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tomato19949

tomato19949のレビュー・評価・感想

2pac / トゥーパック / 2パック
7

90年代のゲットーをラップしたHIP HOPの伝説

HIP HOPの伝説となり、アイコンとなった2パック。
過激でスキャンダラスな面と、繊細で文学的な面が同居した、人を惹きつける魅力のあるスターです。
最も、彼のスキャンダラスな面というのは、何も自ら進んでトラブルを起こしているわけではないのだけれど、巻き込まれてそうなってしまったということが多いようですが、まだまだゲットー(貧民街)の治安が改善されない90年代のアメリカにおいて、彼自身が危険な領域にいたことは紛れもない事実でした。

そんな危ない環境にいた2パックが体験したことやラップしたことは、私たちの目や耳には過激に映りますが、ゲットーに住む人々にとっては普通に起こり得ることだったのでしょう。
人種差別、ドラッグの蔓延、銃を手にするギャング…。
"Changes"で2パックがラップした描写には、苦難を生きた人だからこその洞察と、心からの願いを感じます。

ロサンゼルスを中心とする西海岸と、ニューヨークを中心とする東海岸のHIP HOPシーンが対立する状況下で、2パックは西海岸のトップアーティストとなり、東海岸に対する攻撃心を激しくしていったわけですが、皮肉にも2パックはニューヨーク出身でした。
生まれ故郷と敵対しなければならないということは、どのような心理状態だったのでしょうか。
その悲しみの反動として、よりタフに、より過激に振る舞っていた部分も、もしかしたらあったのかもしれません。

旅猫リポート
7

主人公がかわいそう過ぎ。

猫もしゃべるっていうか、猫の声が観客には聞こえるっていう設定なのですが、猫の声がとても可愛かったです。そして、そこまでファンタジーファンタジーしてなくて、猫ならこんなこと思ってそうだなってことを喋ってました。私は犬は飼ったことあるのですが、猫はないです。でも、猫もかわいいなと思いました。
里親を探すため、猫と旅をする主人公。猫のおかげでいろんな人に会えて、わだかまりを解消したりしていました。人は1人で何か始めるのは難しいけど、一緒にいてくれる猫がいれば踏み出せたりするんだなと思いました。猫に話すことで、自分の心の中を整理できたのでしょう。悟は子供の頃から猫が好きで、今でもすごく可愛がってて、いい人だなと思います。なのに、彼が不幸な目に遭う…、人生ってほんと不公平だと思います。
悟役は福士蒼汰さんがしていて、笑顔が優しいので、彼の運命が余計悲しかったです。悟を引き取る叔母は竹内結子さんが演じていました。当時もまだまだ若いですが、子供の保護者を演じるくらいの年齢になったんだなと感慨深く思いました。かわいい猫たちの姿も拝めるし、猫好きにはたまらない映画なのではないでしょうか。でも、お話的には思ったより悲しい話なので要注意です。