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題名からは想像つかない。
日本の魔法少女アニメが好きな女の子の父親が、病気の娘のため、コスプレ衣装を買おうと暴走するという話でした。ファンタジーな題名、アニメ主題歌である長山洋子の「春はSA-RA SA-RA」とは相入れない暗く混沌とした展開にびっくりしました。てか、今、80年代の日本の曲を使う、そのセンスが素敵です。いい曲、明るい曲でも聞き方を変えると怖くなるとは、おもしろいなと思いました。
笑っちゃうところもありました(お父さんがドレスの値段に驚くところ)が、全体的に見ているのが辛くなる映画でした。いやいや何してんの?と思いますが、病気の娘のたった一つの願いぐらい叶えたいと思う父の気持ちはわかるし、人って結構物事を簡単に考えがちだから、脅せばどうにかなるだろうとか思っちゃうもんかもと思います。彼が娘の手紙?ラジオをちゃんと聞いていれば、こんなことにはならなかった何と思うと、すごく悔やまれます。ちょっとしたすれ違いでこんなことになるなんて、悲しいなと思いました。題名とここまで隔たりのある映画も珍しいです。でも、今のアニメってすごい闇、鬱アニメとかもあるので、まあ合ってるちゃあ、合ってるかもしれません。鬱映画が見たい時におすすめです。