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totanyane1のレビュー・評価・感想

グレイテスト・ショーマン / The Greatest Showman
10

「グレイテスト・ショーマン」をみると、背中を押されるどころか、叩かれる。

みると前向きな気持ちになるどころか、「自分にも何かできるはず、やらなければならない」といっそ脅迫感すら覚える映画。それが「グレイテスト・ショーマン」だ。2017年にアメリカで制作され、日本での興行収入は52億円をこえるヒット作となった。物語の舞台は19世紀。実在したショーマン、P・T・バーナムの成功を描いたもので、ヒュー・ジャックマンが主演を務める。貧しい身分出身のバーナムは、勤めていた会社の倒産を機にショービジネスの世界に足を踏み入れる。はじめは動物の剥製などを展示していたが、全くといっていいほど客は入らなかった。その様子を見ていた愛娘の「本物を見せなくちゃ」「なにかユニークなものを」という言葉から、ユニークな人たちを集めてショーをすることを思いつく。バーナムが集めたのは、自身の身体的特徴をコンプレックスとし、世間から隠れるようにして生きていた人たちだった。彼らのショーは観客に受け入れられて、大ヒットする。ところがバーナムは、貧しい身分の出身というコンプレックスから、徐々に成功を追い求め過ぎていく。その結果、仕事で生じたスキャンダルから妻に出ていかれ、さらにサーカス小屋も火事で失ってしまう。落ち込む彼は、サーカス仲間の言葉で本当に大切なものは何かを思い出し、家族と仲間とともにもう一度ショーを立て直していく。作中では、人と違うことにコンプレックスを抱いている人物たちが、自分の殻を破って生き生きとショーにでる姿が描かれる。また、ゴールデングローブ賞の主題歌賞を受賞した作中の楽曲「This Is Me」のタイトルにもある通り、この映画は全体を通して、ありのままでいい、自分にもできることがある、というメッセージ性が強い。背中を押されるどころか、叩きながら元気づけてくれる、そんな映画だ。

The Last of Us Part II / ラスアス2 / TLoU2
8

復讐と相互理解をテーマにしたゲーム

私はラストオブアスを1と2両方とも10週ほどプレイしました。まず、ラストオブアス2をプレイするにあたって、前作の内容を知っているか否かで感じ方が大きく変わってくるゲームになります。
ラストオブアスの舞台は現代アメリカで、胞子(ウイルス)のパンデミックにより、崩壊した世界で生き残った人々が生活しているといった世界観です。ラストオブアス2のストーリーは復讐をテーマにしており、主人公の親しき人物をある集団に殺害されることで、主人公が復讐をする旅に出るといった内容です。
ゲーム操作としては三人称視点のTPSで、銃や鈍器などを駆使し、感染者や、人間を倒して物語を進めていきます。基本的にはリニア式で、寄り道や後戻りが出来ない一方通行のゲームになります。このゲームの評価できる点は、まずストーリー性です。映画のようなグラフィックとリアルさがあり、オープンワールドゲームでこのストーリーは描けません。
話は戻りますが、これは復讐をテーマに作られており、「復讐」ということをかなり考えさせられる内容です。復讐が良いものなのか悪いものなのか、おそらく大半の人は悪いものだと言うと思います。しかしもし自分の本当に大切な人が拷問され殺害されたとき、復讐せずにはいられない人も出てくるはずです。また、復讐を成功させたとしても、達成感で満たされる人や、虚しさだけが残る人など、結局のところ答えは人それぞれであると私は捉えました。
そして実はこのゲームには復讐のほかに、相互理解という裏テーマがあります。この話の最初、主人公の敵側も復讐をしてきたまでだったのです。この相互理解を頭に入れてプレイしてみるとさらに「復讐」がどんなものなのか悩まされるでしょう。こういった題材の話は今までたくさんあります。だからこそ戦争はなくならないとも言われてきましたが、ここまで復讐と相互理解を色濃く描いたストーリーはなかなか無いと思います。
私は最後の最後まで自分の答えを出すことが出来ませんでしたが、あながちそれこそが答えなのかもしれないと思わせられる作品でした。このゲーム自体としては、ややホラー要素やグロ要素もありアクション性などはすごく楽しめる作品でした。もう無いかとは思っていますが、もし続編の話が出たら、かなり喜びます。

クローズ
9

不良に憧れてしまう作品

思春期って、不良に憧れていた思い出はありませんか?
私は正直言って憧れていました。
実際、不良って悪いことをしてるイメージがありますが、私が憧れる不良は強くて、優しくて、強きに屈しない、何だかヒーローの様な魅力を感じていました。
そんな私がイメージするカッコいい不良が登場するのが「クローズ」です。
主人公の坊屋春道がある日、鈴蘭男子高校という不良ばかりの学校に転校したところから物語が始まります。
この世界では、喧嘩が強い事が重要なファクターになっています。鈴蘭内部だけでなく、不良高校同士の喧嘩や暴走族との喧嘩など日常的に発生しています。
この世界に飛び込んできた、主人公の春道は最初からメチャクチャ強いです。でも自分から暴力を奮ったり、力で誰かを従わせたりは絶対にしません。しかし、主人公である春道は様々な抗争に巻き込まれていきます。
春道は、普段はスケベでお調子者ですが、仲間の為ならどんな困難にも立ち向かっていける心にぶれない芯を持っています。春道と喧嘩をした人間は勝敗に関係なく、不思議と心のモヤのような物も一緒に殴り飛ばされていきます。
そんな春道に惹かれて、信頼出来る仲間が集まっていきます。
高校生活という時間の限られた世界の中で、最高の男・坊屋春道がどんな青春を送るのか是非1度確認してみて下さい。