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user999000a2のレビュー・評価・感想

A.I.M.$ / エイムズ
10

お手軽バトルロワイヤル

A.I.M.$ -All you Need Is Money-
通称エイムズは、2020年の11月17日に配信されたバトルロワイヤルゲーム。現金強奪バトルという物騒なジャンルではありますが、内容自体は普通のバトルロワイヤルと似て非なる物。
まず、通常のバトルロワイヤルジャンルと大きく違う点は、勝利条件つまり、1位の条件が誰よりも多く「稼ぐ」こと。もちろん全員を倒して1位になることもできます。
もう一つの大きな違いとして、試合に制限時間があることが特徴です。他のバトルロワイヤルゲームは、とにかく全員を倒すことが目標ですが、この作品はとにかく5分の制限時間の間に誰よりも多く稼ぐ、もしくは全員を倒すことが目標です。つまり、普段はあまりバトルロワイヤルのような殺伐としたゲームが苦手な方でも、ランキングの上位を取りやすいゲームです。一定額の金額を所持していたらいつの間にか1位だった!というような現象にあたることもあります。
以上の理由から、「5分で遊べる手軽なバトルロワイヤル」と私は感じております。

実装されているキャラクターは、現在11人でオジサマ、お姉さま、ロリ枠、ショタ枠、ネタ系などキャラもデザインも、だいぶ個性的で尖っているように感じます。好きな人は好きですが、苦手な人はとことん苦手なビビット系のキャラクターが多いです。それでも全体的には、ノリノリなキャラクターが多く、使っているとどんどん好きになっていくようなするめ系の魅力があります。
操作方法は、他のバトルロワイヤルと違い、縦もちで出来るようなものになっているので、最初の内は操作が難しいです。バトロワ系に自信がある方で、新しい操作方法をすぐ受け入れられるような方は楽しめると思います。

ミステリと言う勿れ / Do not say mystery
10

子どもに読んで欲しい漫画です!

菅田将暉さん主演でドラマが放送中なのでご存じの方も多いと思います。もちろんドラマも良いのですが、ぜひ原作の漫画も読んで欲しいです。主人公は一人暮らしの「久能 整:くのう ととのう」という変わった名前とボワボワ頭が印象的な大学生。観察力がすさまじく、見た目は子ども頭脳は大人な某少年探偵よりも冷静で、色んな事件に首と口を突っ込みながら解決していきます。私はその事件を解決していく過程で、犯人はもちろん、関わる人たちの心の闇を察し、時には痛いところをついたり、時には優しく寄り添いながら助言をしていく所がとても好きです。大げさに聞こえるかもしれませんが、アラサー主婦の考えを変えるくらいの言葉をサラっと言います。一番印象的な言葉は二巻でいじめについて「欧米の一部では、いじめている方を病んでると判断するそうです。いじめなきゃいられないほど病んでる、だから隔離してカウンセリングを受けさせて癒すべき」と語っている所です。「確かに!」と思いました。家庭や環境に問題がある子がいじめに走りやすいのは知っていましたが、欧米の、生活の中にカウンセリングが身近にあることへの驚きと、いじめられている側がいじめている側のケアを考えれた時、気持ち的に優位になることは大きいと思いました。それまではスマホで読んでいましたが、この二巻を読み終えてすぐに本屋さんへ行き全巻買いました。小学校高学年の娘にも読んで欲しいと思ったからです。娘がいじめに被害者、または加害者として関わってしまった時、クラスで目撃してしまった時に、この整君の考えや言葉はきっとプラスになると思いました。
ただ、複雑な殺人事件なども起こるので、そのあたりを子どもに読ませるのは慎重になった方がいいかもしれませんが、本当におすすめです!

辺境の老騎士 バルド・ローエン
8

グルメマンガ?ジャンルは何なのだろう?だが確実に面白い!重厚な騎士の旅の物語「辺境の老騎士バルド・ローエン」

時代が昭和から平成、令和と移り変わるように。マンガを読んでいた少年が大人になり、結婚して子を持ち、その子供がまたマンガを読んでゆくように。時が流れるにつれ、マンガも様々な変化を重ねてきました。
「ドラゴンボール」に代表されるバトルものが主体であった、「少年ジャンプ」。「GTO」などが流行った、ヤンキーものが代表される「少年マガジン」。高橋留美子やあだち充が時代を作った、恋愛ものの「少年サンデー」。時代により多様なジャンルのマンガが生まれ、それぞれ流行を作っていきました。
そんなマンガのジャンルの中で、近年脚光を浴び始めたグルメマンガ。古くは「美味しんぼ」、少々マニアックな「孤高のグルメ」、グルメとヤクザの異色タッグ「極主夫道」、異世界系の「異世界居酒屋のぶ」など、ひとえにグルメマンガといっても、多岐にわたるストーリーが描かれています。そんなグルメマンガの中で最近のおすすめが、Webマンガ「マガポケ」で連載中の「辺境の老騎士バルド・ローエン」です。群雄割拠のグルメマンガの中で、何がそこまで引き付けるのか?その魅力を紹介していきます。
さて、この「辺境の老騎士バルド・ローエン」。グルメマンガといいつつも、作中で様々な要素を持っています。
まず騎士とある通り、メインは騎士の戦いの物語であります。騎士として仕えていた国を、陰謀の為に自ら去り、旅を続けながら策謀と戦い、自身の正義をなします。重厚な作画でありながら、軽妙で読みやすい部分もあり、やはり戦闘では迫力のアクションが作品を輝かせます。騎士の旅と戦いの物語としてだけ見ても、非常に楽しめる作品です。
そして序盤を抜けると、旅の要素が強くなってきます。訪れた旅先々で問題を解決し、また戦いで獣を打ち倒します。行く国々でも貴族特有の陰謀があり、それを解決していく姿は、例えるならば「水戸黄門」です。主人公自身が公平な精神の持ち主の為、そのような勧善懲悪の物語が生えます。
そうしたストーリーの中、メインなのかサブなのか?このマンガにスパイスを加えているグルメ要素が多く描かれています。
主人公は黄門様と格さんを足して割った、お堅い正義漢です。ですがこの主人公、実は八兵衛要素が一番強い、いわゆる食いしん坊さんなんです。
民を助けては腹が減り。悪を倒しては腹が減り。魔獣を倒しても腹が減り。しまいにゃ腹を満たすため、食材を狩りに行きます。
そしてそのグルメ表現が、また美味しそうなんです。ファンタジーな世界観で、現実の食材とは名称を変えていますが、「炊きプラン(穀物らしい)の卵まぜ」など、そりゃ卵かけご飯やんけ!と思わずにいられません。
作品からの抜載ですが「生卵を混ぜた炊きプランは食い物だと思っちゃだめだ、飲み物なんだ」とかのセリフは、現実にいながらまざまざと味が想像できます。そうした食に対する表現が、当タイトルの魅力を何倍にも高めています。
バトルあり、勧善懲悪あり、旅があり、そしてグルメがある当タイトル。おすすめですので、ぜひ機会がありましたらご覧ください。