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sariaのレビュー・評価・感想

僕たちは希望という名の列車に乗った
9

いろんな「世界」の狭間を行き来する学生たちの話

ラーズ・クラウム監督の「僕たちは希望という名の列車に乗った」を見た私の感想は、「ノンフィクション小説を一気に読んだくらいの達成感と疲労感」でした。
物語は冷戦中の東ドイツという何もかもが監視の元にある社会で、自由を求めるあるクラスの学生たちの葛藤を描いたものです。
タイトルでも書いたように、とにかくこの作品にはいろんな「世界」の狭間に立たされた学生の葛藤劇が主軸になっています。
冷戦下の東西、自由か管理か、政府の指示に従うか否か、亡き父親を名誉に思うか恥と思うか、そして友達を裏切るか家族を裏切るかなどなど…。
とにかくクラスの全員が何かしらの2つの世界の間に強制的に立たされ、そこでどんな行動に出るのかがこの作品の魅力ポイントです。
個人的には最後の自白シーンが一番印象的でした。
誰もいない教室で自分の席につくように言われた学生たちが、自分自身のこと、家族のこと、クラスでの立ち位置のことなどを誰もいない教室で政府の高官に話している様子は「みんなの前では言えないけれど、本当はどう思っているのか」を代弁しているように感じました。
言論が統治されていた時代背景もあってか、ここでの各学生たちの言葉にはどれも重みがあり、それがこの映画を見終えての達成感と疲労感につながっているような気がしました。

エックスメン VS. ストリートファイター / X-MEN VS. STREET FIGHTER
8

MARVELヒーローと、ストリートファイターのドリームバトル

1996年にアーケードゲームとして稼働され全国展開したこのゲームは、なかなか衝撃的でした。
アメコミヒーロー達(以下MARVEL)とストリートファイター(以下SF)のキャラクター達が戦うゲームで、すでに大人気であったSFの戦士達はMARVELと対等に戦うためか、空へ跳び巨大レーザーのような波動拳を放つなどさらなる超人になっています。
MARVELといえば2000年以降日本でも様々なヒーローが有名になりましたが、当時はファンでなければスパイダーマンやハルク以外に知名度の高いキャラクターは少なく、多くのヒーローをこのゲームで知りました。

対戦はMARVEL、SFを問わず2キャラを選択して相手の2キャラと戦うタッグバトル形式です。
タッグが活かされる『ヴァリアブルシステム』があり、交代しながら攻撃、反撃、二人同時ハイパーコンボ、控えに回っている間は体力ゲージの赤い部分が回復する、などの要素があります。

多くのキャラクターが地上弱P(パンチ)、弱K(キック)、中P、中K、強P、強K、そこから空中へ打ち上げて追いかけ弱P、弱K、中P、中K、強P、強K、必殺技やハイパーコンボが繋がります。これは、キャラクターによって何がどこくらい繋がるかは個体差があり、威力も様々です。

MARVELが参戦する対戦ゲームであるにふさわしいスピーディーな展開とコンビネーションは爽快。ボスはMARVELから登場する巨大なヴィランで、他の格闘ゲームにない世界を楽しむことができます。