tktk846@tktk846

tktk846
tktk846
@tktk846
3 Articles
3 Reviews
0 Contributions
0 Likes
tktk846

tktk846のレビュー・評価・感想

GRAPEVINE / グレイプバイン
8

熟しながらも進化を止めないGRAPEVINEというバンド

GRAPEVINE。1993年結成のベテランのバンドだ。

バンドメンバーであるボーカルの田中和将、ギターの西川弘剛、ドラムスの亀井亨の三人は、もうとっくに熟したおじさまたちなのだが、音楽の進化は止まることを知らない。
スマッシュヒットをした「光について」が有名な彼ら。哀愁漂う独特の世界観は変わらないものの、そこから今の曲を聴けば随分表現に変化を感じる。
一人の人間がさまざまな事を経験し歳を重ねていくように、新曲を出す度にまたひとつ深まった音楽を見せてくれる。 そんなバンドだ。

彼らの楽曲の魅力のひとつはやはり、ボーカル田中氏の歌詞だろう。
その文才は音楽だけに留まらず、「文學界」にて掲載されたコラムではコロナ禍のバンドマンとしてのリアルな心情が美しい文章で綴られ、反響を呼んだ。
本の虫である彼の書く歌詞は文学的であり、深読みを必要とするとっつきにくさを持ちながらも、日常のふとした場面でスッと心に入っていく。
それはまるで、リスナーをふいと突き放したと思えば、寄り添い受け入れてくれているような、不器用な大人の懐の大きさを感じさせる。
また、西川が奏でるスライドギターとドラム担当でありながらメロディメーカーでもある亀井の楽曲はGRAPEVINE独特のブルースな世界観を象徴させる。

バンドの中でも古株に入る彼らを敬愛するミュージシャンも多い。
例えば、若者を中心に人気のバンドである「マカロニえんぴつ」のはっとり氏もその一人だ。
あらゆるメディアでリスペクトを語っていたはっとり氏とGRAPEVINEは、その後ツーマンでライブを行う程の縁で繋がれている。

ライブと言えば、GRAPEVINEはCDや配信よりもライブの生音の方が音が良い。
ボーカル田中氏の、その細い身体の一体どこからそのような声量が出るのか。突き抜けるようなシャウトが出るのか。なんなら昔よりも声が出ている。
CDや配信で曲が気になったならば、是非ライブに足を運んで欲しい。

未だ進化をし続けるバンド、GRAPEVINE。
若い人たちにとってはもしかすると馴染みがないバンドかも知れない。
しかし、熟しながらも尖り続ける、なかなか凄いおじさまたちである。

作りたい女と食べたい女
8

マイノリティに悩む人たちと料理のかけあわせ

主人公はSNSで料理の写真をアップしている女性会社員。見栄えが良い料理でフォロワーからも好評ですが、本人が本当に作りたいのはアニメの再現レシピや大盛の料理でした。少食ゆえに作ることを渋っていたところ、マンションの二つ隣に住んでいる女性が大食いであることがひょんなことから判明、いつしか料理を提供する人とそれを食べる人としての関係性が出来上がっていきます。
料理を中心としている漫画ではありますが、それ以外にもマイノリティについて焦点を当てているのがこの漫画の特徴です。レズビアンであることを自覚する主人公、実家で女という理由で扱いの差を受けてきた人、極端な少食であることを理解されない人など、様々なマイノリティを持った人物が出てきます。とても真に迫った描写で、人によっては気分を害するかもしれません。しかし、フィクションではなく実際にいるのだろうと考えさせられるようなストーリーとなっており、自分の身の回りにもそういった人たちがいるのではないかと新たな視点を増やしてくれる漫画です。
料理についても地方グルメや大盛グルメなど、いろいろなパターンの料理が描写されていて、またおいしそうに食べる「食べたい女」のかわいらしさも魅力です。それを見て満足気にしている「作りたい女」との関係性が見ていて応援したくなります。
2022年12月時点で3巻までが発刊されており、これからのストーリーに注目したいです。

銀魂 / Gintama
10

銀魂サイコー!!

今まで銀魂は毎週テレビで放映していたので存在は知っていました。ただ、この映画をみてからすっかりハマってしまいました。
70巻ある単行本もセカンドショップにて集め中です。ネットフリックスにて銀魂を毎日見てしまいます。
なぜこんなにハマってしまったのか、映画を振り返ってみるとまず絵がきれい。話の内容もなぜかTV放映していた時よりもよく理解できるから余計に面白くなっています。
オマケでもらった下敷きもお気に入り。声優のコメントも嬉しかったです。
舞台が江戸で、タイムスリップできるこの世界がますます好きです。
ファイナルというだけあって、これで本当に終わってしまうのかと思うとなんだか寂しいなー。その分今必死に集めている単行本みて、映画をみて、つじつまが合わなかった部分を埋めていきたいです。それもこれからの楽しみ。また全巻読み終わった頃に映画のレンタルも始まるかも。そしたら、もう一度観て今度は全部内容理解しちゃおーっと。
こんなに理解できない部分があっても、映画見る前からこれほど面白いって思える銀魂は今年一番のおすすめ映画です。是非たくさんの人に観てもらって、銀魂ファンが増えて、ファイナル リターンという名の映画もやってほしいです。