンと叫びたくなっちゃう映画でした。

バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲 / BATMAN & ROBIN
3

欲張りすぎ。

たくさんのヴィランが出ていて、豪華ちゃあ、豪華ですが、かなりとっ散らかった脚本でした。それぞれのキャラは面白いから好きなんですが、もう少しましなお話で作り直して欲しいものです。Mr.フリーズとか面白いキャラなんですけどね。でも、シュワちゃんを使うなら、もっと肉体派のヴィランの方がよかったような気がします。
Mr.フリーズは冷凍スーツを着て、周りを凍らせる技で、あんまり肉体戦じゃなくて、せっかくのシュワちゃんがもったいないと思います。だからって、ベインはただの肉体バカみたいに描かれていて、そっちをシュワちゃんがやっても微妙だとは思いますが。ポイズン・アイビーはウマ・サーマンで良かったと思います。なんか、フェロモンたっぷりな感じで、なんとなく毒花ぽい雰囲気のする人です。
それぞれのキャラはいいんだけど、いかんせんいろいろ出しすぎです。ヴィランだけでも、彼ら以外にマッドサイエンティストも出てくるし、ヒーローもバットマンだけじゃなかったし、いろいろ欲張りすぎてると思いました。Mr.フリーズとポイズン・アイビーだけの話にすれば。まだよかったのではないかなと思います。アクションもしょぼくてがっかりでした。