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tasyumin0のレビュー・評価・感想

マジカル・ガール / Magical Girl
8

題名からは想像つかない。

日本の魔法少女アニメが好きな女の子の父親が、病気の娘のため、コスプレ衣装を買おうと暴走するという話でした。ファンタジーな題名、アニメ主題歌である長山洋子の「春はSA-RA SA-RA」とは相入れない暗く混沌とした展開にびっくりしました。てか、今、80年代の日本の曲を使う、そのセンスが素敵です。いい曲、明るい曲でも聞き方を変えると怖くなるとは、おもしろいなと思いました。
笑っちゃうところもありました(お父さんがドレスの値段に驚くところ)が、全体的に見ているのが辛くなる映画でした。いやいや何してんの?と思いますが、病気の娘のたった一つの願いぐらい叶えたいと思う父の気持ちはわかるし、人って結構物事を簡単に考えがちだから、脅せばどうにかなるだろうとか思っちゃうもんかもと思います。彼が娘の手紙?ラジオをちゃんと聞いていれば、こんなことにはならなかった何と思うと、すごく悔やまれます。ちょっとしたすれ違いでこんなことになるなんて、悲しいなと思いました。題名とここまで隔たりのある映画も珍しいです。でも、今のアニメってすごい闇、鬱アニメとかもあるので、まあ合ってるちゃあ、合ってるかもしれません。鬱映画が見たい時におすすめです。

シュート!
10

幼なじみのサッカーバカ3人の青春物語

小さな頃から一緒にサッカーをやってきた幼なじみの高校生3人が、全国制覇を目指してたくさんの競合チームと戦っていく物語。
主人公のトシは、中学時代に掛川西中学で幼なじみのミッドフィルダーの平松とゴールキーパーの白石と3人で掛西トリオのトリプルアタックで知られる存在であった。トシは、その頃高校サッカー界で天才と言われていた掛川高校で監督兼キャプテンをやっていた久保に憧れ、掛川高校のサッカー部に入る。しかしある試合中に久保は伝説となる11人抜きを達成し、そのままピッチに倒れてしまい、試合を続けることが出来なくなってピッチを去る。実は久保は白血病を患っており、先が長くないことを知ったうえで試合に望んでいた。そしてピッチを去る時にトシに一言「トシサッカー好きか?」と声をかける。トシはその頃思うようにサッカーが出来ず、サッカーが嫌になっていたので「好きです」と回答が出来なかった。そのまま久保は白血病で亡くなってしまい、トシは久保に回答が出来ないままになってしまう。
トシは元々右利きだったが、久保に後に幻の左足と言われる左足のシュートを見出される。
その後、仲間に支えられながらトシはサッカーを続けていき、久保に見出された幻の左を武器に数々の強敵を倒していく。

一試合の攻防が手に汗握る展開で描かれていて、ページをめくる手が止まらなくなる。

しろくまカフェ / Shirokuma Cafe
8

心があたたまる

動物と人間が同じ街で同じように生活し、その日常を描いたアニメです。単行本がありテレビでも放送されたましたが、現在はAmazonプライムビデオでも見られます。
タイトルは『しろくまカフェ』ですが、主人公的な存在は「パンダくん」です。しろくまが経営するカフェで、しろくまとその常連客のパンダとペンギンのやりとりを中心に一話完結で話が進みます。
優しくて気が利くしろくま、動物園でバイトする天然キャラのパンダ、するどいツッコミが持ち味のペンギンの3人のやりとりが非常に面白く、特にパンダくんの素朴でおとぼけな悩みや疑問、それに対するペンギンさんのツッコミは笑えます。会話以外でも、「パンダくん」がいつもパンダのポシェットを持っていたりなど、思わず吹き出してしまう場面もたくさあります。
一方で、カフェのバイトの女の子や動物園の飼育員さん、花屋のお兄さんなどは人間で、みんな普段から仲良しで究極の「共存」です。
毎回、本当に日常を描いた何気ないストーリーですが、実はお互いをとても思いやっていて、慰めたり励ましたりする場面ではとても心が温まります。終盤で、ペンギンが遠くに引っ越すかもしれないという場面では本当に寂しくなりました。
笑いの中に感動があるとても良い作品だと思います。